【合格体験記】エックス線作業主任者試験に独学で一発合格した勉強方法
2024年3月5日のエックス線作業主任者試験に合格しました。
私は都内でエックス線とは無縁の職業に就いていますが、エックス線に興味があり趣味で受験をしてきました。
この記事では、合格体験記として勉強方法や学習時間など、今後エックス線作業主任者試験を受験する方の役に立ちそうな情報を残しておきます。
エックス線作業主任者試験とは
正確な内容については、この試験の主観元である「公益財団法人 安全衛生技術試験協会」のHPをご参照ください。
ざっくりというとエックス線の管理をする人のための資格です。
「エックス線の生命に与える影響」「関係法令」「エックス線の測定」「エックス線の管理」などが学べます。
受験資格は特に必要なく、どなたでも受験することが可能です。
おそらく、職業上必要となって取得される方が多い資格で、(私のような)趣味で受験する方は少数派ではないかと思います。
エックス線作業主任者試験の難易度
例年の合格率は40%前後です。
難易度としては易しめと考えています。
試験で問われる内容は日常生活では馴染みのない内容ばかりですので、予備知識ゼロの場合、最初は少し苦戦するかもしれません。
ただ、例年似たような問題が出題されていますので比較的対策が取りやすく、ちゃんと勉強をすれば1回の受験で十分合格することが可能です。
試験内容
この試験では次の4分野が問われます。
「エックス線の管理に関する知識」
「関係法令」
「エックス線の測定に関する知識」
「エックス線の生命に与える影響に関する知識」
いずれも五肢択一の選択問題です。
各領域10問ずつ、全40問出題されます。
合格の条件は、「科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること」です。
試験時間は4時間と、たっぷりありますので焦って回答する必要はありません。(私の場合、ゆっくり解いて見直ししても1時間半程度でした。)
学習時間
学習時間は概ね30時間です。
内訳としては、半分がテキストを読む時間、半分が模試や過去問を演習していた時間です。
私の場合は趣味が入っていたこともあり、しっかりテキストを読み込んで準備はしましたが、短時間で合格だけを狙うのであれば模試と過去問を重点的にやるほうが効率的ではあるかと思います。
勉強方法
使用したテキストはこちらになります。
この1冊があれば試験対策は十分です。
試験会場を見ても大体の方はこのテキストを使っていました。
この本の説明と、付属している模試3回、主観元が公表している過去問があれば独学で十分合格可能です。
勉強方法については、時間的余裕がある方と、直前で詰め込みの方とで分けて記載しようと思います。
パターン1:試験まで時間のある方(3週間以上ある)
ある程度時間が確保できる方は、確実に合格するために、テキストの内容も読みつつ、過去問と模試を解くのが良いと考えています。
基本的には過去に出題された問題と同じような出る試験ではありますが、一部見覚えのない問題も出題されます。
見覚えのない傾向の問題も、テキストにはちゃんと解説が載っているので一度テキストを読んでおけば、試験本番で大慌てするリスクも減らせると考えています。
時間的に余裕のある方は、最初の1週間はテキストを読む時間に当てて、残りの時間で問題演習に当てていくのが良いかと思います。
パターン2:試験まで時間のない方(2週間を切っている)
もし試験まで時間がないようでしたら、まずは模試や過去問の演習から入るのが良いと思います。
先ほども記載しましたが、合格の条件は「科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること」です。
裏を返せば、40%は間違えて良い試験になります。
例年、同じような問題ばかり出題試験ではあるため模試と過去問を暗記してしまえば合格ラインを超えるとこは可能だと考えています。
模試と過去問を解く
↓
間違えた場所をテキストで読む
↓
もう一度模試を解く
の繰り返しを時間の許す限り繰り返しましょう。
計算問題は解くべき?
この試験では、例年数問の計算問題が出題されています。
解くためには指数や対数の知識が必要な箇所もあり、苦手意識のある方もいるのではないかと思います。
こちらも受験者の特性ごとに私の考えを記載しようと思います。
パターン1:計算が得意
(書くまでもないかもしれませんが)
計算が得意で指数や対数に抵抗がないのであれば、計算問題も取り組んだほうが良いです。
解き方を覚えてしまえば、知識問題よりも確実に得点できる分野です。
ぜひ正解を取りにいきましょう。
パターン2:簡単な四則演算(+-×÷)くらいならできる
計算問題の中にも、比較的容易に解くことができる問題もあります。
電卓の持ち込みもOKの試験ですので、「分数の掛け算程度であればできる」という方は、簡単な計算問題だけは解けるようになっておきましょう。
(パターン①でも書きましたが、解けるようになれば確実な得点源になります)
狙い目としては、「エックス線の測定に関する知識」の計算問題です。
式さえ覚えてしまえば、比較的解きやすい計算問題が多いです。
対して、「エックス線の管理に関する知識」の計算問題は要検討です。
指数、対数が含めれていたり、単位変換(秒→時間、mm→cmなど)が必要だったり、計算の過程が長かったり(複数の計算式が必要だったり)します。
「無理」と思ったら、その分、知識問題で得点できるように準備しておきましょう。
パターン3:簡単な分数の計算であってもNG
とにかく数学に抵抗意識がある方は、計算問題を捨てるというのも戦略の1つです。
例年、計算問題は4問程度ですので、最悪、全部不正解でも他の問題でカバーすることは可能です。
エックス線作業主任者試験で、計算問題が出題される分野は
「エックス線の管理に関する知識」
「エックス線の測定に関する知識」
の2つです。
計算問題を捨てる場合、上記2分野は知識問題で確実に得点できるよう、重点的に勉強しておきましょう。
最後に
エックス線は日常生活では馴染みのない方が多く、はじめのうちは初めて聞く用語に四苦八苦するかもしれません。ただ、試験問題は例年同じようなものが出てきますので、ある程度勉強すれば自身を持って受験ができる試験と考えています。
この記事では勉強時間30時間と記載はしましたが、当然個人差がありますので、テキストを読んでみて苦手そうであればできるだけ早い段階で試験勉強を始めることをおすすめします。
あと、エックス線作業主任者試験は基本的に平日しか開催されません。受験地もアクセスが良いとは言えない場所なので試験を受けるためのハードルが若干高めです。
当然、受験できなければ不合格は間違いなしですので、受験の際は試験日程、試験場所までの交通手段をしっかり確認して臨むようにしましょう。