高得点で安定させる受験英語の仕上げ方
この記事へアクセスしていただきありがとうございます。
この記事は受験英語の仕上げ方について初学から完成まで詳しく書いた記事です。
英語という科目は文理問わずかつ必ず受験科目になる科目です。全大学受験生が日々英語の得点を上げたいと願っています。
英語はこのnoteで紹介している数学や理科とは勉強法が少し異なります。
しかし入試英語で高得点を取るという目的達成のための手段を考えをめぐらせれば、何をすべきかが自ずと見えきてます。
英語は理科と同様に練習段階で本番の点数も決まってしまうような科目です。
本番で練習以上の実力は出ませんが、練習でしっかり対策すれば本番も恐るるに足らないというわけです。
英語は準備が全てで、その準備は結果に直結します。
私は高校の時から得意ではなかったですが好きでした。
センターレベルの長文なら読めるのに二次レベルになると読めなくなってしまっていました。
現役時は理由に気づかなかったのですが、二次試験の英語で高得点を取るにはその答えを考えなければなりませんでした。
その勉強法と考え方をこの記事に書き起こしました。
この記事を読んでくれた人が、自分は英語の才能がないと思っていたり英語の点数が伸び悩んでいる状態の人が自分のやるべき事を見つけそれに向かって迷いなく取り組めるようになれば、文章の書き手としてこんなに嬉しいことはありません。
英語は語学です。何も受験生の頭を悩ませるために生まれたものではありません。
今までできなかった過去があっても、未来までできないなんてことはあり得ません。
最後の章には私の高校時代の学習状況から医科歯科受験当日までの、各参考書・問題集のペース配分も掲載しています。
英語を含め各論の記事はそれぞれ、
【1年という制限時間の中で志望大学の合格最低点以上の知識を効率的に身につける】
という目的に沿った私の経験からの知見をもとに書かれています。
それ以外のことは一切考えていないのでこの目的と同じ目的の受験生は読む価値があります。
第1章
英語の長文読解が絶対できるようになる2つのコツ
入試英語で高得点を取るには文法マスターになる必要はありません。
1番配点が高く設定されているのはほぼ必ず長文問題です。
つまり受験英語は「長文が読めれば」必ず高得点になります。
大学にもよりますが大体1つの大問で800~1500語の長文が課されます。
それを精度よくハイスピードで読む必要があります。
「精度」と「スピード」が命です。
まずこの章ではこの2つについて分かりやすく説明していきたいと思います。
今回はどうしたら「精度」と「スピード」の2つを高いレベルに持っていき受験当日を迎えるかを私の実体験から得た教訓とともに紹介したいと思います。
この章では
・「精度」を保つためには「精読」あるのみ!
・「精読」ができてからだんだんとスピードを!
・読解のスピードを上げるための具体的な方法
について解説します。
英語は大学受験では文系理系問わず必要ですし配点も大きいです。
しかし練習すれば本番でも必ず高得点が取れます。
逆に練習段階からそんなに読めないのに本番では読めるようになることは万に一つもありません。
長文問題でスピードを書くことは致命傷にはなりません。
時間が途中で迫っても読めた部分のところは点が取れるからです。
しかし「精度」を欠いてしまったら終わりです。
精度を欠いて読んでも何が書いてあったのか、何を伝えたいのかが分からずその後の問題なんて解けるわけがありません。
高得点を取らなければならない英語でそんな致命的な失態をしてしまったら、本番で1番大きく点数が上下する数学で巻き返さないといけません。
なぜ英語で高得点を取らなければならないと言ったかというと
英語は適切な練習を積めば誰もがいつでも試験で高得点が高い確率で見込める科目
だからです。
入試では合格最低点に対して理科と英語の配点を高めにして、数学の配点を低く設定するのは基本です。
話を戻します。
長文問題で精度を欠かないためにはどうしたら良いか?
それはいかなる時でもスピードを欠いてでもいいから精読することが重要です。
先ほど私が挙げた入試英語で高得点を取るコツとは矛盾しているように見えますね。
読むスピードとは精読ができるようになってから初めて意識してもいいポイントなのです。
しかし現状、高校の英語教師など手っ取り早くみんなのセンター英語の点数を上げたいのか知りませんが次のようなおかしなことを言います。
「とにかく早く読め、ディスコースマーカーに注意だ!」
こんなことを言われたらまともに英語が読めない受験生が勘違いし、そのテクニックでセンター英語ならちょっとは点数が上がるかもしれません。
しかし結局はこんな小手先のテクニックは対症療法にすぎず、まともに英語が読めない受験生はセンター英語ではどうにかなっても2次試験で少しレベルの高い英文が出てきたら壊滅的な読解しかできません。
そもそも本来ディスコースマーカーに気を配るのは英語の精読ができるようになってからです。
将来、大学生や研究者になって多くの臨床データや研究データが多く載っている論文を読む際に要点を拾うために使わなければならない技術です。
読みが浅い段階からそんなマーカーばかりに気を取られていては他の英文を精読しないくせがつき二次の英語では非常にリスキーです。はっきり言って大学入試の1000語程度の長文ぐらいはすべて余裕を持って精読しましょう。
マーカーを意識するなら精読する中でマーカーを追って要点をピックアップしながら読むと良いです。
一度読み終わったら問題入る前に2~3分で「この文章は結局何が書いてあって何が言いたいんだ」ということを癖にしましょう。間違っても紙に書いたりして時間のかかるやり方をしなくて大丈夫です。自分の頭だけでまとめる練習です。
じゃあ一体精読できているとは何なのか?
ここでいう精読の基準というのは簡単です。
それは1文1文を正確に訳せているかどうかです。
そのために必要なのは知識です。
単語、熟語、構文の知識が必要です。
しかし決してこれらの知識を長文を読みながら少しずつつけていくやり方はオススメしません。
なぜなら努力の上限も見えずたいへん効率が悪いからです。長文を読む練習をする際に市販の単語帳に乗ってある単語が10個以上分からなかったらほとんど何いっているかわかりません。
「長文」を読む練習をしたいのに「単語力不足」が原因では練習になるものも練習になりません。
長文を読む際には「長文読解」のみに焦点を当てて練習しましょう。それ以外の知識は本当に+αとして確認するぐらいにしましょう。
単語、熟語、構文の知識はそれぞれ専用書を用意し一気に集中的に頭に入れる方が効率的です。
ある程度の知識が揃わないと何もできないのと同じですね。
数学でいうところの「やさ理」の1題を何も知識のない状態で解答読んでも意味わからないですが、「1対1対応」で知識を入れてから見るとその問題が身になるということですね。
長文を読む際に気をつけることはまずは1文1文を正確に訳すことです。
練習で制限時間を意識しすぎて精度を欠かないようにしましょう。
次にある程度センターの長文問題で満点が取れるようになって、単語や熟語などの予備知識も付いてきたらスピードを意識します。
ここでポイントです。
それは圧倒的に長文の数をこなすことことです。
圧倒的な量の長文を読むことが大事です。
数日に1回読んで解くという感覚ではダメです。
目安としては1日2文、最低でも1日1文は読むことです。
とにかく数をこなすことが大切です。
なぜかというと長文読解を抵抗なく進められること以外にもう一つ大事なポイントがあります。
それは表現のストックを貯めるためです。
長文にはいろんな表現が出てきます。
例えばIt goes without saying that~という表現は受験生なら誰でも知っていますよね。
この表現を見ていちいち品詞分解する人はいません。この表現が出てきたら反射的に何も考えずに「~というの当然だ」という語訳が出てきますよね。
長文読解の数をこなす理由の1つに
こういった受験で超頻出のどの参考書にも載っているような表現以外の表現を自分の中にストックとして貯めること
が大事なのです。
これは長文で出会ったフレーズを抜き出して暗記しろとか面倒なことを推奨しているのではありません。「以前出会ったことがある」ということが英文読解には大切なのです。
先ほどの続きです。
長文読解のスピードを上げるために
多くの長文をこなし表現を自分の中にストックとして貯めていく
ことが大切だと言いました。
これを具体的に行う方法を説明します。
先ほど例に挙げたIt goes without saying that~構文などは参考書に乗っているレベルなのでまず絶対暗記項目です。
ここは確実に抑えてください。
次にいろんな参考書に乗っていないけど長文で出てきた表現についてです。
ここはポイントですがいちいち暗記する必要はありません。
そこまで暗記していたらきりがありませんから。
私がオススメするのは昨日読んだ英文2つを今日もう一回読むことです。
昨日全訳も確認しているので圧倒的な速さで読めます。
なぜ読めるのに再度読み返しをするかというと
表現をもう一度頭の中にストックさせるため
です。
表現は暗記する必要はありませんが、2回も読んで認識するともう一度違う英文で出てきたときにパッと表現が浮かびます。
要は暗記レベルの段階で
「自発できないけど聞かれたら答えられるレベル」
で構いません。
この方法で圧倒的にストックを貯めていけば表現も構文もかなり知識として頭に入った状態で試験に臨めるので高得点が取れます。
これの最強パターンはネイティブです。
彼らは机の上での学習こそしませんが24時間の生活でいろんな表現に出会いまくっているので無意識で頭にストックができています。
それと最後に余談ですが、読む長文のテーマのオススメは
自然科学系、人文社会系、環境問題系、医療系、教育系
がオススメです。
なぜならこれらのテーマは二次試験で採用される英文のテーマになりやすく表現のストックがダイレクトに反映されやすいからです。
京大などでは哲学系も加えると良いですね。
もちろんBBCニュースなどでもいいですが私ならこれらのテーマを選んで読みます。
具体的には「〇〇大の英語」シリーズがオススメです。
実際の入試問題は受験で出されやすいテーマを題材にしているのでそのテーマの長文を読むことはかなりの相乗効果があります。
「〇〇大の英語」シリーズだとたくさんの大学があるので長文の材料に困ることもありません。
第2章
英語の勉強を履き違えて点が取れない人の勉強法
英語は受験科目で文理ともに必須な上に配点が大きいので受験ではまず考えないといけない科目です。
英語は効率的に文法問題、単語、熟語、構文の知識を身につけた後で長文を読む練習を数多くこなせば安定して高得点が取れます。
この章では英語での間違った勉強法を紹介します。
特に高校生やまだあまり英語に触れて間もない初学者が陥りがちな勉強法です。
題名の英語の勉強を履き違えている人というのは「日本語訳や英文をノートに書く」人のことです。
この章では
・時間を1番無駄にするのは頭を使わない単なる写経
・現代の便利さをフル活用しよう!
について解説します。
なぜ日本語訳や英文をノートに書くことがダメなのでしょうか。
それは簡単です。
時間がもったいない上に知識が何1つ身につかないからです。
受験ではいかに知識を頭にストックすることのみが合格へのただ一つの道です。
ノートに何か書いている間は、知識は一つも増えていません。
しかも心理的に勉強した気になってしまうという短所もあります。
皆さんも思い当たる節があると思いますが人間は手を動かしているときに脳がフル回転することはないのです。
それと分からない単語を紙の辞書で調べることも非常に非効率です。
辞書で一回見ただけで覚える人は中々いませんよね。
つまりもう一回その単語を調べるかもしれない時間のコストを考えると無駄としか言いようがありません。
年配の講師ほど「辞書は基本だ」などという非論理的な持論を展開してきます。
しかし受験は効率がすべて、いかに効率よくインプットできるかがすべてです。
今の時代は便利な電子辞書がありますからそれを使いましょう。
高校の年配教師は私に「楽をするな」と言ってきましたが良く考えたら楽をして何か悪いことがあるのでしょうか?
何もありません。
そういう人たちは自分たちがやってきたやり方こそが全てでそれ以外のものは効率的に思えても受け付けられないのです。
ノートに訳に書いたり辞書で単語をいちいち調べる間にどれほどの時間が流れてしまうのでしょうか。
その間に私の言うような効率的な勉強を進めている人は大量の知識をストックしようと頭を酷使しています。
わざわざ書かなくても書店で全訳が載ってある長文集を買ってきてそれを繰り返し読む方が短時間に多くの情報を処理できます。
【数学の分野でも書きましたが頭の中で再現できるものは本番でも正確に書けるのでわざわざ日々の勉強から書く必要はないです。】
辞書を引くくらいなら重要単語が詰まっている単語集を買ってきて集中的にそれを暗記する方がはるかに効率的です。
そもそも全訳をノートに書いたり辞書を引いたりするのは勉強するための道具が不足していた明治時代の勉強法です。
勝海舟がオランダ語を習得するためにオランダの語の辞書を写経した話がありますが現代でそんなことをしても効率が悪いです。
それは楽ができない時代の勉強法です。
今は遥かに便利な時代です。
昔と比べてはるかに様々な教材や電子辞書があるので便利な方を使いましょう。
時代の進歩で生活が便利になるように勉強(知識のインプットの方法)も便利になってきているのです。
それを活用しない手はありません。
最近は勉強スタイルと連携したアプリサービスがたくさんありますが「自分の志望校の合格最低点を上回る」のに役立つならどんどん活用しましょう。
先ほど挙げたノートに写経したりするのははっきりいって単なる「作業」です。
作業中は大抵の人は何も考えないので意味ないです。
何かを写しながら頭の中では書いてある対象以外のことで頭がフル回転している状況など私は一回も経験ありません。
受験では知識を入れましょう。
最後に余談ですが、私は浪人しているときに便利性・効率性のみを追求していました。
しかしある人に「そんな効率ばかり求めてもしょうがない」と言われました。
受験という時間制限がある問題において効率を追求するのは当然です。
どこがしょうがないのでしょうか?
その人なりの答えがあったかもしれませんが私にとっては東大の過去問よりも遥かに難しく、今も解けない難問です。
大学に入り思い知らされたのですが、世間では一つの事業で目的達成のために向かって邁進する時効率を最大限考慮にいれます。
だから受験というものを通して効率性を自分で追及するための思考のプロセスはこれからでもかなり重要です。
第3章 第1節
英単語の暗記が基本中の基本である理由
受験の英語で高得点を取るには長文が読めることができれば余裕です。
だいたい模試や実際の入試でも長文問題が配点の大きなウェートを占めていますよね。
小手先の文法問題暗記でも多少の点数は伸びますが英語の点数を大幅にあげようとなるとやはり長文読解ができなければいけません。
言うなれば受験当日までの準備における英語の勉強とは、
英作文を除けば全て長文読解ができるようになるため
にすると言っても過言ではありません。
そんな中で、知識として重要となってくるのは次の3つです。
それは「単語」「熟語」「構文理解」の知識です。
この節では
・長文で分からない単語があるとどうなるか!?
・英単語の暗記は受験英語の勉強の最初にやる
・単語帳以外の単語は覚えなくて良い!
について解説して行きます。
英単語は英熟語同様に長文読解にかかせません。
私は長文読解をする際にわからない単語がどれくらいあるか、それに合わせてどの程度その文章を読み込めるかを調べたことがあります。
調べる方法としては分からない単語の数を数えて全体の語数と照らし合わせて割合を出すという方法です。
結果は少し意外なものになりました。
99%代で「意味は全部とれないけど問題は解けるレベル」
98%代で「ちょっと何言っているか分からないけど完全に分かるとこだけを聞かれたら点が取れるレベル」
97%代で「文章の意味も分からないし質問も難しく感じる。というかこのまま読み進めても絶対題意なんか掴めないから読むのをやめるレベル」
96%以下はもう説明する必要がないですね。
こんな感じになりました。
少し意外と言ったのは98%代ですらもう何言っているか分からないレベルにまでなってしまうということです。
例えば1200語の長文で30語程度まったく意味の分からない単語が来たらその文章題の点数は壊滅的でしょう。
題意をろくに掴めず、要約問題などがきたら目も当てられませんね。
英単語をまだやり始めてもいない高1,2の時に受ける高3用の模試でこういう経験をした受験生は多いのではないでしょうか。
単語というのは文章を構成する血肉であり土台となる知識です。
「単語」の理解をこれ以上分解することはできません。
「単語」は知っているか知らないかのどちらかです。
0か100の世界では知らないということは大きな罪でもあるでしょう。
ここで
単語を知っていなきゃいけないのは理解したけどじゃあどうしたら入試で出てくる英語の文章の単語を覚えられるの?
と思いますよね。
これは簡単です。
それは市販の単語帳の英単語を覚えることですね。
誰でも分かりますね。
ここで少し英単語帳の出来上がる仕組みを考えてみましょう。
英単語帳を作る際に作り手は
「できるだけ色んな単語を載せたいけど入試英文のテーマは大学や年によって違うし、それに1つの大学に絞って出しても需要が少ないなぁ。」
と考えます。
そこで彼らは
「膨大な入試英語の過去問を分析して各長文で使われる頻度の高い単語を集めてそれを本にすればかなり汎用性が高く需要のあるものが作れる!」
という考えに至ります。
つまり英単語帳の正体とは
実際に自分が受ける大学の入試英文で使われる可能性がかなり高い単語たち
を体系的に並べて覚えやすくしてくれた本なのです。
宝の山でしょう受験生にとっては。
私が何を言いたいかというと
「単語帳は宝の山なんだへー」ではなく
「単語帳を覚えていかないのはもう論外すぎて話にならない」です。
無課金ユーザーが全国オープン大会に来たようなものです。
試合が始まると早々に敗退して終わりでしょう。
英単語は長文読解の基礎です。
さらに言うと長文読解は入試英語の大半を占めるわけですから英単語の暗記は入試合格の間違いなく必要条件(十分条件ではない)です。
私は英語の勉強計画の最初は英単語の暗記でした。
英熟語も受験英語でかなりの受験生が見落としがちなポイントではありますがまずは英単語の底上げが必須です。
これを最初にすることでの2つのメリットがあります。
・英語に対する精神的負担が減る
・英単語帳を仕上げることは総合力強化にも必然的につながる
という2点です。
▪️英語に対する精神的負担が減る
英単語が分からない状態で長文読解なり英作文なり構文解釈なんかの勉強を本格的にしようとしても無理です。
はっきり無理と言いましたが、理論的には無理ではありません。
しかし想像してみてください。
長文読解の練習なのに知らない単語が多くてろくに読む練習にならなかったり、「構文」を学ぶことのみが目的の勉強で単語が分からずそれに囚われるなどしてたら精神的にきついものがあります。
精神的にきつい勉強はどの科目でも必ず効率が落ちます。
私の場合は化学を0から勉強しようとした時にいきなりチャート式の理論を読み始めましたが無機の知識が0の私は元素記号がアルファベットにしか見えず、4日ほど無駄にしました。
時間を大きく無駄にしてしまうのです。
勉強には時間の価値を最大限にする目に見えないタイミングというものが存在します。どの時期にどの問題集や暗記を行うかという選択です。
簡単な例では東大に行きたいのに基礎が出来ていない状態で「東大数学25ヵ年」をやるようなものです。「25ヵ年」は受験直前かつ基礎基本は出来ている状態じゃないと効率よく知識を定着させれません。
そのタイミングは各科目で自分で考えなければなりませんがこれを考えることは受験勉強では効率を求めつ上でかなり大切です。
英単語の暗記から勉強を始めると他のいかなる英語の勉強をしても何をやっているか、このページは何を言いたいのかが分かるようになります。
単に英単語を知らなすぎて英語が無意識のうちに嫌いになっている人も多いでしょう。
ですが知ってなきゃいけない単語には「はっきりと」上限があります。
覚えるうちに精神的負担も減り英語の勉強の効率性(時間の価値)もどんどん上がっていくでしょう。
▪️英単語帳を仕上げることは総合力強化につながる
英単語帳を使う際には「単語王」などの例文が載ってある単語帳を使うのがオススメです。
シス単ではフレーズしか乗っておらず文章の中でのニュアンスがよく分からない上に情報量も少なく単語帳としては話になりません。
その単語を使った例文が載っているものを使いその例文を読んで理解することで無意識のうちに構文理解の練習になります。
英文法など明文化されている本を1から読まなくても文章が自然と読めるようになります。
だから例文も必ず目を通しましょう。
せっかく文章中のニュアンスも載っけてくれているのだからもったいないです。
英語はどれだけ文章を読みまくって慣れているかが大切です。
ですから単語帳からでも構文理解や文法など、漁夫の利が得られる勉強法を確立していくと加速度的に知識が増えていき数ヶ月で見違える知識量となります。
先ほど英単語には「はっきりと」上限があると言いました。
それは本当です。
市販の単語帳の単語が上限です。
もっと具体的にいうと、
市販の単語帳の中で最も情報量が多い「単語王」「鉄壁」に載ってある単語を覚えること
が英単語の必須暗記の上限となります。
これらの本に載っていなくて長文中で出会う単語の正体はたまたまその長文では使われているけど他の長文ではあまりみられない単語ですから必死になって覚えなくても、電子辞書に登録しておいてたまに見る程度で十分です。
たまに私立文系志望の人と英語の話なんかしているとトリッキーな単語をこれ見よがしに出してくる人がいますが不安にならないでください。
不安に駆られてコスパ最悪の単語を暗記しはじめるなんて真似はしてはいけません。
例えるなら、はるか遠くの目的地(合格)に行くために高速道路を使い時速120kmで飛ばしている最中なのにわざわざご当地観光のために高速を降りて市内の公道を徘徊するようなものです。
意味ないのでやめましょう。
単語帳に載っている単語が重要で、知らない単語が出てきたら電子辞書かノートにメモして寝る前にぱらっと眺める程度で十分です。
より多くの単語を知っていることが悪いことだとはまったく思いません。
ただ受験にはタイムリミットがあります。
その中で重要視すべきは二度と出会わないか、出会っても注釈がついているような単語の暗記にエネルギーを費やすのではありません。
英単語帳を覚えたら数理の解法暗記や長文読解に時間を投資しましょう。
いかに与えられた時間で最大限の効果が得られる勉強パターンは何か?
この問題を自問自答しているうちに自ずと良いものと悪いものが見えてきます。
良いものとは解法暗記など「受験に直結する」勉強
悪いものとは自己満足しか得られず「受験と関係ない」勉強
これを意識して取捨選択していきましょう。
第3章 第2節
受験英語で最強の単語帳、単語王2202の効率的な覚え方
皆さんは大学受験の単語帳に何を使っていますか?
私は高2から高3の夏まで学校で配られたシス単を使っていました。
理由は何も考えず、ただ学校で配られたからでした。そんな人って意外に多いと思います。
私が受験勉強を始める際に使うと決めた単語帳は
「単語王2202」と「鉄壁」の2冊です。
今回は単語王2202について詳しく紹介します。
なんで2冊もやるんだ?と思ったかもしれませんが理由は後ほど。
この節では
・「単語王2202」を選んだ経緯
・「単語王2202」の構成
・「単語王2202」のレベル
・「単語王2202」を使うメリット
・「単語王2202」の具体的な覚え方・使い方
について詳しく解説していきます。
東大京大を狙う受験生は、単語王か鉄壁をやっていないと少しリスクがあります。
前節で書いたのですが英語の長文は知らない単語があると読解率が著しく下がります。
具体的にいうと98%の単語しかわからないと、
「ちょっと何言っているか分からないけど完全に分かるとこだけを聞かれたら点が取れるレベル」
です。
つまり文章中に知らない単語はできるだけないほうがいい
これを経験則からなんとなく認識していました。
でも注釈に載るような単語まで覚えていたらキリがありませんよね。
単語を覚えた数で英語の点数が決まるわけでもありませんし。
そこで私が至った結論は、
市販されている受験用の単語帳に載っているものぐらい全部覚えよう
です。
これを聞くとなんだか骨の折れる話に聞こえますね。
2冊とも使った結論をすぐ後で書きます。
一番情報量の多い単語帳とその次に情報量の多い単語帳をこなせば、だいたい受験頻出英単語の99.5%は頭に入れられます。
ていうより早慶上智私立専願の人とや帰国子女などの例外を除けば自分より単語力で上回る人はいなくなります。
それで調べたら「単語王2202」と「鉄壁」が上位2つだと合格者からのレビュー、単語数から判断しました。
どちらも数ページめくると、
鉄壁が東大生御用達!みたいなのに対して
単語王が早慶上智御用達!みたいな感じでした。
純粋に情報量を求めていたので単語王を最初にこなし次に鉄壁をこなしました。
結論から言うと、鉄壁の99%以上の単語は単語王に載っていました。
なので残りをチェックつけてそれだけを頭に叩き込みました。
これにより受験会場で単語に関してはまず敵なしだと思っていました。
この心理状態の一番いいところは、わからない単語見ても他の大多数の受験生もわからないと確信できるところですね。
「単語王」の名の通り大学受験用の単語帳の中で最も見出し語が多いです。
シス単など多くの市販の単語帳では出題頻度順に並んでいますが、
単語王は出題頻度順に並んでおらず、最初から最後までまんべんなく色んな単語が出てきます。
だいたい1unitあたり35単語です。
私が使い始めた高3の夏時点では、後ろ10単語ぐらいは初見で難しいといった感じです。
これが68unitあります。
この並び順は一見デメリットに感じられるかもしれませんが、実はメリットでもあります。
単語が出題頻度順に並んでいる場合、単語を覚える最初の方と最後の方の労力にかなり大きな差が生じてしまいます。
そのため後半になると単語を覚えるのにかなり骨が折れ、中には途中で挫折してしまう人も出てきます。
それに比べ「単語王2202」では各unitに4レベル(確信・飛躍・勝利・栄光の順に難しくなる)の単語が出てくるので、最初から最後まで単語を覚える労力が一定で、後半に行くほど苦労するということがありません。
なんなら後半の方は覚えるリズムやルーチンワークに慣れて最初より楽でしょう。
明らかに大学受験の中で使う単語帳で一番情報量が多いです。
ターゲット、DUO、シス単、データベース、ユメタン全ての単語帳を見てみましたが単語王が一番です。
反意語や同意語が載っているのはもちろん、多義語の充実っぷりがすごいです。
「Game」の名詞に「獲物」なんて意味あったの私は知りませんでした。周りに知っている人もいなかったです。
ですが単語王には載っていました。
ということは以前、おそらく早慶上智でしょうけど試験に出たってことです。
同じ英語という科目の試験ですから、東大京大阪大で出ないとも限りません。
目安となるレベルですが、
国公立ならどこでも対応できます。
私立でもどこでも対応できます。
強調するために書きました笑
単語王を使うメリットは、
受験会場で単語において圧倒的に精神的優位に立てる
ことです。
自分の知らない単語は、誰もわからないと思ってくれて大丈夫です。
特にシス単のみで受験会場にやってきた受験生とは英語の試験が始まってすぐその差が出るでしょう。
彼らは知識不足もそうですが自分の知らない単語が出てきたときに、もしかしたら周りは知っているかもしれない不安と戦わなければいけません。
それで気持ちが不安定なまま長文の題意がうまく掴めなかったら、一番配点の高い長文で失点を重ねることになります。
長文を落ち着いて読む、という精神安定剤にもなります。
なぜなら覚えた量が自然と自信になるからです。
余談なんですが、これを終わらした後自分が半端なく単語力が上がっていることがよくわかります。
例えると、ワンピース知らない人はゴメンなさいですが新世界に入る前と後のルフィぐらい違います。
ここがこの記事で一番大事です。
この膨大な情報量をいかに覚えていくかということですね。
・基本は1日1unit
・次の日は前日分を復習してから取りかかる
・7日目には1~7日目の単語を総復習
・最初から全部覚えようとするとパンクするので最初は見出し語から
これを68回繰り返すのですがもう少し具体的に掘り下げましょう。
まず単語王は暗記するためのツールとして、
「フラッシュカード」
「フラッシュテスト」
なるものがあります。
フラッシュカードは別売りで、単語王の情報量はそのままで単語カードを輪っかでまとめて覚えるよくあるやつです。
これは中々優れものです。
1日1unitですが実態は30単語です。隙間時間に夜までに覚えまくるんですね。
授業中や通勤電車でもいくらでも見つけることができます。
夜までに一通り覚えたら、次はフラッシュテストです。
これはネットを使ってやるのですがクイズ形式でそのunitの学習段階をテストできます。
満点取れるまで何回もやりましょう。
覚え方をまとめると
夜までに前日の復習と当日のunitを覚える
↓
夜に簡単に今日のunitを覚え直す
↓
フラッシュテスト
↓
次の日、前日分を復習しその日のunit
そして7日に1回は総復習しましょう。
単純作業ですが、これの繰り返しです。
1周終わらしたら、次は3unitずつ同じ要領でこなしていきましょう。
これを覚えてしまえば、単語について心配する必要はありません。
第4章 第1節
英熟語帳を1冊暗記することが受験英語でどれほど重要なのか
英熟語の大切さについて書きます。
英語は長文読解が出来れば7割以上点数が取れます。
目標はそこですがそこにはベースとなる英単語・英熟語の知識が不可欠です。
重箱の隅をつつくような文法が分からなくても慈恵医科大などの意味不明な文法問題出してくる大学以外全く気にしなくてよいです。
受験英語では英熟語はかなり大切です。
超基本単語2〜3つから構成されているとはいえ、知らなければ意味の予測が難しいものが多いです。
各大学の和訳問題でも
暗にその熟語を知っているかどうかを見たい問題
がとても多いです。
問題作成者の気持ちになると良くわかります。
受験生をふるいに掛けたいけどマニアックな単語を含めた和訳を出せば正答率が悪すぎて不適切問題となるかもしれない。
そういう事態を避けるためには簡単な単語で構成されている熟語が含まれている部分を和訳問題として出すのが手っ取り早いのです。
この節では
・英熟語帳を1冊持つべき!
・熟語と単語の違いとは?
について解説します。
そこで大切になってくるのが英熟語帳です。
例えば、not A but B や so ~ that ~ などは構文や英作文でも出てくるので誰もが覚えますね。
しかし受験英語で問われる可能性を考えると1冊英熟語専門の本を用意する必要があります。
そこで私がオススメするのはシステム英熟語です。
シス単の熟語版でシスタンと違い非常に優れモノです。
これ1冊仕上げれば、問題で自分の知らない熟語見ても周りはほとんどわからないので気にせず先を読み続けることが可能です。
なぜシス単と違いシス熟の使い勝手が良いかを説明します。
熟語には関連語や反意語、複数の意味のあるものはほとんど存在しません。
単語においてはこれらが重要で意識しながら暗記する必要があるのです。
熟語は単語とは話が全くの逆で、単発の熟語たちを片っ端から暗記すればいいだけです。
ほかの熟語帳では解体英熟語でも大丈夫です。
私は解体英熟語覚えた後にシス熟を買ってやろうと思いましたが、ほとんど被っていたの初日でやめました。しかし「シス単」が有名なので記事としては「シス熟」を解説しています。どちらでも遜色ないのでどちらが上とかは気にしなくていいです。熟語帳を仕上げること自体で大きすぎるアドバンテージなので。
どちらの熟語帳も過去の大学の英語問題を分析して作っているのでほとんど被るのは当然でした。逆に安心しました。
熟語に使わている単語も超基本単語ばかりで新しいスペルの連続を覚える必要がないので精神的にも楽に暗記することができるコスパ最強の分野です。
第4章 第2節
東大レベルの英文も余裕!システム英熟語の効率的な覚え方
多くの受験生は長文の参考書や単語帳や英作文のノートは持っていても
「熟語帳」は持っていません。
しかし私から言わせれば熟語帳はマストです。
必ず覚えたほうがいいと断言できます。
この章で紹介するのは、駿台受験シリーズが出している「システム英熟語」です。
これはかなりの優れものです。その理由も後でちゃんと説明します。
この節では
・受験英語で熟語帳を使った方がいい理由
・「シス単」は良くなくて「シス熟」は良い理由
・「システム英熟語」のレベルと使い方
について解説していきます。
熟語帳を持っていない人が読むと目から鱗でしょう。
受験英語の和訳問題ではほとんどが
・暗に熟語の意味を聞いている
・構文自体を聞いている
のどちらかです。
ここで一旦あなたの志望大学の英語科の教授の気持ちになってみましょう。
採用する英文は割と信用のおける大元から引っ張ってきます。
教授自身が書いた論文ではありません。
英文を手に入れた教授は、文章のどこかに下線を施し受験生に訳させようとします。
しかし専門性の高い単語の含まれる部分には下線は引かれません。
なぜかというと、
そんなところに引くと明らかに点差が開かず不適切問題として話題に上がり自分の首を絞めることになるのも面倒だからです。国立大ならなおさらです。
するとどうなるでしょう。
スラスラと読めなさそうな構文の場所か、簡単な2~3の単語で構成される熟語が入った場所にしか下線を引きません。
簡単すぎるところに引いてもこれまた受験の意味がありませんから。
まとめると、受験英語の和訳において
熟語を多く知っていると圧倒的に有利なのです。
その熟語を知らない他の受験生は前後の文脈から必死に想像してニアピンみたいなことが起きますが、これも数学の解法と同じで知っていたら瞬殺です。
逆に熟語帳をこなした上で自分の知らない熟語に遭遇しても他の受験生はまずほとんど分かりません。
なぜならシステム英熟語をはじめとした熟語帳は過去の膨大な大学の過去問を分析して作られていて、この本と同等のものはZ会が出している「解体英熟語」しかありません。
もちろん私は2冊ともやりました。内容はほぼ全て被っています。
私は単語帳と熟語帳を選ぶときにシス単とシス熟どちらもみたのですが、感想としては
・シス単の場合は、情報量が少なくて残念ながらお話にならない。
・シス塾の場合は、こんなにも素晴らしい本があったのか。
でした。
シス単の場合の情報量について説明します。
まず単語帳に必要なもの重要度中に書くと、
・見出し語の多さ
→シス単より多いのが沢山あります
・1つの単語で違う意味が複数あるか
→シス単は効率性を重視か、あまり載っていません。
紙面上の理由なのか知りませんが、名詞として使う場合名詞の他の意味や形容詞の場合や副詞の場合など1単語の情報量はかなり大切です。
・反意語、同義語があるか
→覚える際に効率的です。セットにできるので。シス単にはありません。
・例文があるか
→フレーズでもいいのですが文が望ましいです。文章読む練習になるし、何よりニュアンスを感じれます。ここかなり大事です。
こんな感じでシス単は一瞬で候補から外れました。
一方、シス熟の素晴らしい点は、
・onやinなどイメージに分かれてそれらの前置詞に関わる熟語が体系的に並べられていて非常にシステマチックに覚えやすい
・シス単と同じ構成である。
1番目はいいとして、2番目は「ん?」となったかもしれません。
シス単と同じ構成というのは、文章もなくフレーズだけが淡々と載っているのですね。
なぜこれがいいかというと、「単語」と「熟語」の違いにあります。
英語なんてただでさえ26文字しかない上に2000語ぐらいの語彙量で文章読もうってなったら、当然1つにつき複数意味を覚えなきゃいけない単語があるのは当然です。
しかし熟語はその意味を1つ知っておけば大丈夫です。3語で構成される熟語に3つも4つも意味があるなんてことがないからです。
それだと言語としても効率性を欠いてしまい、コミュニケーション自体に支障が出てしまいます。
東大、京大まで対応しています。
私大の入試こそ熟語帳を仕上げていると有利です。
私大の英語の問題は知識で振り分けようとする傾向がホントに強いですから。逆にこの熟語帳覚えたら、受験会場で99.5%の人より熟語を知っているでしょう。
具体的な使い方ですがこの本も章ごとに分かれています。
なので1日1章と決めて朝から夜にかけて覚えていました。
高校生なら通学電車の中とか最適ですね。
夜寝る前に今日覚えたことをざっと復習します。歯磨きしながらとかでもいいです。
次の日は当然前日の章を一通り復習した後今日の分のノルマに移りましょう。
1ヶ月もあれば全部覚えます。
ひたすら覚えてください。
これに関してはホントに論理のない意味も多いので、自分で適当に頭の中で勝手に解釈して覚えやすいようにしてください。
この本に書いてあることは入試で出る確率が高いものが並んでいると考えたら全部覚えるしかありません。
2周目3周目からは1日3~4章ずつこなしていき、それでも覚えてないものにチェックを入れましょう。
5周目ぐらいからはチェックの部分だけ覚え直すようにしましょう。
こういう暗記物や問題集は1周目に1番時間がかかり5周目とかを超えてくると数日で1周できます。
それはその人が凄すぎるのではなく、チェックをつけた部分、つまりその本からまだ吸収できる知識のみに焦点を当てているからです。
こなす回数をx軸、時間をy軸に取るならば、かかる労力を表すグラフは
y=1/xになるイメージです。
ぜひシス熟を使って受験英語をより簡単なものにしましょう。
第5章 第1節
英作文は自分で作ってはダメ!暗記でモノにできるオイシイ分野
皆さんは英作文の対策はどのようにしていますか?
英作文の対策をしようと参考書や問題集を買って地道にコツコツとこなす人は多いでしょうね。
またZ会などの通信制の講座で英作文の添削サービスに頼る人もかなり多いでしょう。
しかし自分の答案送って採点されて帰ってきているころには3日ほどが経っており恐ろしく効率が悪いです。中には「毎日自分で少しずつ書くことが大事」などという言葉を鵜呑みにして日記を書くなどという殊勝な取り組みをする人もいるでしょう。
こうやって着実な努力を進めている人は心の中で
「英作文の分野はたくさん自分でアウトプットしていると自然と力がつく」
と思っているのでしょう。
残念ながらこれは中々の大間違いです。
ほかの科目の記事にも書いてある通りですが勉強を考える上でかなり大切なことですが
「自分の知らないことは試験ではアウトプットできない」
ということです。
たまにこういう質問がきます。
「思考力が大事で着実に英作文を鍛えて本番で自分の知らなかった表現を思いつき、初めて見る入試問題にも対応できるのではないか。」
おかしい点がいくつかありますね。
この場合たまたまアウトプットに成功していますが毎回必ず成功しますか?緊張する試験会場でそんな博打打つんですか?
思考力が大事といっていますが、思考力とは
「既存の知識を頭の中で組み合わせて新しい知識を生み出す」
能力のことであると私は定義しています。
人間はその分野についての知識がなかったら、その分野では何も思いつけません。
もしかしたら思考がうまくいかずひねり出せない可能性もあるのに大事な受験本番で自分の思考力になんて頼るのはかなりリスキーです。
私なら怖くて受験当日まで不安で眠れないです。
この章では英作文の点数が中々伸び悩んでいる人が読むと絶大な効果があります。私の紹介するやり方であれば東大英作文を含めたあらゆる英作文問題で減点されることはありません。
英作文はできる人はほとんど失点しませんが失点が多いと他で巻き返す必要があるのでそれだけで受験英語では不利です。
この節では
・英作文では使える例文を暗記するのが最も効率的
・英作文にセンスなんていらない!周りに惑わされないように!
について解説していきます。
英作文において地道な努力で本番の自分の力によるアウトプットに頼るよりも簡単に実力を上げて試験で確実に点数を取る必要があります。
それは
使える英文を暗記すること
です。
いくら参考書や問題集で勉強していても、例文を暗記していない状況からいきなり問題を解くとたいてい文法のミスが多発してひどい点数を取るパターンが多いです。
私も高校生の頃は模試でも英作文の分野は毎回1~2割しか点がもらえませんでした。それも自分ではなかなかいい文章が書けていると思っているのにそれほどの点数しかもらえませんでした。
こういう人って実は多いのではと思います。
実は英作文はかなり底が浅い分野です。
暗記した例文を適当に並べ替えて単語を入れ替えるだけでかなりまともな文章が書けます。
例文を引用して書いているので文法的なミスがなくぎこちなくない自然な英語を書けるということです。
だから、たくさんの文を覚えてそれをアレンジして使うのが一番手っ取り早いし、ミスも少ないのです。
このやり方で英作文を覚えてしまえば周りの受験生がウンウン唸って一生懸命作文に時間をかけている中自分は覚えている例文を並び替えるだけなので数分で終わります。
日本語で文章を書くときに1~2行を書くのにそんなに考え込んだりしませんよね。
自分の伝えたい思いの意味に当てはまる、「自分の知っている」日本語を紙面上にアウトプットしますよね。
英語を書く時も自分の知っている覚えた例文のフレーズを使えばかなりまともな文章が書けてしまうのです。
英語の入試本番では、英作文に時間を取られる受験生だとかなり不利です。
長文読解にかけられる時間が相対的に少なく読みも浅くなり題意を掴むのに苦労するという負のスパイラルが待ち受けています。
そこで英作文で文法ミスを多発しているようだと目標としている合格最低点は遠のいてしまうでしょう。
英作文はセンスや才能だと声高にする人を見ていると、なんて論理的思考力がないのだろうと思ってしまいます。
英作文は使える文章を暗記すれば誰でも高得点が取れるオイシイ分野です。
そういうことをいう人は、数学や物理でも「思考力」「センス」「才能」と主張するでしょう。
そんな抽象的な言葉で煙に巻き、本当は一体どういうものなのだろうと考えようともしない人はもったいないなと思います。
思考力が大事と言っておきながら、その「思考力」とは具体的にはいったい何で、どのように鍛えるのかを思考することから逃げています。自身が思考停止に陥ってしまっています。
今受験生の状態で、周りでこういうことをいう大人がいる人は適当に相槌うって相手にしないことをおススメします。
バカな人に限って思考力、発想力、センスなどというカッコイイ言葉を並べてきますから。
受験では知っていれば一撃、知らなければサヨナラ、非常にシンプルです。
第5章 第2節
東大レベルの英作も余裕で書ける「英作文基本300選」
前節で英作文は例文暗記で確実に点の取れるオイシイ分野だと説明しました。
じゃあ何の例文を暗記すればいいんだよと思っている人が全員なのでここでは私が実際に使っていた例文集を紹介します。
それは駿台が出している「英作文基本300選」です。
この本は英作文に使えそうな文300例が載っていますが
これを全て暗唱できるように暗記します。
理解ではありません。理解は誰でもできます。
理解した上で暗記してください。
この節では
・英作文の考え方
・「英作文基本300選」の使い方
について解説していきます。
英作文の点数が伸び悩んでいる人にこそ読んでほしいですね。私は英作文の対策はこのやり方でさっさと終わらせてそれからは失点することは皆無になりました。
英作文の考え方について少し話します。
皆さんは日本語で文章を考えるとき、どういう思考過程を踏んでいますか?
例えば逆の立場になって自分が外国人だとします。
あなたは日本語を文法から学び今まさに日本作文をしようとしています。
例えば、
「今回はオススメの参考書を紹介します」
という文章を考えるときに
「今回はオススメの参考書を」という部分において、
副詞句(今回は)
形容詞区(オススメの)
目的語(参考書を)
という文章を構成する単語や格が瞬時に頭に浮かんできたとします。
そのあと英語で「introduce」にあたる日本語でこの文章の流れにふさわしい表現は何だったかなと考えます。
動詞を決定する際に
「薦める」「勧める」「紹介する」「説明する」「取り上げる」「持ち出す」
などの自分の知っている動詞の候補が浮かんできますね。
その中からウンウン唸ってこの場合に相応しいのは
「説明する」
がふさわしいかなぁと思い
「今回はオススメの参考書を説明する」
という文章を作り上げます。
採点官でもあり日本語のエキスパートである我々はこの文章を採点します。
この文章は間違っていないけど自然な文章ではないから10点満点で2点減点します。
さらに語尾の「〜する」も人に何かを説明する際に使う表現としては適切でないので2点減点します。
結局6点しかもらえませんでした。
逆の立場になって考えてみると、不思議で滑稽な話に思えますね。
実はこれ多くの日本の受験生が英作文をするときに実際にやっていることです。
だから減点に減点を重ねまともな点が取れないのです。
単語力、熟語力共にしっかりとあるはずなのに点が取れず悩む人が多いでしょう。
原因は
「文章を1から自分で作り上げようとしてしまう」
ことにあります。
日々この国で生活している私たちは目にする膨大な文章で新たな表現なんて滅多にあいませんよね。
いつも何処かで聞いた表現や知っている表現だからそれが自然な表現に思え、ニュアンスまで含めた意味が通る文章となって相手に伝わるわけです。
また高校生の中には添削の担当の先生から「毎日自分で日記をつける」みたいな風変わりな勉強法を勧められた受験生などいると思いますが、はっきり言って時間の無駄ですのでやめた方がいいです。
外国人が日本語もままならないまま日記をつけたところでそれはただの日々の記録であり言語の習得には一歩も近づきません。
この原因の解決策は間違いなく「使える英語の表現を覚える」ことです。
先ほどの例で言うならば
「今回はオススメの参考書を紹介します」
と暗記すれば、何か対象を誰かに向かって「introduce」したい時は「紹介する」を使うのが適切なんだなと認識できます。
そしてその表現を覚えます。すると次回そのような作文問題が出てきたら覚えた事を紙面に書くだけです。
日本語の文法を8年間アメリカで勉強してきただけの人と1年間日本で生活しながら日本語を勉強している人では確実に後者の方が会話が滞りなく成立する可能性が高いです。
なぜなら日々膨大な自然な日本語の文章を目にしているからです。
英語ができるようになりたければ海外に住めとはこれのことを指しているのでしょう。
私は1日10例文暗記していました。
これで1ヶ月で一通り最後まで見ることになります。
1日の暗記レベルというのは
とりあえず日本語見て今日の10例文が暗唱できればその日は終わりです。
次の日は前日の10例文と今日のノルマを行います。
それを繰り返すのですが、数学や理科の問題集と同様に1周する間に何度も追いかけ再生的な感じで一気に復習を繰り返します。
具体的には5日目ぐらいに前日の10例文と今日の10例文に加えて最初の20例文を暗記し直します。
もちろん、書いて覚える必要はなく目で見て頭の中に文章が言えればいいのでかなり早く進めることができます。
これを行えば、1周の間に何周もするので1ヶ月でほとんどの例文を覚えることができます。
使える英作文を暗記してしまえば、受験会場で他の受験生がウンウン唸って
「英作」文をしてる中さらりと自然な英語が書けてしまいます。
覚えた文章を組み合わせるだけでいいのですから無駄な文法ミスや日本語を当てはめただけの表現などが減りかなり高得点が取れます。
しかもこの勉強法ならば通信制の添削サービスなどに頼る必要もないので時間も節約できますし、自分本位で素早く体得できるので一気に得意分野となります。
受験英語は他の科目とは毛色が少し違います。
ある程度文章が読める人ならば、そこからは精度とスピードの勝負です。
しかし精度とスピードはある程度反比例します。
精度を欠いて読むなどといった自殺行為は誰もしないと思うので
時間確保という側面からも英作暗記はかなり重要です。
また今回は駿台の「英作文基本300選」を紹介しました。
他にも700例ある参考書などがありますがコスパを考えても300例ほどで十分です。
700例も覚える時間あったら数学理科の頻出問題に時間を使いましょう。
英作文を例文暗記で点の取れるオイシイ分野に変えてしまいましょう。
第6章
「英文解釈の技術100」で受験の和訳問題は余裕!
次は英文解釈の参考書を紹介します。
それは大学受験スーパーゼミ徹底攻略という出版社が出している「英文解釈の技術100」です。
これは国立大の和訳問題などで問われそうでかつ大事な構文の知識を集中的に頭に入れられる有能な参考書です。
多くの英文解釈の本がありますがこの本の特徴は「受験生がわからないであろう解釈の部分」のみに焦点を当てています。
なので他の本のように1題で長文+解釈+文法が身につきますよ的な本ではありません。
逆にこれはありがたいです。
なぜなら受験では知っていることを勉強することほど無意味な時間はないので自分の知らないことだけを本来は勉強するべきなのですから。
この章では
・英文解釈専用の参考書を使うメリット
・英文解釈の技術100の構成
・英文解釈の技術100の使い方
について解説していきます。
私ももちろんこれで和訳問題対策を行いました。
受験英語では長文が読めれば楽勝です。
そのために単語・熟語・文法を勉強します。しかしそれだけでは長文を精度高くスピードを上げて読むことはできません。
実際にハンドルを握らないと運転が上達しないのと同じですね。
例えばIt goes without saying that構文などを勉強した後で、長文を読む際にこの構文が出てきたら「なるほど。このように訳すんだな。」と実際での使われ方を長文で学びます。
そして長文の数をこなし次にこの構文を見た時は瞬間的に訳して読むスピードを上げていきます。
記述式の試験の場合は文章の下線部を和訳しろという問題が十中八九出ます。
下線が引かれてない部分同様にスラスラ読めることもありますが、京大をはじめとした旧帝大学では少し立ち止まるような構文が出ることも珍しくありません。
なぜならそのレベルの部分に下線を引かないと受験生間で差がつかないからです。
英語の入試問題を作成する側の気持ちを考えてみます。何のひねりもない部分などみんなできてしまいます。逆に、New York Timesレベルの文章の部分に下線を引くとおそらく誰もできません。
つまりどうしても長文で採用される文章のレベルも問題作成者側が作る和訳問題にも共通点が出てきます。
そして長年の英語の入試問題を分析してくれた出版社がその知識を凝縮した本を出してくれています。
その本をこなせば和訳問題で聞かれそうな構文や表現などを一気に身につけることができます。
淡々と長文の数だけこなして和訳問題に対応する勉強法もいいですが、やはり下線部は一癖あります。
なので英文解釈用の参考書を一冊こなしましょう。
そしてその後の長文の練習の際に新しく知る構文の形などあればそれを身につけていきましょう。ただそれは多くの受験生にとっても初見ですから安心して覚えましょう。
構成は見開きで1例文です。例文の長さは1~3行です。
ホントにピンポイントです。いま自分が既に訳せるセンター英語レベルの文章を読む必要はありません。この本では「解釈の技術」だけが学べます。
それが100例文あります。
左上に例文ですぐ下から解説が始まります。右下には同じ要領で和訳する演習題がついています。
ある程度英語を勉強してきた人なら、知っている例題(秒で和訳できる文)もあるでしょう。しかし100例全てを最初からできる受験生なんてまずいません。
分からないのだけでもやる価値があります。
なぜなら選りすぐりの100例を選んできているので、もしかしたら自分の受ける大学で出題されないとも限らないからです。
私がよく数学や理科で行う「解法暗記」とは少しやり方が違うので注意してください。
ただ本質は変わりません。
本質とは「より少ない時間で多くの知識を効率的に頭に入れる」です。
1つ目は英文解釈の勉強をするときに紙に書く必要は一切ありません。
数学や理科において計算過程、思考過程でメモするのは意味ありますが、英語においては訳しさえすればいいので本当に頭の中だけで十分です。
計算や文字式などは一切出てこず紙面上のアルファベットの連なりを日本語に頭の中で変換できれば何も問題ないので紙もノートも鉛筆も必要ありません。
英語の勉強をしていてノートに綺麗に訳を書いたりしている人を見ていると「なんて無駄なことをしているのだろう」と思います。
2つ目はこの本を使うときに最初に問題を見た際は15秒ほど考えるということです。
数学でいう問題文を読む時間ですね。
さすがに何も読まずにいきなり日本語訳見ると、今の自分がわかる構文とわからない構文の区別がしづらくなります。
3周目ぐらいからは出来なかったチェック問題のみだけやればいいので、最初に問題文を見て一瞬でもいいから「これは何だっけ」と思うことが大切です。
目安としては1日5例文こなし20日間ほどで一周しましょう。
そして3ヶ月で7週ほどしましょう。それ終わったらこの本はもういりません。ゴミ箱において構いません。
終わったら毎日長文を読む練習をすれば大丈夫です。
本番の和訳問題であなたが出来なくて他の多くの受験生ができるなんていう構図は無くなります。
第7章
確実に英文読解の力がつく隠れた名著「精読の極意」
このnoteを読んでくれている皆さんありがとうございます。
私が1年で現役時とは比べ物にならない偏差値の大学に合格するにあたって実際にこなした参考書や問題集をこのnoteで紹介しています。
総論や各科目の各論の記事でも触れていますが私が問題集を選ぶ基準は
・シェア
・合格者が使用していた
のみです。
数学と化学物理は全てこれです。
書店の学参コーナーによく行く受験生なら必ず知っているような問題集しか私はやっていません。
それを完璧に仕上げたから医科歯科に合格したのですが。
英語においても「単語王」や「シス塾」など有名なものを知識のインプットとして使っていました。
長文の題材も河合の「やっておきたい」シリーズや「長文問題精講」など定番ものばかりです。
しかし今日は私が受験期にたまたま見つけた英語の長文の本を紹介します。
それは1993年に出版された丹羽裕子さんが書かれた「入試英文 精読の極意」という本です。
基本的にこういう聞いたこともないような本には手は出さない主義なのですが書店で冒頭部分だけを読んですぐに購入を決めました。
受験時代に使った本の中で唯一私の独断で購入を決断した本です。
この章では
・「入試英文 精読の極意」って何?
・「精読の極意」を使うべき人と使うメリット
・「精読の極意」の使い方
について解説していきます。
▪️内容
この本は簡潔にいうと、英文を現代文のように深く読むための本です。
収録されているわずか20題の英文を徹底的に深く読みます。
センター現代文を読むときのことを思い出してください。
論説文の書き手は自分の考えや主張をあなたに「自分の意見が絶対に正しい」と言わんばかりに対比や比喩を用いて読み手のあなたを説得しようとします。
センター現代文なんて書き手である筆者の主張を的確に捉えることが点に直結しますから、読み手である受験生は文章を読みながら筆者の主張はなんだろうかと考えますよね。
そのとき読み手は必ず頭の中で書き手が使っている言葉を捉えて
「こういう書き方をするってことはこう考えているに違いない。」
と筆者の意図を推測します。
多くの人は現代文だと推測ができるのですが英語ではどうでしょうか?
センター英語なんて日本人のために作られた英文ですから話になりません。洋書やNew York Timesなんて全訳できても意味を正確に汲み取ることは多くの受験生にはできないでしょう。
この本はそういう世界に対する入り口だと思ってください。
この精読ができるようになれば入試英語なんてとても簡単に思えてきます。
実際の入試英語なんて東大でも京大でも全訳さえできれば高得点が取れます。
つまり、
・なぜこの場面でこの単語を使うのだろう?
・なぜ今この話になったのだろう?
ということについては深く思考しなくてもいいのです。
文章の表面に書いてあることを訳せれば入試英語においては合格点です。
しかし「精読の極意」では全訳するという目的に重きを全くおいていません。
載っている英文のレベルも高くなく全訳するだけならある程度の受験生なら全員できます。
全訳するという目的ではなく
・この単語や表現を使った書き手の心情
・そこから読み取れる本当に言いたいこと
を推測して考えることに重きを置いています。
ディスコースマーカーやパラグラフリーディングといったいわゆる小手先の「受験テクニック」とは一線を画します。
▪️構成
20題の長文が収録されています。
文章自体も700~1300語ぐらいの文章で入試長文と同じような長さです。
文章自体のレベルは高くありません。
先ほども書きましたが文章を全訳することは容易です。
そこらへんの長文集に載っている長文のレベルとほとんど変わりません。
英文が別冊になっていて解説が本書に載っている構成です。
これが使いづらくて嫌だというレビューがありましたがどこも使いづらくありません。
解説の最初の方には「英文を読む10の軸(AXIS)」という英文読解の肝となる解説が載っています。こtれが目的です。
これだけではそれほど価値を見いだすのは難しいですが
適宜解説に織り込まれているので解釈の視点に統一感があり、実際にこういうふうに考えるのかと毎回感嘆させられます。
▪️「精読の極意」を使うべき人
この本を使って最大の効果を得られる人は
センターの英文もスラスラ読め、二次の英文も読めるっちゃ読めるけど文章自体の題意を完璧には掴めない人
が使うと効果がかなりあります。
「二次の英文が読めるっちゃ読める」という部分を解説します。
実はこの感覚、文章自体は読めていないのです。
ただ問題該当箇所が訳せているだけで点が取れているから「読める」という感覚になっています。
しかし英文読んだ後に「要約して」と言われると言葉に詰まります。
まとめると、
点数はそこそこ取れるけど題意を完璧に掴めない人
ということです。
▪️「精読の極意」を使うメリット
20題の英文を通して言葉の意味自体についてもこの本の解説に従って練習すると
要約がかなり上手くなります。
東大の要約問題など小手先のテクニックに頼らず必ず的を得られるようになります。
要約が上手くなるということは書き手の意図を正確に捉えることがうまくなるということです。
これができると要約問題が出題されない大学の英語でも絶大な力を発揮します。
読むべきところとそうでないところがはっきりと頭の中で色分けできるようになり物理的に読むスピードも上がります。
スピードを上げたと思いきや、読んでいる途中に「この言葉を使ったということは次あたりに筆者の言いたいこと来るな。」と認識できるのでスピードを緩め重点的に精読することで題意をうまく掴めます。
同様にセンター現代文でも具体例など筆者の主張以外は力入れて深く考えて読みませんよね。
20題収録されているので1日1題こなしましょう。
1ヶ月で終わらせるべきです。
次の日はもちろん前の日の文章を復習するのですが全訳が目的ではないことに注意しましょう。
解説に従って「精読」の復習をしてください。
だいたい1題1時間ぐらいで終わります。
全訳が目的でないなら使わない!という人もいるでしょうがこの本に時間を投資することに対するリターンはかなり大きいことを保証します。
第8章
使用した全参考書・問題集とそのペース
▪️単語
単語王2202、鉄壁
▪️英熟語
システム英熟語、解体英熟語
▪️英作暗記
英作文基本300選
▪️構文解釈
英文解釈の技術100、精読の極意
▪️文法
頻出英文法・語法問題1000
▪️長文題材
やっておきたい長文シリーズ、長文問題精講、〇〇大の英語シリーズ、リンダメタリカ
【戦略】
【医科歯科医学部に行くためには英語で70/120必要】
配点はTrue or False24問(48点)、英文和訳2個(18点)、英答問題3個(24点)、要約1問30点
和訳は簡単なので絶対に落とせない→16/18
英問英答は英作の要領だが300例暗記すればそう失点はしない→16/24
True or Falseは内容さえ読めてれば難しいことは聞いてこない→36/48
要約は読めてりゃ書けるしなんとか頑張ろう→2以上/30
こんな感じで対策を立てた
要は受験当日までにすることは、「英作300例暗記」と「長文読解の向上」に確定
▪️単語
単語王は高校3年の9月から使用、現役受験時には一通り覚えていた
浪人開始時から鉄壁も追加、知らない単語を中心に暗記
浪人時の8月までは1日の中で毎日単語帳を見るルーティーンを課していたが9月以降はたまに見返す程度
▪️英熟語
現役時は何も対策せず
浪人開始時にシステム英熟語を使用開始、6月頃までに覚えた
その後すぐ解体英熟語を購入し使用開始、8月いっぱいで覚えた
9月までは毎日のルーティーンで熟語帳を見ていたが10月以降はたまに見返す程度
▪️英作暗記
現役時は何も対策せず
浪人開始時に英作文基本300選を開始、1日10例覚えていった
理論上1ヶ月で終わるが到底全て暗唱はできず8月まで5ヶ月間毎日暗記を繰り返した
9月~11月は少しペースを落とし3日に1回30例文を見返すペース
12~受験まで元のペースに戻した
▪️構文解釈
現役時は学校の授業のみ(センター演習含む)
浪人時に英文解釈の技術100を使用開始、1日5~7例でGW前には終了
7月までに5周以上してもう用済み
9月に書店で精読の極意を偶然発見して使用開始
20題しかないので1日1題で11月までには終了
▪️英文法
高校3年の秋から頻出英文法・語法問題1000を使用、現役受験時には一通り終えてた
浪人開始時は何もせず
8月からもう一度上記の問題集を使用開始、10月までには終わりもう用済み
▪️長文題材
現役時は教科書とセンター演習のみ
浪人開始時に長文問題精講を開始、5月いっぱいまでで3周はした
やっておきたい長文シリーズ(700,1000)は6月中旬から使用開始、7月いっぱいで終了
8月は少しペースダウンして今まで読んだ長文を復読しまくった
9月からはリンダメタリカ使用
10月中旬~受験まで〇〇大の英語シリーズ使用
年明けから医科歯科の過去問(赤本分)も追加
【結果】
目標達成
受験英語の準備は大成功