![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128480849/rectangle_large_type_2_dea43dd3458a89d6d28e544cd09efe12.jpeg?width=1200)
スピードの向こう側 〜OIRC 2S編
2017年4月15日。
ジョグ活こそしているものの、何と4ヶ月ぶりのドカ。車検も切れていたので公道を走らせる事もできず、サーキットでぶっつけ本番だ。
前回のアブレージョン問題は空気圧を多少変える事と、走り方を変えていく事で若干マシにはなったはず。とりあえずタイヤを逆組みし直して臨む。
今日中に必ず48秒を出す。気合の30分×3本の予約だ。
知ってる人には当たり前だが、30分って短く感じるが、デカいバイクでサーキットを30分連続で全開って、30分の持久走やってるようなもんで、1本走り切ったらもう今日は帰ろかなと思うぐらいには疲れるものだ。それを3本ってなかなか気合入れないと予約できない(笑)そのぐらいこの日は気合を入れて臨んだ。しかも走行枠は50秒以下のタイムの人だけの2S。
![](https://assets.st-note.com/img/1705936230603-p2Cd0xwPko.jpg?width=1200)
あんまり遅いと摘み出されるらしいが、もはや48秒出ることは当たり前ぐらいの勢いの思考に陥っていた。そう、オレの目標はあくまで45秒。こんなところで躓いてる訳にはいかん。
しかしながら生憎昼からは雨の予報。確実に1本は潰れることは間違いなかろう。タイヤも3本持つかは分からない。とにかく早いうちにタイムを出してしまわねば。
早朝のコースイン。
前半タイム1周目。
1'52"33
からスタート。もうこのぐらいのタイムは普通に出る。だけど流石2S、こんなタイムではビシバシ抜かれる。
その後、
1'53"15
1'51"34
1'50"97
1'49"55
と続く。来た来た、やっと2Sの領域に来た。
もう少しだ。まだイケる。
1'49"75
1'49"38
1'49"21
タイムが揃ってくるのは良い傾向。さらにコンマ台だが、じわじわとタイムは削られている…もう一息だ…
コレまでの練習の中で決めたやり方をひとつひとつ、しっかりとこなしていく…
そして遂に…
![](https://assets.st-note.com/img/1706052200271-NmKbpAfyyP.jpg?width=1200)
オラァァァァァァ!!!!見たか!!!
しかし、油断はしない。50秒の時同様、前後のタイムが微妙なら48秒は出せたかまたモヤモヤする事になる。もう一周だけ、頑張れ!オレ!!
次の周回、気持ちコントロールラインを通過した直「後」にスイッチを叩く。
1'48"51!!
連続しての48秒台。もうコレで文句は無かろう。
更にはここでチェッカー、やり切った。
ラスト3周の平均タイムは…
1'48"78!!
コレで誰も文句ねぇだろ!!
そうこうしているうちに見る見るうちに雲行きは怪しくなって来たので残りの走行枠は早々にキャンセル。
通常なら不完全燃焼だが、オレはもう大満足だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1705936630905-RK6bgZbyeC.jpg?width=1200)
やはりタイムは狙って出すものだな、と思った。
だが45秒まではまだ3秒以上ある。
どこをどう詰めるか?
イメージは、ある。
もう少しだ。やるぞ。
〜出会い、そして別れ。編へ