(はじめに)凡人なりの戦法を作っておきたい
恥の多い人生を送ってきました。
当方、いたって平凡な健康優良業績不良のサラリーマン。パレートの法則の "すごい:ふつう:ボンクラ=2:6:2" でいうなら「ギリギリ下から30%ということにしてもらえませんでしょうか、そうですか、やっぱり20%のボンクラですか、はい!わかりました!」くらいだと自分では思っている。
だったら努力しろよと我ながら思うものの、残念ながら幼少のみぎりからの怠け者。これまた自主性というものを持ったこともほとんど無いので、隙あれば床に寝転がって「アー」とうめきながらゴロゴロすることが何よりの幸せ。
ただ、人生はけっこう厳しいもので、こんな態度で生きていると様々な節目で、追い詰められるというか、どん底に後一歩で逃げ道無しというか、「とにかくのっぴきなりません」という状況に追い込まれることもしばしば。
そうなる度に、周囲の人間のアドバイスだったり、単純に運だったり、そして「こいつはやべえ」と泣きながら苦労したおかげで、なんとか徳俵に小指だけ残して踏ん張って持ち直してきた。
失敗なんて出来ればしないほうがいいに決まっている。それまでの時間、労力、カネがパーになったような徒労感はやる気や元気を根こそぎ奪ってしまうものだ。小さな失敗をいっぱいしてPDCAを高速で回転させることこそ成功の秘訣!と言われても、やなものはやだもんね、というのが正直なところじゃないかしら。
でも、残念なことに私のようなふつうの凡人かつ怠け者は、何か新しいことを始めようとすれば、失敗と苦労を繰り返してしまうようなのだ。矢沢の永ちゃんの言葉に『一回目、散々な目に遭う。 二回目、落とし前をつける。 三回目、余裕。』というものがあるけれど、自分の場合は『一回目、散々な目に遭う。七回目くらいまでしつこく散々な目に遭って、八回目、ようやく落とし前をつける。十回目くらいで、余裕。』くらいのシャバダバな感じ。
ならば、その失敗と苦労を最小限にできるようにしたい。そんな人生のやり方というか再現性のある戦法って無いもんだろうか。
幸いかつ不幸なことに、華麗なる失敗経験がある。これらを改めて振り返り、そのときの失敗の原因とそのリカバリー方法を解きほぐしていけば、これからも繰り返すだろう失敗をしたときに私のような凡人がとるべき人生の戦法、というか戦い方のヒントみたいなものが見えてくるんじゃないかと思うのである。
そしてそれと同時に「てめえ、いい加減にしろよ!」と全然成長しない自分への今後の戒めとして記録していこうと思うのでございましたっての!ジャンジャン!