毎朝家のベランダで鳴きわめく小鳥の話
朝7時、私が起きる時間だ
最近は鳥の声で起きるようになった。スマホのアラームではなく、猫の甘噛みでもなく、お腹の空腹感でもなく
ニワトリのようなものを想像するかもしれないが全く違う
今日はその話
ベランダに居着くようになった小鳥
いつだったからだろうか
小さなスズメが、私の家のベランダを我が家のように使うようになった
もちろん、巣を作ったわけではない
ただ、毎日毎日似たような時間帯に我が家のベランダに来ては、家の中に向かって延々鳴き続ける
明らかに、私か猫のどちらかに向かって鳴いているようにしか見えない
「鳥の親はこんな気持ちなのだろうか」
と最近は思うようになってしまった
小さい頃、いたるところで見たツバメの巣では、親鳥が小鳥たちに餌を分け与えていて、小鳥たちはいつも親鳥の方を見てないていた
今、うちで鳴いている小鳥はもう少し大きいのだけれど、でも親鳥になったような気持ちにさせられる
いつから居着いたのだろう。なんで、ここだったんだろう
毎朝、猫と一緒に鳥を眺める日常
鳥が近くにいるからか、うちの猫はいつも元気だ
ベランダから外を見て警備をするのが日課の彼女にとって、飽きることのない面白い趣味なのだろう
ベランダに虫がいても、埃が待っていても興味津々な彼女からすれば、毎日毎日ベランダに来てくれて、鳴いてくれる小鳥はたまらないだろう
狩りの対象として興味を持っているのだろうか、それとも別の目的なのだろうか。私にはわからない
私と猫がベランダに出ようとすると、小鳥はいつも逃げてしまう
だから、毎朝鳥が鳴き始めた頃に起き、カーテンを開け、猫を抱えて一緒に鳥を見る。窓を開けずに
そんなことが当たり前になろうとしていた
生物多様性
私は、動物が好きだ
生まれた時からペットがいたし、家の近所にもペットがたくさんいた
今も家族は、人と動物を中心に回っているし、それが私の日常なのだ
猫と暮らすようになって、約3年
私の生活は以前と変わった
旅行も帰省も出張も、家にいる猫を考えながら行動するようになった
「ペットと一緒だと大変でしょう」
という人もいるが、私にとってはこっちの方が当たり前な日常なのだ
動物と暮らす方が、自分は少し豊かで幸せな気持ちになれると思っているし、良いことも悪いこともあるけれど、それも含めて私のライフスタイルと思っている
将来は、いろんな動物と一緒に暮らしてみたい、と私は思っている
犬と猫は当然として、それ以外のいろんな動物たちと一緒に暮らしてみるのも楽しいだろうと
家に居着いた小鳥は、私のそんな気持ちを思い起こさせる
「鳥と暮らす日常というのはこういう感じなのかな」
そう思わずにはいられない
猫も大概朝は早いけれど、飼い主の邪魔はしない
鳥は朝早くてうるさいのかもしれない
一緒に暮らすとしたら、猫が鳥を狩ってしまわぬよう配慮をしないといけないし、ご近所にも迷惑にならないようにしないといけない
でも、それさえちゃんと守れば、一気に生活に多様さが生まれる
人間と猫は違うし、猫と鳥も違う
生活リズムも、暮らし方も、何もかも
だから動物が好きだし、面白い
いつかたくさんの動物と暮らせる日が来るといいな、とそう思うのであった