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「あれもこれももう25年前のもの」と9/1〜9/7の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。大学院にてMBAを取得。現在はプログラミングを学びつつ永住権取得に向けてあれこれ頑張っています。Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
noteには、メルボルン生活をより充実したものにするため、日々をより意識的に過ごすために毎週ちょっとした文章や数枚の写真とその週の日記を投稿しています。少しでも面白いものを載せられるように頑張っていきますので、記事が面白いなと思ったり、メルボルンの生活はどんなか気になったと言う方はぜひ、サポートよろしくお願いします。もちろんハートマーク押してもらえるだけでも嬉しいです。

今週の文章は「あれもこれももう25年前のもの」
です。

今週の文章「あれもこれももう25年前のもの」

ハウスメイトのジャックは割と映画好きなのだが、先日初めてファイトクラブをみたという話をしており、映画好きな彼にしては珍しいなと思った。ただ、よく考えてみればファイトクラブは1999年の映画で、今20代前半のジャックは生まれてないか0歳か1歳というような年齢。自分で言えば1985年とか1986年とかの年代のもので、Googleなどで調べても見たことがない映画が結構ある。

ファイトクラブのほかで言えばリプリーも処刑人も1999年だし、アイズワイドシャット、スターウォーズエピソード1なども同じ年だ。音楽で言えば宇多田のAutomatic、モーニング娘。のLOVEマシーン、洋楽ならリンプのSignificant OtherやレッチリのCalifornicationなど。

さすがに「あれもこれもつい最近なのに!」というほどの感じではないが、25年前のものだと言われると少し衝撃を覚える。

色々なものが現実だった時代

もう一つの1999年産映画の代表作、マトリックスをみんなで見ている時の20代前半の女の子の感想は、全部がめちゃくちゃシリアスなのが時代を感じる、というものだった。

これと通じる感覚がマリリン・マンソンなどに対する自分の感覚に近いものがあって、マリリン・マンソンの音楽や言葉、立ち居振る舞いを考えるとアルバムが190万枚売り上げたりしているのは現代から考えると全く想像できない。今となっては彼は彼なりのキャラクターをずっと演じていたのだということを理解できるのだが、当時の自分からしたら彼はとてつもなくリアルだったしだからこそ音楽も響いてた。これは当時自分が中高生だったからなのだろうか?すでに大人だった人にはどのように聞こえていたのかを聞いてみたい気もする。

ただ、KornもRage Against The MachineもLimp Bizkitもみんな最初の何枚かのアルバムには確実に本物のような熱量がこもっていて、だからこそみんなが熱狂する音楽が生まれたのだろうと思う。あと、Linkin Parkのチェスターはその本物の熱量とそれがなくなっていく現実の間に挟まれて耐えられなくなったのではないだろうかと勝手に想像している。

インターネットの発達は色々なものの虚飾をとり払ってしまって、それによって以前のように物語を信じることができなくなってしまったように思う。それは必ずしも悪いことではない気もするのだが、そのような物語を取り払った結果「偽善」に対する拒否感や大きな力に対する無力感のようなものが生まれたり、大きな物語を理解しようとすることへの諦めが蔓延してわかりやすいものをとにかく求めたりということにつながっているような気もする。

Y2Kのリバイバルブームに乗って、当時の作品に触れる機会が増えている今、そういった大きな物語を理解しようとする姿勢だったり、世の中を変えようという熱量だったり、当時は本物と信じられていようなものを真面目すぎると馬鹿にするのではなくもう一度見直すことが必要なのではないかと思っている。

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