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普通の女の子に戻らないでください!



毎年帰ってくる場所になりつつあるACT HOUSEの第8期生卒業公演に、今年もゲストとして参加させていただきました。
チームは昨年も一緒だった加瀬太喜さん、そしてずっとお世話になっている俵谷啓之さんと。

左:俵谷啓之さん  中:加瀬太喜さん  右:寶雨直人


自分たちの代から2年も経つとさすがにもう「懐かしいなぁ」とか「もうそんなに経ったかぁ」という感情よりも、「お邪魔しまーす」という感覚になってきています(笑)

でも未だに今の自分たちでもう1度当時の公演を再演してみたいなという気持ちはあったりしますけど。

昨年もそうでしたが、あくまでもメインは8期生のみなさん、ゲストはそれを邪魔しない範囲でその場を盛り上げるのが仕事だと思っています。
個人的にこの場所に関しては観に来るお客さんというよりも8期生のみんなに楽しんでもらいたいなという気持ちの方が大きいですね。それが結果お客さんにも楽しんでいただけていたら良いなぁと。


そして画像からもお分かりかと思いますが、寶雨またギターを携えてACT HOUSEに帰って参りました。もうギタリストやん。

ギタリスト寶雨

自分より前の全ての先輩たちの作品を観たわけではないのでわかりませんが、多分ACT HOUSEの公演でギター弾いた人ってあまりいないんじゃないかな。つまり僕にしかない武器だと思うんですよね。
いやもちろん弾ける人自体はたくさんいると思うんですけど、ゲストコーナーに参加して、わざわざ持ち込むっていうのがね。


今回のゲストコーナーも僕が台本を書いたのですが、昨年も僕と加瀬さんは"ギターの伴奏に合わせてダジャレを言う"ということをやっていたので、2人の特徴は残しつつ、どう俵谷さんを活かしたらいいか悩んでたんですけど、演出の西本健太朗さんから「ひょうちゃんバレエ踊れるよ」って教えていただきまして、そこから台本がブラッシュアップされ、ゲスト3人の特徴を全て活かせていったわけです。

そしたらそこにさらにニシケンさんから「ゆうと(ゲストコーナーに出演する8期生)ボイパできるよ」と教えていただきましてね、あまり面識もなかったので協力してくれるか不安だったんですけど、自然な流れで快くやっていただきましてとてもありがたかったです。

ギター×ダジャレ×バレエダンス×ボイパって、文字に表したらめっちゃカオスすぎん?





澤藤壮さんは存在だけ元々知ってて、主人公にとても適した声質や存在感だなっていうのが第1印象だった気がします。着いて行きたくなるような存在。
全編あれだけの熱量で喋って動いて叫んで踊って、すごい体力だなと思いました。それなのに、2日前とかに完成したゲストシーンの台本も、セリフを減らしたとはいえそれでも少し多くなってしまったんですけど、僕らが初合流した時にはもう覚えてきてくださっててとても嬉しかったです。

ラストシーンのガチ恋口上、毎回とても感動してました。あの泥臭いキャラクターとても好きなんですよね。

藤田苑佳さんも元々存在だけ知ってた方です。ACT HOUSEの作品って大体主役の男女がものすごい負担を背負ってるイメージがあるんですよね。僕たちの代でいうと平川丈と芥川美織の2人のような。彼女もそんな負担を背負ってる中で、ゲストシーンでめちゃめちゃ喋らせちゃいましたね(笑)。だってツッコミポジションだったんだもん。
僕らのゲストシーンの軸は個人的にはふじそのちゃんだったんじゃないかってくらい、とても感謝しています。舞台上で自由に立ち回ってくれてるのが嬉しかった。

ゲーム実況者のキヨさん好きという共通点から、少し距離を縮められたんじゃないかなと思ってます(笑)。打ち上げではキヨ猫スウェットお揃した記憶がある。


佐藤祐達さんはそれこそさっきも書きましたが、ボイパ担当として参加してくださいました。上司役が突如持ち前の特技を披露するってなんか面白いじゃないですか。しかも、ボイパを披露したのは全5日間あった中で我々の日だけなんですって。これちょっと優越感。どうだ他のチームさんよぉ←
本当は違う日に芝居の師匠の方が観に来てくださってたらしいんですけど、その日にボイパやりたかったみたいですね(笑)。

ゆうとさんの芝居も魂から出ているような感じがして、見ていてとても心打たれてました。
しばらく裏方に戻るみたいですが、壮さん・ふじそのちゃんと共にユニットを立ち上げるみたいで、今後とても楽しみにしています。


そして小尾あきたかくん。座組から可愛がられてる理由がすぐわかった。すごく可愛いし、愛らしい。1番最初に話したのは年末発表会の時に僕が「同じリュックですね」って内容でしたね。なんだそのトークは。
壮さん、ふじそのちゃん、小尾くんの3人がダジャレを言うパートがあって、他2人は自分で思いついたやつとか加瀬さんに提供されたやつを言ってったんですけど、「バンダナの出番だな」って僕がボソッと思い付いたのを口にしたら「それいいですね!」って採用してくれたのすごく嬉しかったですね(チョロい)。本番中、僕はギターを弾きながらその採用されたダジャレが出てきた瞬間とても喜んでいました。


そして本編では絡むことはなかったですが、他の16名の皆さんも空き時間等にお話ししたり差し入れをくださったり、本番中も見守ってくださり本当にありがとうございました。こんなに楽しい思い出として残せているのは皆さんのおかげです。

今回の8期生の作品はこれまでのハウス作品と比べても、とてもキャラクターが濃いなって思いました。アニメっぽいというか、ビジュアルや話し方の癖がすごくて(笑)。展開もアニメっぽかったからその癖に特に違和感を感じることはなかったんですけど。

ダンスもなんですかあれ。僕らの時はあんなに激しくなかった。たまにダンス稽古で終わる日とかもあったらしいし、そりゃあ疲弊もしますわな。僕が6期生でやっていた時はギターとか動画編集だったから頑張れましたけど、もし僕が8期生だったらやり切れてる自信はありません(笑)。
その中で写真や動画を記録して、打ち上げに間に合わせるように動画を作ってきたりおちゃんは本当にすごいと思います。

音楽にも力が入っていて、ついに歌入りのオリジナルソングまで作っちゃいましたか。『恋の確定申告』、曲名だけでも1発で耳に残るのに、メロディも耳に残るんだからすごいですよね。
去年の7期生はピンクレディの『UFO』がテーマ曲で、楽しんでくれるかなぁって思って稽古の休憩中にチョロっと弾いたんですけど、今年はそういったテーマ曲ないんだなぁと思ったらまさかの完全新曲。なので小屋入りしてからずっと練習してました(笑)。初めて完成版を聴いたのが小屋入りしてからなんですよね。気に入っちゃってサントラ買っちゃいましたもん。

8期生は本番前に毎回、気合い入れの声出しでラストシーンのガチ恋口上の流れをやっていたんですけど、実は客席で見ながらこっそりそこにギター入れてました。多分声に掻き消されて最前列の人たちしか気付かなかったんじゃないかなと思いますが(笑)。
でもそれも、日替わりゲストの、僕たちしかいない1日だけのイベントとして楽しんでくれていたらいいなぁという気持ちです。

空き時間に僕が『恋の確定申告』をギターで勝手に弾き始めたら、近くにいた8期生何人かが寄ってきてくれて一緒に大合唱したのは今でもずっと覚えています。あぁして楽しんでくれているのを感じると、参加して良かったなぁと思うし、僕にはちゃんと生きる意味があるんだなと思います。



こうしてどんどん僕ら6期生からさらに毎年新しい家族が増えていって、今年はもう9期生になりますね。10期という節目まであと少しだ。

ACT HOUSEという場所は今となっては不思議な場所で、最近はもう同期と遊ぶことも仕事をすることも機会はかなり減りましたけど、また会いたくなる。友達ともまた違う感覚なんですけど、会うと安心する。

6期生の時はコロナで公演が中止になったり、記憶に大きく残る事象があったのでその分特別な存在になっているのかもしれませんが、今また再集結したらどうなるんでしょう。一緒に芝居はしなくとも、同窓会的な感じでまた集まりたいな。

それこそ『タイムマシンで行けたら行くわ』が"3年後"というワードを出していたので、来年集まって何かするのも良いなと密かに思ったりしています。思ってるだけですけど。

そんな思い入れのある場所にこれからもACT HOUSEはなってくれるんじゃないかと思うので楽しみですね。


今年もありがとうございました

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