大切にされ慣れてる人
友人に、いつも憤怒している人がいる。
たいていは「~された」って言っては泣いたり怒ったりしていて、私はいつもため息をつきながらなだめる側なんだけど、最近ようやくなんでいつもトラブルばかり起こすのか考察することができた。
彼女は、「他人(特に異性)から大切にされる」ことに慣れすぎていて、少しでも蔑ろにされたと感じた時点で、それは彼女にとっての人格否定と同じことなんだと思う。
そして彼女はいつも「~をされる」側であり、「~をした」ことについては一切の陳述がない。そう、やたらと被害者意識が強く、自分が泣いたりわめいたりすることで周りにどれだけの影響を与えるかについては、まるで考えないのだ。
不思議なことに、彼女には「彼氏」がほとんど途切れずに存在する。奥さんにバレて別れたとか、彼が外国に帰ったとか、同棲までしたけど自然消滅した(どういうこっちゃ)とか、いろんな話を聞くけど、彼氏がいるという状況がいつも現在進行形だ。
同じ女からすると、女から嫌われる典型のような女だと思うのだけど、それが男性の何かをくすぐるのかもしれない。だけど、「大切にされてないセンサー」が少しでも働くと、ああ傷ついた、やれ傷ついたと自分の傷ばかりを強調する。そんな女と長くやっていける男性がそう多くないのは私にもわかる。
なぜいつも竜巻を巻き起こしては癇癪のように過ぎ去っていく、台風みたいに忙しい彼女の友人をしているか?
自分で言うのも変だけど、甚だ疑問である。なりゆきとしか言いようがないけど、誕生日プレゼントは欠かさないとか、クリスマスにはポストカードを送ってくるとか、そういう小さな心遣いが憎めないところでもあり、男性を引き付ける魅力・・・なのかな?
世代的なものもあるかもしれない。いわゆるアラフォーの人なんだけど、バブルをかろうじて知ってるか知らないかくらいで、女性が若いってだけでちやほやされてるの見ていた世代なのかな。これは彼女に限らずアラフォーの知人たちのほとんどに言えることだけど、本当に「大切にされてきた」のがよくわかる人が多くて、(特に異性に)大切にされなかった経験を根に持っていることがある。
私(ゆとり)からすると、他人から大切にされるって奇跡みたいなことで、選ばれし者しかできない経験だと思っているものだから、そういう意味では尊敬する。だって、誰かに大切にされて当たり前、なんてそんな幸せなことないでしょう。
ていうか、普通に年相応の恋愛とか人生経験を積んできた人にとって「大切にされる」経験はある程度皆通る道?私が経験不足なだけかも。
でも、このご時世それほど余裕のある人って多くないから、「大切にできない」ときもあって、それを相手に感じさせてしまう時もあるじゃないですか。
そんなんで、大切にされなかったときにそれを責め立てるのではなく、大切にしてくれてるってことがちゃんと伝わってますって伝えることも、時には大事だと思うのです。アラフォーの皆さん。
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