2024年映画感想No.10 マイ・スイート・ハニー(原題『Honey Sweet』) ※ネタバレあり
キャスティングに必然性のある物語
MOVIX京都にて鑑賞。
ユ・ヘジンが主演でラブコメをやることで、ルッキズムを含めた「男らしさ」を批評的に再定義してみせるような恋愛描写で展開する物語になっているところが面白かった。
主人公もヒロインも家庭内のマチズモ的な価値観によって人生の犠牲を強いられているという設定があり、そんな二人がお互いの存在によって抱えていた欠落を再生して他者と生きる幸せを再構築していく。二人の人生を搾取するものの象徴的な場所である金融窓口での出会いの場面では、