業務システムを学ぼう #4(プロジェクト管理システムとは?)
「業務システムを学ぼう」シリーズ
第4回はプロジェクト管理システムです
これまでの「販売管理システム」「購買管理システム」よりはややマイナーなシステムかもしれないです。
プロジェクト管理業務って?
まずは「プロジェクト管理業務ってなに?」というところから。
こちらのサイトを参照すると、プロジェクト業務とは
「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する、有期性のある業務 」
とのことです。
例えば、「ビルを建てるぞ!」とか「新製品を開発するぞ!」とか「ITシステムを導入するぞ」とかです。
通常業務とプロジェクト業務の違い
プロジェクト型の業務は通常の業務とは異なる点が多々あります。
差異の具体例とともに、プロジェクト管理システムに求められる機能をみていきます。
(1)期限が決まっており、工程はプロジェクトごとに都度策定する
継続的に行われる通常業務と異なり、プロジェクトは期限が決まっています。(「ビルが完成したら終了」とか)
プロジェクトは初期に、実施する作業とそのボリューム、必要な要員などを洗い出し、どのようなスケジュールで進めていくかを検討します。
小規模なプロジェクトであれば、Excelでスケジュール管理することも可能ではありますが、「大規模なプロジェクト」であったり、「進捗把握の効率化」のために工程管理用のシステムを利用することもおおいです。
(2)メンバが都度収集、解散される
通常業務ですと、メンバー固定で進むことが多いですが、プロジェクトの場合は都度収集、解散を繰り返します。
案件によっては、
「プロジェクトマネージャーはXXXの資格を有している必要がある」
「合計XX人以上、○○○の資格が必要」
といった要件があることもあります。
プロジェクト管理システムには、プロジェクトごとにメンバ構成や保有資格などを管理できる機能を有しているものもあります。
(3)プロジェクト単位で損益管理する
今回私が一番書きたかったことです。
プロジェクト型業務の多い企業では、部門や工場単位での原価管理ではなく、プロジェクト単位での原価管理が求められます。
プロジェクトは始まったり、終わったりを繰り返しますので、その都度原価の受け皿を用意してあげる必要があります。
私の経験だと、小規模なプロジェクトの場合はExcelでプロジェクトの収益管理をしている会社もありましたが、大規模なプロジェクト(「プラント作ります」「大型システム導入します」とか)の場合は何らかのシステムでプロジェクトの損益管理をしています。
損益管理となると、収益情報や費用情報を取得してくる必要がありますので、「販売管理システム」や「購買管理システム」、「会計システム」との連携も必要になってきます。
今回はここまで。
また次回の記事でお会いしましょう。
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