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なぜスタートアップ企業の経営者が東京から富山に移住?株式会社ノックラーン代表・福本英にインタビュー

⸻今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。
株式会社ノックラーン・代表の福本英です。兵庫県姫路市で生まれ育ち、九州大学に入学。卒業後は東京の会社で勤務したのち、株式会社ノックラーンを創業しました。現在は、富山と東京の二拠点生活をしています。

株式会社ノックラーン
2022年3月14日に設立されたスタートアップ企業。世界中の人々に自分と向き合うきっかけを与え続けることをビジョンとして掲げ、中高生に向けた社会人によるキャリア教育支援事業「KnockLearn」、高校生向け実践型オンラインプログラム「KnockLearn DIVE」、急成長スタートアップ向け 中途採用支援事業「Recboo」を運営。スタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択。

インタビュイー紹介
インタビュイー:福本英
1997年兵庫県姫路市生まれ。九州大学経済学部経済工学科に進学。2021年4月に株式会社ビズリーチ(現 Visionalグループ)に入社し、ベンチャー企業や外資系企業などの中途採用コンサルティングに従事。2022年3月に東京都で株式会社ノックラーンを創業し、小中高生向け教育サービス「KnockLearn」と急成長ベンチャー企業向けの中途採用支援サービス「Recboo」を始める。2022年8月より富山県に移住し、現在富山と東京の2拠点生活中。

⸻現在、富山に住んでいるとのことですが、いつから住んでいるのでしょうか?
起業した当時は東京に住んでいたのですが、株式会社ノックラーンはフルリモートの企業なので、2022年8月に富山に移住しました。富山に移住した理由は3つあります。

1つ目は、私のパートナーは富山出身で、現在も富山で働いているので、近い距離に身を置きたいと思いました。

2つ目は、田舎で育ったこともあり、自然が多い場所が好きだったことです。東京に住んでいるときは人が多く、人混みが苦手な私にとっては、過ごしやすい環境ではありませんでした。

城址公園にて

3つ目は、創業当時は売り上げも少なく、生活コストをできるだけ節約したいと思ったからです。実際、富山の家賃は東京の3分の1程度なので、非常に生活コストを抑えながら、豊かな暮らしを実現できています。

オフィスは東京にありますが、業務自体はフルリモートで行っていて、メンバーも全国各地にいます。なので、私が富山に移住しても、仕事には何も支障をきたしていません。

⸻富山に移住してから、どのような変化がありましたか?
富山に移住してから、事業に集中できる時間が増えました。東京に居たときは、投資家さんやビジネス関係者にすぐに会えるというメリットがあり、よく交流していましたが、事業とはあまり関係のない交流も多かったです。

富山に住み始めてから、突発的な出会いは減りましたが、そのぶん目的に合わせて自分から連絡を取るようになりました。効率よく、濃い関係がつくれるようになったと思います。

また自然が豊かでリラックスしやすく、娯楽への誘惑も少ないです。精神的・身体的にも大変な事業立ち上げ当初も、しっかりと事業に向き合い、疲れたときには自然で疲れを癒やすなど、ワークライフバランスを重視しながら生活出来ていました。

宇奈月温泉付近にて

ドライブすることが好きなので、休日は車に乗って自然を楽しむことも多いです。

私自身、高校生までは姫路、大学時代は福岡県、前職では東京と、あまり雪が降らないところに住んでいました。雪が降ることで、春夏秋冬を感じやすいですし、雪かきなども新しい体験としてポジティブに楽しめています。

とある駐車場にて

海鮮はもちろん、それ以外にも美味しい食べ物が多いのも魅力です。金沢や長野、岐阜へのアクセスも良く、東京へも2時間で行けます。

「暮らしはミニマムにして事業に集中したい」という方には富山はピッタリだと思います。

「事業をするメンバーが近くにいない」という点は、地方に住みながら会社を経営する難しさかもしれません。メンバーも全員フルリモートで、なかなか会うことはありませんし、起業家仲間と出会う機会が少ないので寂しいときもあります(笑)

ただ富山に移住したからこそのご縁もありました。富山県の隣の県である、石川県珠洲市の小学校5・6年生に向けて「将来やりたいことの見つけ方」というテーマで授業を行いました。SDGs合同学習の一貫で「教育・働きがい・公正」に焦点を当てた内容です。

このイベントについて、2023年7月16日の北國新聞と、2023年7月19日の北陸中日新聞に、ご掲載いただきました。

7月16日の北國新聞
7月19日の北陸中日新聞

他にも、仙台コミュニティFMラジオ「TAGASHAKAラジオ」にゲストとして出演したり、能登地域にある高校7校の対象生徒に向けた「アントレプレナーシップ教育」でアドバイザーとして1週間参画しました。

⸻これからやっていきたいことはありますか?
最近はインターネットを通じたビジネスが多く見られますが、富山の地域性を活かし、カフェ経営や田んぼ作りにも挑戦していきたいと考えています。

富山ではまだ空き地も多く、自治体も新しい取り組みに積極的だと感じています。何らかの形で地域づくりに関わることができればと思っています。

教育関連の事業を行っており、講演・キャリア教育プログラムなどを通じて、小中高生に価値提供できると考えています。まだ知らない富山の魅力も多いので、これからも移住を通して学び、新しいことに挑戦していきたいと思います。

また、これからも株式会社ノックラーンでは、中高生に向けた社会人によるキャリア教育支援事業「KnockLearn」をはじめとした事業を通し、自分自身の道を一歩一歩進んでいく後押しとなるようにしていきたいと考えています。


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