【合格体験記】プロジェクトマネージャ試験に独学で1発合格した勉強方法
2024年秋の情報処理技術者試験で「プロジェクトマネージャ試験」に合格しました!
これから受験を目指す方の参考になればと思い、試験対策のポイントや勉強法を簡単にまとめてみます。少しでも役立てば嬉しいです!
プロジェクトマネージャ試験とは
プロジェクトマネージャ試験は、IPA (情報処理推進機構)が実施する試験の一つで、"プロジェクト管理のスペシャリスト"を目指す方を対象とした国家資格です。
プロジェクトマネージャ試験の難易度
プロジェクトマネージャ試験の合格率は毎年15%前後で推移しています。
10人中1~2人の合格率と考えると難易度は高いと言えます。
また、プロジェクトマネージャ試験は基本情報、応用情報に合格した人が受験することの多い試験です。中にはプロジェクトマネージャ以外の高度情報処理試験に合格したうえで挑戦している人もいるため、受験者のレベルも高いと考えています。
プロジェクトマネージャ試験の内容
試験の内容は以下のとおりです。
午前I
選択問題。内容的には応用情報技術者試験の午前と同じ。
応用情報技術者or他の高度情報処理試験に合格していると免除も可能。午前II
選択問題。プロジェクトマネージャに特化した問題が出題される。
ノリは午前Iと同じ。午後I
記述問題。いわゆる国語の試験。
ノー勉で受験してもセンスがいい人は合格できるかもしれないがある程度対策はしておくことをおすすめします。午後II
論文形式の記述問題。この試験を避けたくなる最大の要因。
一番勉強に時間が取られる部分です。
とはいえ、対策すればちゃんと合格が勝ち取れる内容になっています。
学習時間
私がプロジェクトマネージャ試験合格のために費やした時間は以下の通りです。
トータル: 約40時間程度
午前I: 免除(ITストラテジスト合格のため免除)
午前II: 約5時間
午後I: 約15時間
午後II: 約20時間
私の場合は40時間ほどの学習時間で済みましたが、これは非常に短い例と言えます。理由として、以下の経験が役立ったためです:
一方で、初めて受験する方や試験形式に慣れていない方には、150時間から200時間程度の学習を推奨します。特に午後IIの論文は重点的に対策することが必須です。
勉強方法
午前I
試験時間が長いため、極力免除で体力温存したいところです。
もし受験する場合は、応用情報処理試験の過去問道場を使うのがおすすめです。応用情報処理試験を受けた方ならお世話になった方も多いのではないかと思います。
このツールは特に通勤時間などのスキマ時間を有効活用できるので便利です。このサイトがあれば午前I用にテキストを購入する必要はないと思います。
午前II
プロジェクトマネージャ試験専用の過去問道場を使用して勉強しました。
残念ながら、解説が有料です。。。(今現在、月490円)
ただ、490円で電車でポチポチ勉強できるので課金の価値は十分にあったと思います。
このサイトに課金するのであれば、午前IIも参考書を購入する必要はないと思います。
一応、昔別試験で使っていた午前対策テキストも紹介はしておきますが、不要かなと思います。
午後I
とにかく過去問を解くことが基本です。ある程度の数をこなして、試験のノリを掴みましょう。ただ、情報処理試験なので、多少の知識も必要になってきます。
解く → 解説で解法と不足知識を学ぶ → また次の問題を解く
をどれだけ回せるかが勝負です。
私が試験で使用したテキストはこちらです。
情報処理試験界隈で人気の三好さんの本です。
解説に、どういう手順で正解を導けばよいか丁寧に記載されているので非常に参考になりました。また、午後II論文の事例集が多いのもありがたいところです。
午後II
鬼門の論文です。
論文試験では、求められる回答の形式を理解することが大切です。
いくら経験値が高い方でも聞かれたことに適切な回答ができていなければ不合格となってしまいます。
いくつかの事例集を読んで、A評価の論文がどのような内容で構成されているのかを把握しましょう。
先ほど紹介した三好さんの参考書にもかなりの論文事例があるので、まずはそちらを読んでいただくのが良いと思います。
もしそれで足りない、他の人が書いた論文例も見たいとなった場合は下記の事例集が良いと思います。
論文題材は、自身の経験を活用するのが理想ですが、すべてを経験に基づいて書けるとは限りません。
過去の出題内容内容を読んでみて、もし自分の経験でかけなそうな部分があれば、論文の事例集などを参考に、自分が経験したこととして語れるように準備をしておきましょう。
また、試験本番を意識し、紙に書く練習を必ず行いましょう。
私は最初、PCのメモ帳に論文を書いて練習していましたが、終盤は100均で買ったノートに書いて練習していました。
PCで書くのと紙に書くのでは、勝手が異なるため、本番に備えて紙での練習を何度か行うことをおすすめします。
受験を終えて
高度区分の試験は4回目の合格となりましたが、慣れが出てきた一方で、この試験が決して気を抜いて挑めるものではないと改めて感じました。(午後Iが危なかった。。。)
一般的に午後IIの論文試験が鬼門とされていますが、その前段階の試験で合格点に達しなければ、午後IIの採点すらされません。
また、試験そのもの以外にも「受験会場に到着する」という基本的な部分を軽視してはいけません。
統計によると、私が受験した回では受験率が約64%でした。
約36%の方々は予定が合わなくなったり、勉強が間に合わなかったりで受験を断念したと推測されます。
試験勉強だけでなく、受験までのスケジュール管理や準備をしっかり行い、万全の状態で試験に臨むことをおすすめします。