空っぽな自分が空っぽなままでもいいと思えるように
「今の私は、もともとあったものが欠けてしまって空虚な状態なんです」
と私は言った。上野の好きな喫茶店で。
空虚さを感じるようになったのはいつぶりか独立してからしばらくたった頃、私は知り合いのデザイナーに連絡した
イベントなどに参加した時に使う名刺のデザインを考えてもらうためである
彼と私は、かつて一緒に働いていたことがあり、今はたまに連絡する関係性。私と彼はたしか10歳以上離れていたと思う
著名なデザイナーのところでしばらく彼は働いたのち、以前の職場で一緒になり、今