レコおきば(2024)
2024年に聴いた(発表された、ではない)音楽をまとめる。
ストレイテナー - Skeletonize!
グランドピアノから始まる攻撃的な音像、そしていつもより荒々しい歌い方に心踊らされた。今回のアルバム「The Ordinary Road」にはこれ以外にも名曲が多く、しばらく離れていたファン(僕のこと)も戻ってくるのではないだろうか。
Måneskin - MAMMAMIA
以前にGOSSIPを紹介したが、この曲もレトロかつキャッチーで良い。「『なんでそんなイケメンなの?』って そりゃイタリア人だからさ」のラインが強烈だ。
Oppenheimer (Original Motion Picture Soundtrack) - Can You Hear The Music
科学の習得プロセスが楽器の練習になぞらえられているらしい。オッペンハイマーのサントラはこれほど美しいのに映画より前に出てこないのでまさにサウンドトラック/"バックグラウンド"ミュージックとして完璧だ(ハンス・ジマーも素晴らしいですが、音楽の主張が強すぎることありますよね)。
Linkin Park -The Emptiness Machine
再始動のアルバムタイトルが「From Zero」の通り、1stや2stのような原点回帰を図っている(そして、それは成功している)。誰もチェスターの代わりにはなれないので、気負わず続けてくれればと思う。
Zedd, Liam Payne - Get Low
リリース時から聴いていた(当時はZeddのファンだった)が、今年リアム・ペインが亡くなったと聞いて聴き直した。楽天的なサウンドの中にもちょっとした切なさが感じられるのは、彼の歌によるものなのだろうか。
ゲシュタルト乙女 - 仕事
以前にもゲシュタルト乙女について書いたが、そのEPが発売された。リードトラックの本曲は仕事の虚しさとその価値を浮遊感のあるサウンドで表現している。バンアパの荒井さんが参加した「副都心」などもいい。
稲葉曇 - 私は雨
彼の得意な「天気の歌」だ。提供曲だからか、サビがコーラスで映えるようになっている。MVが現場猫ポーズでかわいい。
Cinnamon - キタニタツヤ
ギターに聴き覚えがあると思ったらポルカのエジマハルシが参加していたらしい。プルースト効果についてオシャレすぎるサウンドで語られている。
THE SPELLBOUND - すべてがそこにありますように。
BBSのファンだったので逆にあまりスペルバの曲は聴けていなかったが、この曲はあまり”らしく”なかったので逆に聴けた。歌詞は日本語だが、「消えない傷をあげる 口づけの代わりに」の部分などは”らしさ”を感じる。
BLUE REFLECTION TIE/帝 オフィシャルサウンドトラック - 諦念的カスケット
ブルリフ幻と帝を続けてやったが、この曲とこのシーンで一番やられた。死への恐怖、諦め、孤独が鼓動のようなバスドラムと奥行きのあるピアノで語られている。
あまり音楽を聴かなくなった(Youtubeで動画をダウンロードして音だけ聴いていることが多い)が、少しずつでも掘っていきたい。