特別支援学校に起きるか?!イノベーション
こんにちは。 ニットの伸びるチカラで
「1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)!」をモットーにする
アパレル界のニット姫」こと
工業ニットスペシャリストのインプルーヴです。
当社が密かに粛々と?コツコツと?活動している
リンキングミシンというニット縫製の技術の認知と
技術者の育成推進活動。
コロナ前までの2年間続けていた「おとなのリンキング講座」や
オープンKIITOなどのイベントでの「リンキング体験ワークショップ」
などに加えてもう一つ・・・
特別支援学校の学生への校内実習、家庭科の授業の一部ででも
体験してもらえないか、という活動を行ってきましたが、
先生方は説明した時には「面白いですね!」と言ってくださるのですが、
実際に授業に入れるとなるとハードルが…
それに、習得したとして、どうやって仕事にするのか?
しごととしての生徒の受け入れ先はあるのか?
…はい。まさに「にわとりが先か、たまごがさきか」…で、
これまで数年なかなか学校の門は拓きませんでしたー。
…が、しかし!
この度神戸市内の1校、いえ関連校とで2校が前向きな姿勢を見せて下さり❣
1月末~2月頭に予定されている校内作業実習に採り入れてくださることが
決まりました。
その開催に向けて、先日12/5に当社がお付き合いをしている
就労支援B型事業所さんに担当の先生方4名がお越し下さり、
実習のデモンストレーションと共に事前打ち合わせを行いました。
↑こちらはその時の記録動画です。
先生方も最初は頭の中が「???」なのが見て取れましたw
ーが、実際に目の前で見てもらって、触れてもらって、
ご自分でもやってみられたら、
「これ、○○さんなら興味持ってやりそうね」
「□□さんも上手にやるかも・・・」
など、具体的な生徒の名前が飛び交うほどに関心を持って下さり♪
あ、「そもそも、なぜに特別支援学校にリンキングを?」という
お声が聞こえてきそうですね^^;
はい、解説します。。。
現在、アパレル業界の小さな町工場では、工業ニット製品の縫製で必須の
リンキングミシン縫製の技術者の高齢化による人材不足が喫緊の課題で、
当社編機を動かしてもらっているパートナー工場さんもその1社で。。。
大手の一貫工場は、自社内に外国人研修生などを雇用して回していますが、
下町ロケット的な小規模事業社では各パート毎の分散生産が主流。
その担い手が、一人また一人…と廃業の波が止まりません。
一方、障がい学生が通う特別支援学校では、卒業後の学生の就労や、
進路選択肢の少なさが一つの課題としてあります。
10年近く就労支援B型施設と協業して少量生産可能なニット商品開発に
取組む当社は、以前から障がい特性のタイプによってはこのリンキング
ミシン縫製の技術者として彼らの特性が強みに変わる可能性を感じ、
それを伝える活動をしています。
そんな中、今回やっ校内実習実施されることになったのです❣️
(大きな鉄の扉がちょぴっと開いた♥ 悲願の第一歩!)
具体的な実習内容は、
当社と就労支援B型事業所ブリッジさんが
所有するリンキングミシン4台を貸し出して、
材料には、以前ニットヤーンメーカーさんから頂いた
端材のニット編地を使って4辺にロックミシンを掛けて一定のサイズに
揃えて、それを繋ぎ合わせて「ニットネックウォーマー」や
「レッグウォーマー」を作ってもらいます。
お家に帰ってご家族にも報告してもらえるように、
自分で作ったものは、最終持ち帰ってもらいます。
そして、自分が作ったものを自分で身に付けて使用できるって
とても楽しい体験になるのではないかと思っています。
動画内の先生方の反応を見ていただければわかりますが、
先生方も学生さんのリンキングミシン縫製での活躍の可能性を
感じて下さっているかの様子♪
実際の授業にまでこぎつけたこの機会が、次の1歩に繋がる未来が
イメージできているワタシたちは、今からワクワクしています( *´艸`)