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「廊下は走るな!」プロジェクト 〜黒部ダム編
10/8 6:30am 扇沢駅着。
まずは何度も画像で見てきた物を実際に目にすることができ、「とうとう来たな」と言う実感と共にひたすら記念撮影。
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その後、友人と合流し、出発準備。この辺りは黒部ダムには何度も来ている友人にただただ付き従い、電気バスに搭乗。
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全国でも唯一のトロリーバス(電車のように架線から電力を得て走るバス)は2年ほど前に廃止になってしまったのでただの電気バスで大町トンネルを抜け、黒部ダムへ向かう。(なお、蛇足ではあるがトロリーバスは同じく立山黒部アルペンルートの室堂-大観峰間には現存しており、日本唯一のトロリーバス区間となっている)
大町トンネルは黒部ダム建設の際、ここのトンネルを通して資材を運べるようにしたことで工事がやっと進んだという、黒部ダム建設の核心となったところだ。途中、難工事の原因となった破砕帯(地下水が大量に流れ、掘削作業が進まなかったエリア。今でも地下水はトンネルの周辺を流れ続けている)を抜け、初の黒部ダムへ。
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今まで画像や映像で断片的に見ていたものがひとつひとつ、繋がっていく。リアルに物を見るというのはこういうことだ。能動的にしか情報の取れないインターネットの世界ではなく、受動的にさまざまな情報が視覚、聴覚、嗅覚を通じて飛び込んでくる。
黒部ダム駅を降り、まずは下ノ廊下へ降りる道の出入口を確認。ここが全ての始まりだ。
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ここには喫煙所があって、「オッちゃん」がいた。黒部ダムの職員で人懐こい笑顔の話好きの人だ。この時は挨拶と軽い会話だけして、早々に周辺を確認し、黒部ダム方面へ移動。
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ぐるっと一回りして、色んな自分の中のイメージの補正を繰り返していく。ガントリークレーン用の土台の位置関係とそのスケール、アーチダムの微妙なカーブ、ウイングダムへの繋がり、プラットフォームとラダーの位置関係、妄想の広がる内部構造・・・
一般には放水のど迫力に「おぉー」となるのだろうが、我らにはそんなもの関係ない。強いて言えば友人が5つあるうちの1つしか放水バルブが開いてないのでイマイチだとは言っていたが(笑)他はあそこの構造がどうだの、ここは昔繋がってたんだな、とか、あそこはどうやって壊れたんだろうとか、「痕跡」から歴史を紐解く、そんなマニアックな会話を楽しみながら一通り見学を終えた。
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ずっと見ていられたが、降ったり止んだりの雨も大体上がったようで、それじゃあそろそろ下ノ廊下を下見に行くか、と、「ラストトイレ」の場所まで移動。
するとまた「オッちゃん」がいる(笑)この人ずっとタバコ休憩してない?ってぐらい何度通ってもここにいる(笑)
今回は踏破する訳ではないが、いよいよここまで来たな、と、どこか異世界へ繋がる入口を通るかのような心持ちで、開放されたゲートをくぐり抜けた。
オッちゃんに「お気をつけて」と見送られながら。
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-続-