社会的インパクトを目指す企業の方、必見の基本用語7選
はじめに
昨今、インパクト投資を始めとした「インパクト」という言葉が取り上げられるようになってきました。
当社にも、特に社会的インパクトを創出しようとされている企業の新規事業部門の方からのお問い合わせを多くお寄せいただいています。
そうしたなかで、「インパクト」の周辺にはいくつか専門用語があり、これから事業を通じてインパクト創出を目指される企業の方には馴染みのない言葉も多くあるようだと感じました。
そこで今回は、事業活動を通じてインパクト創出を目指す企業向けの支援を行なう当社が考える「基本的なインパクト創出に関する用語」を7つご紹介させていただきます。
インパクト創出を目指す事業を検討する最初のきっかけになればと考えております。
🟡アウトカム
ある主体の活動の結果、生じる変化や効果。
(参照:GSG諮問委員会)
🟠アウトプット
ある主体の活動の結果、表出するモノやコト。
(参照:GSG諮問委員会)
🟢インパクト
事業や活動の結果として生じた、社会的・環境的な変化や効果(短期・長期問わない)。
(参照:日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021年度調査報告書)
🟣インパクト企業
事業成長を伴いながら、ポジティブで測定可能な社会的・環境的インパクトの創出を意図する企業。
(参照:インパクト企業の上場コンセプトペーパー)
🟤インパクト測定・マネジメント(IMM)
事業が創出したインパクトを定量的・定性的に把握し、事業や活動について価値判断を加えること。インパクトの測定に基づく評価とマネジメントのプロセスのこと。
(参照:日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021年度調査報告書)
🔵インパクト投資
財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動を指す。
従来、投資は「リスク」と「リターン」という2つの軸により価値判断が下されてきたが、これに「インパクト」という第3の軸を取り入れた投資、かつ、事業や活動の成果として生じる社会的・環境的な変化や効果を把握し、社会的なリターンと財務的なリターンの双方を両立させることを意図した投資を、インパクト投資と呼ぶ。
「インパクト投資」とは下の3点を満たすものと定義している。
• 財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動
• インパクト測定・マネジメント(IMM)を投資前および投資実行後に実施している(ただし投資実行後については評価の実施主体は問わない)
• インパクト測定・マネジメント(IMM)の結果が投資家に共有されている
(参照:日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021年度調査報告書)
🔴ロジックモデル
自社の事業が社外にどのような変化を生み出し、最終的に環境面、社会面でどのような変化(インパクト)を生み出すかの道筋を示す様式。
(参照:日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021年度調査報告書)
ロジックモデルの例
ロジックモデルについては、Airbnbの例を用いてこちらの記事でも解説しておりますので、より具体的なイメージを知りたい方はご覧ください。
おわりに
用語集をご覧いただいて、ご存知の用語はいくつございましたか。
今回ご紹介差し上げた用語はインパクト創出をする際に知っておきたい用語のうち、もっとも基礎的な一部になります。
今後第二弾も予定しておりますので、楽しみにしていただけましたら幸いです。