パワープレート
振動を与えるマシンは最近いろんなメーカーがあります。
振動の幅や速さ、方向などマシンによってかなり異なります。使う方の目的やコンディションによって選択は変わってきますし、結構どれを選ぶか大切だと思います。今回は、その中でもJ-Workoutのトレーニングで愛用しているPowerPlate(パワープレート)について語りたいと思います。
特に今回もやはり、脊髄損傷の方のトレーニングで、なぜ使うのか?なぜ愛用しているのか?という点をじっくりと紹介します。
PowerPlateの主な効果
1つ目は、重力負荷の増大によりトレーニング効果を高める
私たちは普段重力を受けて生活をしています。そしてこのPower Plateは振動刺激により体にかかる重力の量を高めることができます。
重力の量が高まるということは、単純にいつもよりもトレーニング強度が高くなるので、トレーニング効果が上がることになります。重りをもったままトレーニングしているのと同じ効果があるということです。
※イメージ的にはドラゴンボー〇の「精神と〇の部屋」に入ってしまった感じではないかと私は思っています♡
普段車いすに座った状態で生活をしている時間が長いため下肢に荷重がかかりにくい脊髄損傷の方は骨密度が低下しやすいのですが、PowerPlate上でトレーニングをすることで、骨密度の減少を抑えたり、高めたりすることができます。さらに以前紹介した「DMP」のトレーニング(四つん這い・膝立ち・立位などの重要な姿勢)をPower Plate上で行うことにより、より高い効果を生み出すことができます。
2つ目は、振動により反射の反応を高める
PowerPlateの振動刺激は筋肉の反射を活用しやすくし、筋肉の収縮力を高め、効率良くトレーニングが可能となります。
弱い筋力➝痙性でサポート
過緊張の筋肉➝ストレッチで緩ませる
筋肉の反射を高めるということは、痙性を高めることも可能ですし、逆に反射を使って痙性を緩めることもできます。下肢の収縮力が弱い方は、Power Plateの振動を使って立位の安定性を高め痙性が強すぎて足のコントロールがしにくいという方は緩ませることができます。
さらに、筋肉の反応が高まることで、血液循環が良くなる効果もあります。普段車椅子に座っている時間が長く、足がむくんでしまう方や、貧血が出やすい方などにも非常に効果的です。
脊髄損傷に方にとって気になる、
重力・反射・筋力低下・骨密度・貧血・浮腫という問題点に対して適応している非常に良いトレーニングマシンなので、J-Workoutのトレーニングでも頻繁に使用しています。
実際に、PowerPlateはNASAの宇宙飛行士が宇宙から帰ってきた際に、無重力環境に慣れてしまった体を地球の生活に慣れるためのトレーニングの中でも使われています。無重力環境から帰ってきて、重力下では一人では立てないような状態の方でも安全に効果的なトレーニングマシンなので、筋力の低い脊髄損傷の方にとっても、非常に相性の良いトレーニングマシンなのです。
※大きな効果や結果が期待できるマシンなので、使用方法を誤ったり、過度の負荷を与えてしまうことにより、逆に運動の効果が下がってしまったり怪我をしてしまう場合があります。
PowerPlateの詳しい使い方や情報は、ぜひPowerPlateさんのホームページからご覧いただき、正しく効果的な使い方をして頂ければ幸いです。
J-Workoutでも無料の体験プログラムを始めました。お身体の状態をみてトレーニングの内容をご相談させていただきますが、ぜひ、「PowerPlateを使ってみたい!」「立ち上がってみたい!」などご要望もお聞きします。
また、日頃のお悩みや他の脊髄損傷の方はどんな方法でやっているのか?などの質問なども脊髄損傷者専門のトレーナー歴10年以上のトレーナーがしっかりお答えいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。