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「編み物で野鳥を救おう」の話(その2)

手編みの鳥の巣を届ける会のはやみずです。

その1から引き続き、「編み物で野鳥を救おう」活動について、はやみず個人が何を考え、何を思い、何を感じているのかを書き記していきたいと思います。

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「編み物で野鳥を救おう」活動を始めると決めて走り出してからは、できるだけスムーズにこの活動を広めることだけを考えていました。活動の中心にある、鳥の巣を編んでCarolina Waterfowl Rescueに届ける、という目的に賛同してくれるひとが、迷いなく協力できるように情報の導線を引くことにとにかく必死でした。

チャリティやボランティアのような慈善事業では、参加する人の「善意」に訴えかけて参加を促すことで、活動が成り立っています。せっかく温かい気持ちを持って、善意で活動に参加しようとしたのに、もしも準備が不十分でその善意が行き場を失ったときには、何もしなかったときよりも感情の振れ戻りによって落胆、悲しみ、怒りといった負の感情が生じてしまいます。

だからこそ、普通の商売をするよりも、いっそう丁寧に参加者の「ストレスのない参加体験」を設計することを念頭に置くべきだ、と考えて活動の運営をはじめました。この考え方は、活動をはじめて2ヶ月ほど経った今では、間違いではなかったな、と感じています。

「編み物で野鳥を救おう」活動において、「ストレスのない参加体験」のために最も大事なのが、鳥の巣を編んで送ってもらう、という手順の部分です。ここを整備するために、最初の数日間は奔走しました。

まず、活動の情報発信をするためのホームページが必要です。

ホームページについては、編み物情報Scrapbox という編み物の色々な情報をまとめる簡易版のWikipediaのようなものを目指して作っているサイトがあったので、そこに乗っかる形で作ることにしました。Scrapboxを使うと、見た目はあまり凝ったデザインなどが使えない代わりに、とても素早くホームページの更新ができるので、活動の立ち上げ時に見た目にこだわらず内容を作成することに集中するには、とても良いツール選択だったとおもいます。

次に、日本語版の編み図の作成です。

もともとの英語版は、文字だけで編み方の指示があるいわゆる英文パターンのみなので、これを日本の方に馴染みのある編み図におこしました。また、「手編みの鳥の巣」は普通の編み物とは違ってかなりカチカチに編んでいかなければならず、使用できる毛糸の種類に制限があるため、そうした部分で参加する人に迷いが生じないよう、できるだけシンプルに、かつ重要な情報を漏らさないように編み図を作成することに気を使いました。

そして、編んだ「手編みの鳥の巣」の発送方法も重要なポイントです。

「手編みの鳥の巣」はそこそこかさばる上に、人によっては送る数が1個だったり、10個だったりします。僕の個人的な経験から、こういうちょっとした小さい荷物を送るときに、定形外郵便なのか、ゆうぱっくなのか、宅急便なのか、具体的にどの発送方法を使うと良いのかというのは結構悩ましく、それが面倒で送るのをやめてしまったということが何度もあります。そんなわけで、送る個数によって「定形外郵便」「レターパックライト」「ゆうぱっく」と明確に推奨する方法を書くことで、参加者の方が悩まなくてもよいように気をつけました。

また、ゆうぱっくなどでものを送ろうとしたときに、送り先の住所をメモして窓口までいったら、送り先の電話番号がわからなくて困った、みたいな経験もあるので、とにかく紙を1枚印刷して持っていけば迷いなく発送できるような用紙を1枚作ることにしました。この紙に推奨する発送方法も併せて書いておけば、郵便局の人にこれを見せるだけで発送することができます。

ただ、それだけだと印刷するにはあまりにも情報が少なすぎて、やや紙がもったいなく感じられます。そこで、余った白紙のスペースにアンケート用の記入欄を設けることにしました。こうして出来上がったのが、下記のような印刷用ページです。

アンケート欄は、ちょっとした遊び心で作ったものなのですが、この「使用毛糸」欄や、「メッセージ」欄に書かれた参加者の方々からの言葉から、とても沢山の元気をもらって、本当に作っておいてよかったと思っています。編み物で動物の命を救えることに喜びを感じたかた。なくなったご家族の遺した毛糸で編んだという方。編地が固くなりがちなきつい手があまり好きではなかったが、それが役立つ鳥の巣を編めて改めて編み物が好きになったという方。また、とても多かったのが、編み物で役に立てる機会を与えてくれてありがとう、と僕に対する感謝の言葉を書いてくださった方でした。こうした声のおかげで、単純作業である「手編みの鳥の巣」の集計作業が、なんとも幸せな時間になったことは、とても嬉しい誤算でした。

こうして数日かけて一通り必要なものを作り上げ、満を持して4月1日に「編み物で野鳥を救おう」活動を正式にスタートしたのでした。

その3につづく。

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