41.国連英検特A級一次試験受検記(2024年第1回)
この度、国連英検特A級一次試験を受検してきました。
次に受ける機会に備え、備忘録代わりに記します。
1. 会場到着まで
今回は今までと異なり、違う受験地で受検することにしました。
旅行も兼ねて一石二鳥です。
会場は馴染みのある学校でしたが、訪問は初めてです。
時間に余裕をもって移動し、手元のスマホにはグーグルマップで目的地までの経路を示していました。
ぬかりはありません。
駅から出て向かった先は目的地と反対方向でした。
第六感が働き、駐車場前に立っていた交通整理の警備員さんに質問して正解でした。
到着予定時刻は集合時間ギリギリでした。
2.会場到着
集合時間午後1時30分でした。
会場である学校正門に到着したところ、貼り紙で受付までの経路が案内されていました。
周囲に一切人気はなく、試験会場なのに、寂しさが漂っていました。
それでも、要所要所に矢印の付いた張り紙があったので、迷路を進むかのように、ロールプレイングゲームを楽しむかのように、受付まで進めました。
校舎の構造は近代的。
建物の中は清潔感にあふれていました。
こういった受検会場での気付きや発見は受検の副産物です。
案内の矢印に沿って進むと、学習机に座って待機されている職員の方に遭遇。
受験票と身分証を提示し、教室に進みました。
午後に実施されるB級と特A級とで教室1部屋ずつ使用しました。
双方の教室の間には空き教室を挟んでくれていて思いやりを感じました。
特A級の教室には10名強の人数。
東京の10分の1ほどの規模です。
教室内にはキャリーバッグや大きなカバンを持っている方がいらっしゃり、遠方いから馳せ参じなければならない地方の試験会場の少ない試験ならではの光景だと思いました。
外は蒸し暑く、会場までの移動で汗ばんでいましたが、教室内は冷房が効いていて、快適でした。
気分は良好です。
集合は午後1時30分。
机の上に受験票と身分証明証をそろえて待機。
間もなく試験官の方が入室してこられ、「午後1時45分に答案用紙と問題用紙を配ります。」と告知。
いつもなら、ゆっくり参考書を見る時間的余裕があるはずなのに、なぜだ。
と思いましたが、受験票を見たら「入室は午後1時」と書いてました。
油断でした。
これまでの私は、この入室時間を目指していたのですが、今回ばかりはギリギリに到着したわけです。
実力がある訳でもないのに、今まで何度も受検したことがあるという慢心が生じさせた小さなミスでした。
直前の見直しも不十分なまま、試験に挑みました。
3.試験開始
定刻13:45に解答用紙が配られ、まもなく問題用紙が配られました。
試験が開始し、問題用紙を開き、真っ先に作文の課題を見ます。
前回ほど、のけぞるようなインパクトのいるテーマではありませんでしたが、知識不足のせいか、なかなか壮大で抽象的なテーマであるように感じ、どう切り込んでいくか、悩みました。
そのほか80問については、いつもどおり難しく、80問中78問を勘で解いた感覚です。
あっ!という今に時間が経過しました。
前回の試験会場では、独り言をつぶやきながら試験に取り組む妙齢の方、試験開始から1秒も途切れなく頭を伏せ、退出可能時間になった瞬間、頭を上げ、直ちに退出した方など、注意を引き付けられる受検者の方にお会いできたのですが、今回はとても円滑に試験問題に取り組めました。
終わったあと、「受検して良かった」と心から思えました。
TOEICの2時間とは違い、文章の内容から学びを得られ、高い難易度の問題を解き終えた後独特の清々しさを感じられるのが国連英検の好きなところです。
4.感想
前回の試験は、問題の難しさにウンザリしながら、一応、根拠をもって回答を導き出せた感覚があり、過去最高点の手ごたえがありました。
しかし。
結果は過去最低点でした。
今回は、とにかく時間が足りなくならないように、スピードを意識して解き進めました。
そうなると、読み直すこともできず、滞りなく次から次に回答を導き出す意識で取り組みました。
試験後、問題を見直してみると、大問1の国連の知識問題は、リサイクル問題が出題されていました。
解いている間は気が付きませんでした。
今回は、前回より、いくぶん、問題のとき易さを感じました。
その感覚の理由を分析してみると、問題慣れと長文慣れだという結論に達しました。
問題慣れは、twitter(現:X)上において、The Economist勉強会spin-offで取り組んだ国連英検特A級に特化した勉強会のおかげです。
絶対に。
この勉強会で得た知識は本物でした。
本当に。
前回の受検から今回までの半年間、仕事ですったもんだして、生きていくのにやっとでした。
今回の受検もマジで見送ろうと考えていました。
勉強会だけには参加しようと決め、参加しました。
参加できない時もありましたし、受身になるときもあり、他の皆様に申し訳なく感じていました。
それでも、参加していた皆様にひっぱっていただき、知識を得て、問題に親しむことができました。
そして、皆様にひっぱられ、受検申込に踏み切りました。
長文慣れは、The Economist勉強会のおかげです。
この勉強会に参加して半年以上経過しましたが、次第に、文章に慣れてきた感覚を得られるようになりました。
もちろん、知らない単語や表現はたくさんあるのですが、分析や考察が面白い記事が多いので、読み進めること自体は次第に苦痛でなくなってきました。
私が自分自身の英語学習歴を振り返り、もっとも実力がついたと感じている時期は、英語好きな有志が学部の枠を超えて集まって英語の勉強会に参加していた学生時代です。
任意の取り組み、自発的、能動的な取り組み、そして身近な人たちから学べる機会は知識の吸収を促す感覚があります。
今日の試験問題も難しかったのですが、時間を忘れ、没頭できたのは、絶対に、勉強会でともに勉強する機会を授けていただいている皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
そうはいいながら、まだ、合格までは遠いと思います。
まだまだ、特A級は点数の自己新更新で満足するレベルです。
何回落ちても構わないと思っています。
この試験に向けて真剣に取り組む時間がわずかでも、試験に取り組める時間があるだけで実力は確実に伸びていると信じています。
合格する実力がついてから受検しようと考えていた英検1級は、その考えのせいで、合格に至ったのは準1級から20年後のことです。
絶えず、受検し続けていれば、もっと早く合格できていた可能性はあります。
そのチャンスを逃さないために、特A級に関しては、(できる限り)受検だけは続けていきたいと思いました。
受験料と往復の交通費はかさみますが…。
国連英検など資格試験は対費用効果を測れないほど実力伸長に欠かせない貴重な機会だと考えています。
受験した皆様、お疲れさまでした。