未婚シングルになるまでの壮絶な戦い(第2章)
こんにちわ、かなぴこです。
今日は、前回の続きを書こうと思います!
「私が未婚シングルになった訳(第1章)はこちら↓
ストーカー女からの突然のDM
「あなたのお腹の子は私の旦那の子供ですか?」というDMがファンの女の子から届きました。
恐怖のあまり震えながら彼に確認すると、「俺前に離婚したって言ったやん、その後ダーツバーにめっちゃ入り浸ってたんやけど、その時に俺のことをめっちゃ気に入ってくれた女の子がおってん。その子が”みーちゃん(偽名)”っていうんやけど、ちょっと変でストーカーちっくやったんよな。俺がマクドにおったら、なんで知ってんか知らんけどそのマクドに現れて声かけてきたり、俺がその日ダーツバー行って、みーちゃんおらんかったのに、後日その日に俺がおったこと知ってたり。ちょっと怖いんよ。(アイコン見て)そうそう、この子。」
彼は本気で怯えている様子で、なんで私と彼が繋がっていることを知ってるのだと、震えていました。本当に震えていました。笑
そのDMはとりあえず放置しました。
大きくなるお腹、進まない結婚準備
お腹もだんだん大きくなり、つわりも治り、結婚準備も進めました。
新居を探し、婚姻届を記入。証人の欄は、一人は私の母親に。彼と一緒にうちの実家に行って書いてもらいました。
もう一人は、ダーツの長年の友達がいるからその人に書いてもらいたいということだったので、一緒に待ち合わせのダーツバーへ。けれど、待っても待っても相手は来ません。「連絡つかへんねん、仕事遅なってんのかな。後日にしよっか」とのことで、一度帰宅して、後日待ち合わせするもその友達は来ず、結局証人欄は空白のまま時が進みました。
もう一つ、結婚するときに必要なのは”戸籍謄本”です。私は実家に帰ることがちょくちょくあったので、事前にとって準備していました。彼も○日に取りに行くと言いましたが、「仕事が急遽入って取りに行けない」そういうのが何回か続きました。
なかなか証人欄も埋まらず、戸籍謄本も取りに行けない状況が続いてる。何月何日までに籍を入れるとうちの家族とも約束するも、ずるずると延期になっていきます。
彼の妙な行動とタイミングに、うちの母が不信感を抱き始めました。
「戸籍謄本ちゃんと取りに行ったのか、目視で確認しとき。なんか怪しい。」
ストーカー女の妄想
前に来たストーカー女からのDMは、ほったらかしにしている間にヒートアップしました。
「なんで返事くれないんですか?音楽関係者には返信するのに?」「黙秘ってことは事実だと言うことですね?」「あなたの口から説明されるまで私は許しません。」「旦那に言っても全部こっちに筒抜けなんで意味ありませんから。」
そして、ストーカー女がTwitterに画像を投稿していたのですが、見てみると彼が赤ちゃんを抱っこしている写真でした。ストーカー女も子供も私のライブを見に来てくれていたのでしっかり見覚えがありました。彼がストーカー女の子供を抱っこしている。ツイートには、パパと書いてある。……純粋にパニック。
これを見た彼は、「この子前ストーカーって言ってたやんか。女の子シングルで、この頃ダーツバーで6人ぐらいで仲良くて、子供生まれたからお祝いしに行こうって行った時に抱っこさせてもらった写真を撮って、俺のことをパパって言ってるねん。頭ヤバない?だから俺距離置いてん。怖いから。」と言っていて、ヤバい女に好かれたなこの人…と思っていました。
ちらっと見せた書類
なかなか結婚準備が進まない中、「うちの母が心配してるから、戸籍謄本取りに行ったら見せて?」と言うと、さすがにまずいと思ったのか、彼は地元まで戸籍謄本を取りに行きました。帰ってきた彼は、取ってきたよ〜と、離れた部屋にいる私に書類を遠目でちらっと見せ、カバンにしまいました。やっと取ってきてくれた、これで少しは先に進めると一安心です。
それと同時に進んでいたのは、私の活動休止ライブの準備でした。活動を休止するにあたって、今の自分の持っている音楽をファンの人に全て届けたいのと、妊娠したことを自分の口で直接伝えたいと思い、ワンマンライブを企画していました。その準備を、小学校からの幼馴染がスタッフとして手伝ってくれることになりました。
衝撃の事実発覚、忘れられない1日が始まる
妊娠も安定期に入ったその日は、幼馴染と一緒に私の家でワンマンライブの準備をしていました。彼は、仕事のため外出中です。そこで結婚やお腹にいる子供の話になり、そういえば戸籍謄本取ってきたって言って鞄にしまってたな〜と思い、部屋に彼の鞄が置いてあったので中身を見ました。罪悪感はありません。さっさと取りに行って見せへん彼が悪いし!と思い、鞄を開けてクリアファイルを開いた瞬間に私を襲ったのは、動悸、冷や汗、震え。
私の目の前にあったのは、住民票でした。名前は、彼の苗字+ストーカー女の名前。筆頭者、彼。1年前に生まれた子供も彼の苗字で、筆頭者は彼です。
パニックにはなりましたが、一瞬で理解できました。
彼がストーカー女だと言っていた女は、自分の奥さんでした。そして、俺のことパパって言ってるねん頭やばいよなと言っていた子供は、彼の子供でした。
そう、私が付き合ってた人は妻子持ちの既婚者だったのです。
私は動悸が止まらず、お腹も張って痛い。とりあえず幼馴染に背中をさすってもらいながら、幼馴染の母に電話し、これからどうするかを相談。ひとまず落ち着いたから準備に戻ろうと、音楽関係で得たお金を入れている封筒を開くと、現金40万円がなくなっていました。
何度数えても無い。どこを探しても無い。この現金を置いてある場所を知っているのは、彼だけでした。
3章に続く……