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「サッカーのドイツ代表、NIKEと契約」と「2019年 秩父 その1」と6/16〜6/22の日記
見出し画像:https://www.footyheadlines.com/2024/03/adidas-has-been-surprised-by-end-of.html より
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2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「サッカーのドイツ代表、NIKEと契約」
今週の写真は「2019年 秩父 その1」
です。
今週の文章「サッカーのドイツ代表、NIKEと契約」
先日、決算発表の後NIKEの株価が20%以上下落したというニュースが流れた。
これは端的にいうと一時期の世界的な需要の低下、それによる一定期間の売り上げと利益の減少がより一層高い確度で予想されることが原因だと言われる。
アディダス、アンダーアーマーなども同様に株価を下げており、 スニーカーを含むスポーツ用品全体が苦境にあると言える。
スニーカー好きからの視点
「スポーツ用品全体の苦境」は割とマクロな視点で、それは例えばイオンで売ってるペラペラのTシャツだったり、ABCマートで売ってる名前もわからないようなスニーカーだったりも含めたグローバルな経済の話だ。
もう少し範囲を狭めた視点からはいわゆるスニーカーブーム/バブルの終焉という視点がある。インターネットを通じた二次流通市場の成立と進歩に端を発する「投資」としてスニーカーを買うようなムーブメントはそこまでスニーカーが必要ではないと気づいた中間層の離脱により急速に収束し、限定としてリリースするスニーカーが全て即完売してしまうような状況ではなくなった。珍しいスニーカーを履いていることがステータスだったような状況は少し落ち着いて、いわゆる流行はスニーカーから少し離れつつある。このような売り方を開発して率先して行ってきたのがNIKEであり、このような市場がなくなったことはそのままNIKEのバブル的な売り上げがなくなってしまったことを意味する。
このような二次流通狙い、流行としてスニーカーを買っていた層よりもう少し深いところにいわゆるスニーカー好き(マニア/ヘッズetc)と呼ばれる層がいる。自分も多かれ少なかれこの層に属する人間であると自覚している。このような層から見ると、スニーカー離れはせずともNIKE離れをするという人が一定数いる。
このような状況は商品に対する飽きが一因だが、それには二つの理由があると思われる。
一つ目は、Jordan 1やDunkといった定番の型の色違いが繰り返しリリースされる現状でNIKEの新しい靴を買い続ける意味が見出せず、アディダスなど別のメーカーの靴や、New BalanceやAsicsの履き心地のいい靴、HOKAやOnといった新進のメーカーの出す最新テクノロジーの靴などが新鮮/魅力的にうつり、同じような靴ばかりのNIKEの靴を一旦休もうかなと思う人が多いこと。もう一つは、ダウングレードされた素材だったり型、そしてせっかく買っても悪い品質の靴が届くことに嫌気がさしてる人が多いことが挙げられる。
商品よりもマーケティングが優先されている状況
まだ見たことないような魅力的なデザインや斬新な履き心地/パフォーマンスを実現するテクノロジーを反映したような横軸の商品展開と、各商品の質という縦軸のクオリティどちらもスニーカー好きの求める基準に達していない。これはつまりメーカーとしての商品力が低下しているということである。
NIKEのMission Statement(ビジネスにおける目標)はTo bring inspiration and innovation to every athlete in the world.(世界の全てのアスリートにインスピレーションとイノベーションを届ける(NIKEは身体を持つ全ての人はアスリートである、としている))である。しかし、このインスピレーションやイノベーションがおざなりになり、限定感を煽る売り方だったり色違いを限定として売る手法だったりというマーケティングの部分が優先されているのが昨今の潮流であるように思われる。
そのような状況を端的に表しているのが、表題にも掲げたサッカーのドイツ代表チームがNIKEと契約したというニュースである。
元々ドイツ代表と契約していたアディダスはドイツの企業であり、77年間ずっとドイツ代表と契約し続けていた。アディダスも決して順風な企業ではないので、このニュースを聞くとアディダスの失策にNIKEが便乗した可能性も考えられるけど、実際はNIKEがとんでもない札束攻勢で切り替えを実現したということらしい。
これにより消費者がどのような恩恵を受けるかというと疑問で、ドイツに住むNIKE好きの人は喜ぶかもしれないがこれによりワクワクするような商品が生まれるということにつながる未来はあまり想像できない。
歴史は繰り返す アディダスの凋落との類似
元々、札束攻勢によりライバルと契約するチームを切り替えていくという手法はアディダスが1980年代ごろまでとっていた手法で、そこに対してビジブルエアなどの最新テクノロジーを持って攻勢をかけていったのがNIKEという企業だった。(このへんの話が詳しく買いてある本のリンクは下の方に貼っておきます)
そのアディダスと同じような動きをNIKEがとっているというのはビジネスの歴史を考えるととても面白い。そんな中でもおもしろい/新しいような商品はたくさんあるので自分は今後もNIKEの靴は買い続けると思うけれど、もっと斬新な商品が色々販売されたり質のいい靴を履くことができたりしたらいいなと思うから、こういう状況が少しでもマシになることを祈りながら応援している。
今週の写真「2019年 秩父 その1」
今週の写真は2019年 秩父 その1です!
熊野古道で巡礼の楽しさを知り、手軽に近場でできる巡礼はないかと探したところ、秩父に三十四観音霊場を巡る札所巡礼があることを知りました。この時を含めて何回か秩父を訪れたのですが、秩父はレトロな雰囲気のお店が多かったり蕎麦や有名?なわらじカツなど美味しいご飯も多かったり、あと温泉宿はそこまで多くないものの駅前に大きなスーパー銭湯があったりと、東京近郊の観光地としてめちゃくちゃ魅力的でした。巡礼は結局最後まで完遂できてないので、機会を見つけてしっかり最後まで巡りたいです。
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