ギャラクターを動かすために設定を深堀りしてみた
他サイトからの設定を引用。
「悪の道に進み世界を恐怖に染める元ヒーロー」
これだけでは設定が漠然としているのでキャラクターが動かない。
なので具体的に考えていく。
「悪の道に進み世界を恐怖に染める元ヒーロー」
とりあえずこのくらいはパッと疑問が出てくる。
①悪の道って具体的になに?
②恐怖に染めるって具体的になに?
③ヒーローってなに?敵は?
①悪の道について考えていく
悪の道=悪事
悪事って何?
その理由は?
目的は?
達成するとどうなる?
達成した後はどうする?
達成出来なかったらどうなる?
どうしてその手段?代替手段は無い?
悪事=強盗だとして、仮に埋めていくと…
悪事→強盗
強盗の目的→お金が欲しい。
お金が欲しい理由は?→家族の治療費が欲しい
治療費が手に入ったらどうする?→治療をする
治療をするとどうなる?→家族の病気が治る
病気が治ったらどうする?→一家団欒する
一家団欒したあとはどうする?→悪事をやめる?やめない?
病気が治らないとわかったら?→生きる意味を失う
どうしてその手段?→手軽に金が稼げるから
他の手段は?→無い→なぜ?ヒーローなのに?
と広がっていく。
やりたいことは「一家団欒する」
そのために「病気を治す」
そのために「治療費を稼ぐ」
そのために「悪事を働く」
そのために「ヒーローをやめた」
主人公はこれに向かって行動を起こしていく。
さらに主人公の感情を掘り下げる。
病気が治った時、悪事を繰り返してた主人公はどういうなる?
病気が治らないと解った時、主人公はどういう気持ちになる?
悪事で稼いだお金ということは家族は知ってる?どう思ってる?
なので悪の道=悪事=強盗から広げたキャラ設定は…
お金が欲しいのでお金にがめつい。
病気なのが子供なら子供にやさしい面がある。弱者には優しい。
子供にはいい父親でいようとアリバイ工作をする。
悪事中は顔を隠すだろう。
アリバイを作るなら親しい友達や、強盗団の仲間が必要。
とにかく、ばれないように悪事を行う。
表の顔と裏の顔はギャップがあった方が面白いかもしれない。ヒーローをやめたことを黙ってるかもしれない。
さて、お金を稼ぐという手段と、
元ヒーローの設定からも広げよう。
お金稼ぎにどうしてその手段を?代替手段は?ヒーロー活動は?
→ヒーロー活動は儲からない。悪事の方が儲かる。
どうしてヒーロー活動は儲からない?→ヒーローシステムの欠点
悪事に手を染めたきっかけは?→他ヒーローからの誘い
他ヒーローとははどんな人?
ヒーローシステムとは?欠点とは?
それでも活動しているヒーローがいるのはなぜ?
お金以外の価値(善行や賞賛)があるから?お金への葛藤は?
主人公は(善行や賞賛)が得られないことにうしろめたさは?
→後ろめたさを刺激する相手がいると際立つな。
→お金が稼げなくて悩んでる相手もいるといいな。
ヒーローシステムから外れた他ヒーローに葛藤は?
→悪事が好きになった相手もいるといいな。
→悪事に手を染めつつも苦しんでる相手もいるといいな。
登場人物も出来てきた。
同じ立場、同じ行い、現状に疑問 主人公の分身A,
同じ立場、同じ行い、現状に満足 反面教師B、
反対の立場、反対の行い、現状に満足 劣等感を刺激するC、
反対の立場、反対の行い、現状に不満 過去の主人公と同じD
その他に悪の道に誘った黒幕E、病気の家族F、
アリバイ友達G、悪事グループもいる?
悪事組織もある?ヒーロー組織もある?
登場人物や組織の設定も、何のためにそれをしているのかってことを深堀して作っていく。設定を作っていくうちにエピソードもあれこれ思いつくと思うのでざっとまとめておく。思いついたエピソードに合わせてキャラ設定を取捨選択していくと世界観もできていく。
あとは主人公は目的に向けて行動をさせていく。
目的は「一家団欒する」「治療する」「お金を稼ぐ」。