いよいよ今日から

『影と刻罪のテュシアス』

いよいよ今日から本番となりました。


昨日初めて会場入りをし、初めてステージセットに立ってようやくその実感が湧いてきています。

不思議とあまり緊張はしなかったのですが、その時はただ実感がなかっただけなんでしょうね(笑)。


稽古場では間違いなく僕は皆様に着いていけていなかったです。新しい環境、そして昨年舞台で見た方々との共演に緊張していたというのもありますが、単純に実力不足です。


・台本の読み方の一新
・吃音によるセリフの詰まり
・普段使わない口調や姿勢、目線などの不慣れさ
・練習の精度

などなど


役者を続けていくうえで吃音を言い訳にしないと前から決めていたつもりでしたが、稽古場でそれが何回も何回も出てしまうというのは、結局そこに対する考えがまだ甘かったんだなと痛感しました。


いくつか前の記事でも書きましたが、僕はかしこまった言葉遣いがとても苦手で、普段から避けていました。
多分役をいただいた今でもどこかでは向き合えていないのだと思います。

だから無意識のうちに"セリフを詰まらずに言えたらゴール"と勝手に楽な方向へ決めつけてしまったのが今回の僕の失点だと思います。


セリフが止まることで舞台全体の流れが止まってしまうことが1番の悪だと、それなら最悪感情が薄くても止まらずに言えたら迷惑をかけないと、どこかでそう思ってしまっていたから。


でもそんな僕を見放さずにたくさんアドバイスをくださった先輩方には感謝しかありません。


ご自身の過去の経験などからくる練習方法や演技に対する考え方など、僕の小さな脳にはなかったことばかりでした。


固定概念に囚われすぎだし、不器用なのでしょうね。


今まではそれでも成立してしまったし、特別困ったことはあまりなかったのですが、それは多分自分とあまり遠くない、言ってしまえば楽なキャラクターだったんだと思います。

もちろんその役それぞれに思い入れはあるし好きだけど、"難しさ"という点で考えるのならば今回は段違い。

苦手のオンパレードと言いますか、自分と違いすぎて、キャラが考えていること、行動になかなか共感できずに本番直前まできてしまいました。


今までできていたことができない、やりたいと思った表現が伝わらない。

多分基礎ができていないままここまでやってきてしまったのもあるのでしょうが、いろんな方から指摘していただいてようやく原因がわかったような気がしました。


日常での自分の癖。人から言われないとなかなか気付くことはないですが、僕は最近"緊張してる"と言われます。でも実際そのお芝居をした時は今までに比べて緊張はなかったんです。

でもそう見えてしまったのはなんでなんだろうと答えが見つからないままで、やっと「あ、日常の癖のせいか」って気付きました。

これからも演劇に限らず表現活動を続けていくのならばそれは治さないとなぁってようやく思いました。



あとはプロ意識というものがよくわかってなかったですね。

もちろんお客様に見ていただくという時点で意識は持っているのですが、役に対する考え、セリフの読み込み度などにおいてまだまだ甘かったなぁと。


今までも自分なりに本気ではいたつもりですが、今回でそれまでの本気は本気じゃなかったと思いました。

まだまだやることはあるし、やらなければいけないことがあるなと。


それらを直に感じることができて、今後の人生において勉強になることがたくさんありました。


今回の公演が終わったらしばらく演劇に出演する予定はありませんが、もしなにか機会がありましたら、ここで学んだことを最大限活かして臨もうと思います。


ですがまずは『影と刻罪のテュシアス』の本番が始まります。

緊張もすると思いますが、練習してきた自分を信じて精一杯楽しもうと思います。


とっても面白い作品に仕上がっているので、是非とも観に来ていただけると嬉しいです。


空想嬉劇団イナヅマコネコ
作品NO.6

「影と刻罪のテュシアス」


[STORY]

二つの大陸があった。

多くの国が入り乱れ争いが耐えなかった大陸を、東レイジアス大陸といった。

その大陸を遂に統一した「ソルディニア国」。ソルディニアの国王となったオーキッド・ソルディス一世は新たなる平和な国の統治の為、奔走し、また悩んでいた。

「私が生きている間は良い。だが、この先何代も平和と繁栄が続くものだろうか。」

二つの大陸があった。

世襲王政でありながら1000年にも渡り、一つの国「フレイルーディア王国」が統治している大陸を、西レイジアス大陸といった。

平和で豊かな、戦乱も革命もない千年王国フレイルーディア。
王も貴族も民に愛される国、フレイルーディア。


オーキッド王は、フレイルーディア王国へ遣いを送る。

その目的の一つは同盟の為。そして、千年王国の統治の秘密を知るために。

こうして、ソルディニアの宰相のグレミオ・バーシーと、王近騎士のアメリア・メルグリッドは、フレイルーディア王国へと渡った。

二人は、2つの仕事と引き換えに、フレイルーディア王城に滞在し、留学することを許された。

その仕事とは、
「3年後の『次期国王を確定する"ダムナートの儀"』まで、3人の王子たちの教師を務めること」
「その"ダムナートの儀"において、相応しい者を選定する『選定者』となること」

こうして、二人のフレイルーディアでの日々は始まった。

しかし……。

グレミオもアメリアも、この王国の長期統治の秘密は分からなかった。

「世襲制の絶対王政で千年以上の善政の統治が続く。歴史においてはそれ自体が異常なんだ……。必ず何かある。」

フレイルーディア王国の宰相、カルロ・ラミアードは、そんな二人を見かねて不思議な予言を送る。

「お二人の求める答えは必ず見つかりますよ。そう、3年後にはね。」

「3年……つまり……ダムナートの儀で?」
 
フレイルーディア王国のその「特殊な」制度、「テュシアス制」。
その秘密が明らかになった時、グレミオとアメリアは、その是非、そして国の正義の在り処に苦悩する。

二人の出した結論は……。


政治の腐敗が蔓延し、不安定な世界情勢に憂慮する皆様に刺さる、ダークファンタジーロイヤルミステリーを、空想嬉劇団イナヅマコネコがお届け致します。


◆日時/会場
9月15日(木)~9月25日(日)
※各班9ステージずつ
上野ストアハウス
https://www.storehouse.ne.jp/


↓寶雨出演回

15日(木) 19:00
16日(金) ×
17日(土) 19:00
18日(日) 19:00
19日(月) 14:00
20日(火) ×
21日(水) 19:00
22日(木) 14:00
23日(金) 19:00
24日(土) 14:00
25日(日) 12:00


Team 【Soldenia】
キャスト(敬称・所属略)
(寶雨はこちらのチームに出演いたします)

学習院ひろせ
斉藤未来
浦上力士
福井渓友
相澤香純
田村公典
福岡みなみ
佐藤圭右
青山雅士
杉乃前ネイティ
ふくいきよか
寶雨直人
白濱貴子
まついゆか
阿部雪音
西岡聖弘
吹狛笑梨


Team【Freyroodia】
キャスト(敬称・所属略)

小栗銀太郎
島田あゆみ
飯田雪之介
大十繞真広
奏歌
赤塚知隆
迫田萌美
喜多村次郎
阿部純也
春野遼子
須藤さえ
爽夢
川添天哉
中田遥香
山口美紗
堀雄介
鈴本リイナ


脚本・演出
CR岡本物語


チケット

前売・当日 ¥5,000
全席指定


当日精算(寶雨直人扱い)↓
https://ticket.corich.jp/apply/152325/113/

事前決済(座席指定、役者選択可)↓
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=67026&



配信 ¥3,000

配信(役者選択可)↓
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=68528&


購入期間 2022年9月11日(日)〜12月21日(水)
視聴期間 2022年9月21日(水)〜2023年1月19日(木)
※ご購入日から30日間(720時間)視聴可能





※こちらの配信は生配信ではなく、各チーム初日(9/15、9/16)の公演をカメラ複数台で収録し、プロが簡易的に編集したものになります。



詳細はこちら↓

inaneko.ciao.jp

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