慢性的な「家族痛」を和らげる
今夏参加したファザーリング・スクールのご縁で、ファザーリング・ジャパン東北の方々向けに、コーチングに関するお話をさせていただく機会を頂戴しました。
我が子との対話エピソードや、私自身の変化や気づきなどをご紹介しつつ、参加された方と「どんな家族にしたい?」というデモコーチングも行いました。初めましての皆様でしたが、日頃のご活動に現れているように、より良い家族のあり方を思い描き、実践されているご様子にむしろこちらが刺激をいただくような時間となりました。出会いをいただき感謝です。
終わった後もしばらく胸の内に暖かい気持ちが余韻として残っていて、数日後マイ・コーチにこの経験をテーマにコーチングをしていただいた際に、今後取り組みたいことの輪郭がはっきりとしてきたのです。
「家族ひとりひとりが『家族であること』の痛みを和らげたい」
私がこれまでコーチングを学ぶ中で、自分自身がクライアントとしてコーチングを受ける中で、たどり着く大きな主題は「家族のあり方、親との関係性」でした。それは生まれ育った家庭環境や親との関係性に起因しており、いつまでも古傷のように、時折疼くように痛むのです。
コーチングのセッションが進んでいく中で、私はそれを「家族痛」と呼ぶことにしました(他に専門的な呼称はあるかもしれません)。
人には生まれ育った家庭環境や親、パートナー、子どもとの関係性において思い通りにいかない痛みがあるのではないか。
人と人が出会い、家族が形成され、ひとりひとりの家族が成長する中で関係性や暮らしが変化していく中で生じる痛みがあるのではないか。
その痛みを、いつの間にか「そういうものだ」「しょうがない」と受け入れ続ける中で慢性化してしまい、やがて痛みに耐えかねた家族が望ましくない未来を選択してしまうのではないか。
私はコーチングでの学びを活かし、この慢性的な「家族痛」を和らげられるような存在でありたいと、思いを強くするひとときとなりました。
どうにもならない長年付き合ってきた腰痛を劇的に取り払うゴッドハンドのように・・・笑