20歳の節目の年と、変革期。
今年も残り1日になりました。
今年は、私にとって、かなり大きな変革期になりました。人生の中でも、恐らく、この1年は大きな転換点でした。
以下、長文ですが、読んでもらえると嬉しいです笑
私のこの1年は、スタディーツアーで始まり、それと同時に、2回目のスタディーツアーの企画が始まりました。
2023年の10月から約1年間は、東京の品川にあるゲストハウスでお世話になりながら、自分のプロジェクトを進めるという貴重な東京滞在でした。
東京にいたことによって、繋がりたいなと思っていたNPOや財団の人たちと繋がることができ、自分の進んでいく未来に少しだけ希望が見えた瞬間でもありました。
このゲストハウスで働いているのがきっかけで、初めての韓国にも行きました。大邱、釜山の2都市(ほぼ大邱だけ)に行ってみて、日本のニュースでよく見かける、日韓関係の問題の印象が強かったですが、人に恵まれた韓国の旅でした。分からないことがあれば色んな人がお節介を焼いてくれて、初めて自分の活動を英語で、海外の人たちに伝える機会にもなりました。(英語力はまだまだ鍛えないといけないですが)
韓国には、ミャンマーを含め途上国のために活動している人たちもたくさんいるので、国際協力に取り組んでいる人たちと繋がる世界線も見えてきたきっかけにもなりました。
この1年間で出会った人は国内外合わせても、ざっと500人はいくかと思います。企業やNPOの数としても、50は超えるかと思います。
私の人生の中で、いわゆる起業とか、ゼロイチを作るみたいなことを考えた瞬間はこれまで全くなくて、この1年半くらいのうちでの変化です。
なので、単純にですが、数字で見たときに、500人以上もの人に、ミャンマーのお話しができて、その時だけでもミャンマーについて考えてもらう機会ができたというのは私の中でかなり大きな進歩です。
最近は、幼なじみや、中高の同級生が、色んなきっかけで、スタディーツアーの記事を読んでくれたり、最近全然連絡をしてなかった人でも、気にかけてくれていたりして、色んな人に支えられて、応援されて活動できるんだなとしみじみ感じています。
この1年はちょっとだけ、タイ語とビルマ語をかじった1年でもありました。
自己紹介や、ちょっとした買い物ができるレベルですが、現地の言葉で現地の人々とやりとりができるようになったのも、個人的には成長した部分でした。これは来年以降、本格的にではなくても、ちょっとずつ習得していきたい要素です。
今年は、8回オンライン、オフラインでイベントを開催しました。私の初めてのイベントは、2023年東京で2人の参加者で3000円くらいの赤字でしたが、今年4月に開催したイベントでは、トータルで15人も参加があり、利益を出すくらいのイベントにもなりました。アジアの料理をみんなで作って食べるイベントでしたが、その形態がすごく良かったと、同じ形でイベントを開いてくれた参加者がいたのも嬉しいことの1つでした。
下半期になってくると、これまで、ミャンマーのビジョンを持ったただの大学生と認識されていたのが、ミャンマーのツアーをやっているらしい若者がいるという認識に変わりました。
実際にミャンマーでやっているわけではありませんが、タイでやっていてもほとんどミャンマーのことしか取り扱わないので、あながち間違っていないし、ミャンマーでブランディングした方が分かりやすいので、それで浸透させようとしています。
最近、「20歳で色々やっててすごいね」とか、「年下だけど尊敬します」と言ってもらえるようになりました。
最近自覚したことが1つあって、それは、自分のこれまでの経歴が尖っているということと、尖っている人に囲まれてこれまで生きてきたということです。
この国際協力やソーシャルビジネスの世界には、基本的にミャンマーに行ったことのある人は一握りしきません。何より、中学生の時にミャンマーに行ったことのある人なんて一緒にミャンマーに行った人以外では出会ったことがありません。それに、それ以降も、中高生のうちに色々海外経験を積ませてもらって、高校から大学にかけてコロナが直撃した世代の割には、隣国タイも含めミャンマー人にアプローチしている人は本当にいません。
そして、ミャンマーに連れ出してくれたNGOの代表と、海外にもまともに行ったこともなくミャンマーのことなんて何にも知らないのにそれでも意思を尊重して送り出してくれた家族には本当に感謝だなと思っています。
世界の紛争地や途上国を飛び回っていたNGOの代表は今でも、何かあったら助けてあげるよと言ってくれているのが、特異なバックグラウンドを持っているからこそ、説得力があって、不安なことがあっても挑戦できることに繋がっています。
家族とはそういう話はほとんどしませんが、本当に色んな所から情報を得て知ってくれて、送り出してくれるのは、本当に感謝です。
あとは、自分の強みがかなりのフットワークの軽さであるというところも最近すごく認識しました。私の地元は大学に進学するタイミングで必ず出ないといけないわけなので、結局出るならどこでもいいし、なんなら離れてるところのほうが知らない地域を知れていいよねと思って大学を決めたというのもありました。今は仙台に住んでいますが、出身は兵庫なので、帰省するだけでも経由すれば東京と大阪京都くらいにはいけて、鳥取や島根にも簡単にアクセスできます。帰省するだけで本州横断みたいになるのが、私の中では当たり前ですが、本来はそんなことはないので、そのフットワークの軽さはめちゃくちゃ今でも活きています。
移動距離と成長速度は比例すると言われますが、オンラインが普及する今でもそれは共通して言えると思っています。
ただ、年齢とか学歴とかそういう次元の話はしていないので、活動していく上でのあり方は考えないといけないなと思っています。今年は20歳の節目の歳ではありましたが。
今年初めて挑戦したことは、人生ではじめてビジネスコンテストの合宿版みたいなものに参加したことです。私の中での偏見で、ビジネスコンテストに参加するような社会的に尖っている人は苦手なタイプだと思っていたから。でも、意外とそうでもない人が多かったです。
そして、そこでの出会いで今でも繋がっているような人が少しばかりはいて、そこで繋がった経営者の方々もいて、0.001歩くらいは進んでいる状況だからこそ、今繋がって良かったし、その方々の紹介で繋がりたいと思っていた人たちに直接繋がりを持てたのは個人的にとても嬉しいことでした。
何より、今年下半期の大きな変化は、一緒に活動してくれる仲間が増えたことです。そして、取り組みたいと思っていた小さな企画がスピード感を持って取り組めているということです。
現在動き始めた取り組みは、大小分けて4つの取り組みと、1つの分野があります。
もともとスタディーツアーは、単発的に運営部分に関わってくれている人はいましたが、継続して関わってくれている人はいなかったので、そういう人が現れたのも心強いなと思っています。
メンバーが増えて活動してから2ヶ月くらい経ちますが、その中でも、目に見えるところだと、スタディーツアーのインタビュー企画をはじめ、これまでの2ヶ月で2400弱の全体ビューがあります。来年3月のスタディーツアーに向けて動いています。また、各大学との繋がりを深めていこうというところで、来年の4月以降は、東北大学をはじめ日本全国の大学とミャンマーについてやミャンマーの移民難民をテーマにしたワークショップも企画段階です。これまで、国内での活動は数少なく、国内での活動はありますか、という声を頂いてきましたので、色々な形で、「Paint The World」の活動に参画してもらえる機会を作っていきたいと思っています。
また、スタディーツアーは継続しつつ、来年は日本国内のミャンマーからの移民労働者というところにフォーカスしていきたいと思っています。
この下半期、私の想いに共感してくれて、一緒の方向を向いて歩いてくれているメンバーにも感謝です。
色々な人たちにヒアリングしたところ、結局は途上国の出来事だからという当事者意識を持てない、または持ちにくいというところにこれまで課題を感じてきました。なので、来年は、無関係だと感じてきた人々に、当事者意識を持ってもらうために、現状どれくらいのミャンマー人の支えがあって私たちは生活しているのか、そしてタイで移民労働者として働いている彼らが私たちの生活にどう関わっているのか、そこを分かりやすく発信していきたいと思っています。
私たちの活動に共感してくれる人と、それに伴うアクションを応援してくれる人が増えることを心から祈るばかりです。
来年は、今年以上に変革の年にしていきたいと思っているので、もしご興味持って下さっている方はお楽しみに。
ここまでは、この1年の表面的な話。
ここからは、内面的な話。せっかくなので、残しておこうと思います。
私はもともと強い人間でも、なんでもありません。
なので、この1年の中でずっと不安で、自信もないままずっときました。歌詞でよくありそうですが、本気で、不安で眠れない夜も全然ありましたし、うまくいかなくて泣いたこともたくさんありました。
全部やめてやろうかと思うこともありましたが、スマホのホーム画面もSNSでもミャンマーのこと、途上国のことが流れてきて、私の部屋にも関連のものしか置かれてなくて、寝るくらいしか逃げる手段がなくて、結局寝たら忘れてしまって、また試行錯誤している自分がいました。
来年以降、何か挑戦したいとか、挑戦することがすでに決まっている人もいるかとは思いますが、みんな不安で、みんな怖くて、でも、それでもやってみて失敗して強くなると思うので、みんなで頑張っていきたいと思っています。
ここ下半期私がずっと言ってきたことは、私以上に進路で悩んでいる人はいない、ということです。ずっと、この不安に苛まれ生きていくことになると思ってますが、逆にそれをも楽しんで生きていけるような心の余裕を持って生きていける1年に2025年はしたいなと思っています。
とにもかくにも、来年もまた引き続きバカなくらいミャンマーにこだわって、ミャンマーの社会課題や、移民難民にフォーカスして、大学や市町村で動いていきたいなと思います。
来年は、今年以上に、小さくても強いパッションとエネルギーを持って、「Paint The World」として取り組んでいきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。