通信制高校の卒業率が低く、中退率が高い理由
株式会社ノックラーン 長期インターン生のいうとです。
文部科学省の調査によると、平成27年度間に入学し、平成30年度間に卒業した割合は、公立通信制高校は約56%、私立通信制高校は約93%です。一部の生徒は4年間で卒業を目指すため、一概には言えませんが、それでも卒業率が高いとは言えないと思います。
平成30年度の公立通信制高校の中退率は約7.5%、私立通信制高校の中退率は約5%です。私立通信制高校の場合でも、20名に1人が中退していることになるため、通信制高校の中退率が高いと言えます。
この記事では通信制高校に在学中の視点から、通信制高校の卒業率が低く、中退率が高い理由についてまとめてみました。
通信制高校は自己管理が大変なのは本当?
学校によって異なりますが、通信制高校は通学日数が少ないため、自分で必要な課題を進めていく必要があります。もちろん必須要件を満たさなければ卒業することはできません。このため「通信制高校は自己管理が大変で、卒業率が低く中退率が高い」と言われることがあります。
しかし、多くの通信制高校の課題は教科書に書かれている内容をプリントに記入するレベルなので、あまり難しくありません。在学中の通信制高校は、通信制高校の中でも課題の量が少なく、1週間程度で1年分の課題を終えられました。
通信制高校では、自分で必要な課題を進め、必要な分だけ出席すれば卒業は確実と言っても過言ではありません。一方、全日制高校では、平日は毎日のように登校するために朝早く起きたり、定期テストの対策のために自宅でも勉強したりと、自己管理が必要です。
通信制高校の場合、必要な課題が少ないためにサボってしまうこともあるかもしれませんが、全体的に見ると、全日制高校の方が負担が大きいと思います。
卒業率が低く、中退率が高い理由
通信制高校の卒業率が低く、中退率が高い理由は、様々な理由で全日制高校を卒業するのが難しいために、通信制高校を選んだ方が多いからだと考えています。
仕事をしながら学習を進めている生徒や、体調の事情で学習環境が整わない生徒が多く、入学後に学習が進められる状況とは限りません。入学したものの、現段階では卒業するのが難しいと思い中退したり、在籍しているものの卒業できないという方が多いのかもしれません。
しかし前述したように、特別な事情がなければ、卒業するための勉強はそれほど難しくありません。自己管理能力については、それほど心配する必要はないと思います。
通信制高校での勉強だけでは不十分
毎日通学して大学受験を目指すタイプの通信制高校でなければ、通信制高校での勉強は高卒を得るためだけの勉強になりがちです。大学受験などを考えているのであれば、自主的な勉強が不可欠です。
使える時間が多いため、有効活用できれば充実した日々を過ごせますが、それは簡単なことではありません。特に自己管理が苦手な方にとっては、自分だけで学習を進めることは困難です。そんな方には、オンライン家庭教師サービス「KnockLearn」がオススメです。
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