
45.全国通訳案内士一次試験受験記(2024年度)
今回もクリックいただきありがとうございます。
過日、8月18日(日)、全国通訳案内士一次試験を受験してきました。
備忘録の代わりに、当日起きたことを記しておこうと思います。
1.会場まで
今までは東京で受験していましたので、電車を利用しました。
初めて受験した2021年度は渋谷の貸会議室、その後2年は日大法学部での受験でした。
今回は遠隔地にある大学での受験となりましたので、高速バスを利用して会場まで馳せ参じました。
高速バスは安くていいんです。
渋滞がなければ。
本番当日、高速道路上で事故が発生し、渋滞が生じていました。
バスの中にトイレが設置されていて、本当に助かりました。
予定より数十分遅れて到着しましたが、試験開始時間までは十分に余裕がある時刻でした。
早めの行動が功を奏しました。
老舗の喫茶店で時間つぶしに今まで勉強してきた資料を見直します。
今回は地理を受験したのですが、毎回、「誰が知ってんねん!?」と叫びたくなる問題があります。
末永くお付き合いしたくない試験です。
全国通訳案内士一次試験は、午前中に外国語の試験を行い、午後から地理・歴史・一般常識・通訳実務の順で試験が行われます。
私は午前中の試験終了時刻を目指して会場に向かいました。
2.会場到着から試験開始まで
計画通り、午前中の試験の終了時刻より少し前に到着しました。
会場の建物前には、終了を待つ受験者数名の方が階段の上に座って時を待つ姿が見えました。
それにしても。
暑い!
日陰だから、とか無意味です。
風が、そう、冷たい風が欲しい。
しかし、建物の中には試験会場以外、冷房が効いた部屋はなく、そもそもトレイ以外の場所には立ち入りができませんでした。
周辺をうろつきまわり、なんとか、風の通る場所を見つけ、そこで軽い昼食をいただきました。
脇を抜けていく風もぬるい。
しかし、贅沢は言えません。
ほんのわずかでも、涼をいただきありがとうございました。
お昼休憩開始の時刻が過ぎ、教室内に入りました。
100名入らないくらいの教室が会場で、同規模の教室が3つ押さえられていました。
英検のような、早い者順ではありません。
私が教室に入ると、20名ほどの受験者皆様が昼食をいただいておりました。
机の上には、受験番号とともに、受験者情報にアクセスできるQRコードが貼られていました。
試験中、試験監督がタブレット端末を手元にこのQRコードから各受験者の顔写真といった受験者情報にアクセスして、本人確認を行うのです。
教室では、多くの方が手に参考書を携えて最終チェックです。
ユーキャンの本が一番多かった印象です。
そのほか、予備校の参考書、ネットで無料に手に入る資料などちらほら目に入りました。
私はトイレに行くなどして試験開始に向けた準備を整えました。
トイレから戻ると、机の上には筆記具と、カバーを外した消しゴムを配置しました。
そうです。
全国通訳案内士一次試験では、消しゴムはカバーを外さなければなりません。
筆記具とともに、顔写真付きの身分証明書を添えておいておきます。
これも全国通訳案内士一次試験の流儀です。
3.試験開始
地理と日本史は30分、一般常識と通訳実務は20分です。
あっという間に終わってしまいます。
試験中は飲み物を机の上に置くことができます。
ただし、ペットボトルはラベルをはがして、そのラベルはカバンの中に収めておかなければなりません。
個人的には、30分の間、飲み物を飲む余裕などありませんので、カバンにインしたままでした。
試験時間が短いので特にハプニングも起きません。
隣の方の2リットルの水のペットボトルが膨張して破裂音を数回とどろかせたくらいでしょうか。
英検1級の一次試験で、長文問題を音読していた方の隣で試験に臨んことのある私にとってはノーダメージでした。
4.試験終了
全国通訳案内士一次試験、英検、TOEICと資格試験を受けていると、全国通訳案内士一次試験受験者の年齢層がひときわ高いことは一目瞭然です。
退職後のセカンドキャリアとして、子育てを終えてからのキャリアとして、いろいろ想像が膨らみます。
業務独占資格ではありませんが、それなりのステータスが存在しているのでしょう。
第三者委員会が「一次試験は易しく、英語の標準は高く保て」と提言していたので、今年の一次試験は易しくなると期待していました。
少しだけですが。
少しだけの期待でよかったです。
従来と変わらず、難問のオンパレードでした。
既存の教材では太刀打ちできない試験。
それが全国通訳案内士一次試験です。
試験時間は短かったのですが、今年もダメだったらどうしようという強烈なプレッシャーによって疲れ果てた一日でした。
試験に挑戦された皆様、お疲れさまでした。
そして試験前に老舗の喫茶店で眺めた問題集から数問本番の試験で出題されてました。
追い込みは大切だと感じた試験でした。