自己都合の答え

プラレールで遊ぶ末っ子
その横でコースを組む私
コースの材料を集めてくる長男

できあがった後はみんなでプラレールを走らせて遊んだ。

今日はモンスター級のコースだ
どのプラレールがコースアウトせずき走りきることができるか。

そんなことを男ばかりでワイワイ楽しんでいた。

暫くして、私はトイレへ行ったり、部屋の掃除をしたりと離れている間に、突然末っ子が怒りだした。

どうしてできないのだ
という怒りらしい。

どうやらたくさんプラレールを繋げて蛇の様に長くし、走らせようとしているようだ。
しかし、先ほど組んだコースは高低差も多く、非常に険しい道であったため、すぐ脱線してしまう。

何度やっても脱線してしまう
どうしてうまくいかないのか

と怒っていた。

私は優しく伝えた。

いっぱい繋げると難しいと思うよ
4つに分けて走らせてあげよう

私の中では当然の回答であり
それは繋げ過ぎているから無理だ
という結論から、分けて走らせるという答えに辿り着いた。

すると長男は

そうじゃなくて、どこまで繋げて走れるかやってみたいんじゃないか
分けるんじゃなくて、繋げたまま走らせたいのだと思う

と、私に言った。

そうか。
私は無意識に子供の発想を否定していたことに気がついた。
走らないのは子供がプラレールをいっぱい繋げたからではない。そのプラレールが走れないコースが問題なんだ。
そしてみんなでコースを組み替えた。
末っ子の目はキラキラしていた。

どうして子供のやってみたいに気がつけなかったのか。
私は無意識に、自分自身が出した答えは正しいと思い込んでいたのだろう。
傲慢で自己都合だけの解決方法であった。
反省した。
また、長男にはとても関心した。
子供なりに末っ子の表情を見ながら考えたのだろう。そして、何より、私が間違っていたことに気付かせてくれた。

今日また一つ勉強になったなと感じた。

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