【JKI】022_Pride_01_LGBTQIA+への理解
【JKI_022】課題を確認
Just KNIME It! (JKI)
今回の挑戦はこちら
問題文をDeepL翻訳し少し加筆して以下に
最初に申し上げておきたいですが、今回の課題は多くの意味で考えさせられる決して簡単な問題ではありませんでした。Level: Easyとはこれいかに。
【PRIDEとは】
6月はPRIDE月間だと、この課題のおかげで初めて知りました。
KNIMEコミュニティもこうして啓発に貢献されたと言うことでしょう。ありがとうございます。
LGBTQIA+についての解説記事はこちら。
自分らしくあることの大切さを想います。
2022年6月に今回のJKIが出題されたことは、日本の皆さんにとってはタイムリーだったのではと思っています。
【データの取得】
今回の可視化(ビジュアライゼーション)の対象は下記サイトにあります。
State-Sponsored Homophobia report
画面右上のDownloadボタンで、omophobia.csvを入手します。
kaggleに登録する必要がありますね。私はJKIの第一回目で登録済ですので問題なかったです。
【国家によるホモフォビアの可視化】
上記のkaggleのサイトに貼ってあるリンクからたどって、この課題に関連する可視化の好例がありましたので紹介しておきます。
日本は2020年時点で淡い水色「制限付き/不均一な法的保護」となっています。そして世界の多様さに驚きました。
さて、そろそろJKIの課題に取り組んでいこうと思います。
【KNIME workflow説明】
【CSV Reader】omophobia.csv
上記で取得した今回のサンプルデータをCSV Readerでworkflow内のdataフォルダに格納したファイルを取ってくるのはいつも通り。
ただしコートジボワールを正しく読み取るにはEncodingにご注意を。
結果:241の国もしくは委任統治領、海外領土などのデータがあります。
【課題_01】同性愛を非犯罪化した年代
課題の英文を読み返すと
とあるのですが
とのこと。
ここでは今回の241の地域(国家以外もあるので)を全体として考えることにします。国家のみに限定して集計するとそれはそれで問題だと思うからです。いろいろと考えさせられます。
241地域の8割ですから193地域で同性愛が非犯罪化された年代を知ることが解答かと思ったら、実は世界はそこまでは進んでいなかったです。データを見ていきましょう。
今回のCSVファイルの「CSSSA LEGAL?」のカラムでは、もとのkaggleサイトにある通り、“Criminalisation of Consensual Same-Sex Sexual Acts”についてのデータであり、非犯罪化つまり法的に罪ではなくなっているとYES判定されていると考えます。
YESが何地域あるのか調べてみたら、171 / 241地域なので、まだ8割に達していませんでした。非犯罪化している地域群での非犯罪化の年代推移を可視化するに留めます。
【Row Splitter】
CSSSA (Consensual Same-Sex Sexual Acts)が合法の国に絞ります。
設定:
結果:
171地域に絞り込まれました。
内容を見ると、非犯罪化した年(DATE OF DECRIM)のデータの表記法が独特です。
NEVER CRIMは犯罪とされたことがないことを示します。
米国のように41年間かけて権利が確立された国もあるようです。
日本は1882年!知らなかった。
【Rule EngineとString Manipulation】
非犯罪化した年を数値データにするため、
NEVER CRIMは西暦0年にも非犯罪化されていたとして0をおき、
何年もかけた国は最初に一部非犯罪化した年を採用して数値化しました。
設定:
結果:
【Numeric Binnerで年代別に】
1950年より前にはまだまだ半数以下の地域数しか非犯罪化していませんので、それ以降を年代別に分けて集計しようと考えました。
設定:
9つもルール設定したのはちょっと手間でしたが。
結果:
【GroupByからPie/Donut Chartまで】
後は集計して可視化なので設定を以下に。ドーナツチャートについてはまっきーさんの記事を紹介しておきます。
設定:
結果:
1990年代および2000年代に大きく比率が上がっています、すなわち多くの国が非犯罪化を進めたことが分かっていただけるのではないでしょうか?
いろいろと学びつつの課題なので長くなってしまいました。続きは次回。
KNIME Hubに解答は上げています。
おまけ:
【JKI_021 感想戦】
今回の公式解答はこちら。
今回はほとんど公式解答と考え方が一致して一安心。
大きく違うのは…開発環境。
先週コメントした通り、いよいよKNIME Analytic Platform (AP)のver.4.6.0で公式解答が作られるようになりました。
最新機能群でしか答えられない問題が出た時にどうするか、悩んでいます。
記事を読んでいただきありがとうございます。 先人の智慧をお借りしつつ、みなさんに役立つ情報が届けられたらと願っています。 もしサポートいただけるなら、そのお金はKNIMEの無料勉強会の開催資金に充てようと思います。