【最終報告書・私の働き方実験】未経験分野に取り組み続けることで、どのような変化が生まれるか? #研究報告書
ランサーズの新しい働き方LABの「研究員制度」に参加している、
くにさん(松崎邦彦)と申します。
今回の記事は、
「新しい働き方を模索して未経験分野に取り組んでみる」ということで、
6月から10月までの期間、取り組んだ実験内容を
取りまとめたものとなっています。
◆今回の実験の背景
大学卒業後、私はいつも家にいる時に疲れていた父親が嫌で、
「会社には勤めたくない」と思って、フリーランスで仕事を始めました。
社会や仕事を舐めていたわけではないのですが、
いきなりのフリーランス活動で、当時、
クラウドソーシングサービスも充実していなかったこともあって、
お金や実績、結果が結びつかなければ、すぐに切られてしまいました。
親切な人だなぁと思っていた人も、
世の中の不景気と共に、どんどん離れていきました。
結果、自分の実力のなさを重く受け止めすぎて、
今でいう、躁鬱病・双極性障害になり、
20代のほとんどはずっと引きこもっていました。
強制的に実家に帰り、両親の協力のもと、
30歳過ぎから少しずつ働くことができて、
今、40歳手前になりました。
こんな私ですから、
「働かせてもらうだけでもありがたい」と
思っていたのですが、
子供の頃に嫌っていた父親の働き方を、
今まさに私がそのまましていることに、どんどんと気持ち悪くなり、
精神的に限界がきました。
年齢も年齢なので、転職は難しいと考え、
自分自身で未経験分野の能力を身につける努力をし続けることで、
新たな可能性を自ら発見するかしかないなぁと思いました。
そこに、ランサーズの「#私の新しい働き方実験」を目にしたわけです。
いわゆる、運命の出会いというやつです。
◆実験・検証してみたいと思っていたこと
今回の私の実験の概要・目的は下記の通りです。
【実験の検証内容】
・未経験分野に挑戦することで副業として成り立つ可能性が生まれるか。
・未経験分野に挑戦することで今の職場に活かせることができるのか。
・未経験分野に挑戦することで自分に合った仕事を発見できるのか。
【挑戦する未経験分野】
・デザイン関連
・シナリオ関連
・プログラミング関連
【前提条件】
自身の生活のため本業を疎かにすることができないことから、
未経験分野に取り組む時間は限られる。
◆研究活動の概要
当初の研究活動は下記の通りです。
<当初の想定していた研究活動>
【取り組む内容】
・シナリオの勉強
⇨通っているスクールの日々の課題に取り組む。
・プログラミングの勉強
⇨Progateを始める。
・デザインの勉強
⇨Adobeのサイトを見ながら始めていく。
【アウトプット方法】
・日々、Twitterで情報発信。
・一週間毎(毎週土曜日)にnoteで、途中経過を発信。
【測定方法】
・スプレッドシートで集計
→15分取り組む:1pt(30分取り組んだ場合は2pt)
→Twitterで発信したら1pt
→変化したこと・気づいたことを備考欄に記載。
体調不良を境に研究活動は大きく変更しました。
変更後の活動内容は下記の通りです。
(太字が変更箇所となります)
<実際に取り組んだ研究活動>
【取り組む内容】
・シナリオの勉強
⇨通っているスクールの日々の課題に取り組む。
・プログラミングの勉強
⇨Progateを始める。
・デザインの勉強
⇨情報収集から始め、手をつけられそうなところから始める。
【アウトプット方法】
・日々、Twitterで情報発信。
・毎月noteで情報をまとめて報告。
【測定方法】
・スプレッドシートで集計
→15分取り組む:1pt(30分取り組んだ場合は2pt)
→Twitterで発信したら1pt
→変化したこと・気づいたことを備考欄に記載。
※活動自体が8月下旬からの活動となった。
変更した理由は下記となります。
・本業がコロナ禍により業務過多となって私自身、体調を崩した。
・体調不良から本業を辞めざるを得なくなった。
・デザインに関して、個人的にハードルが高すぎて、
Adobeのチュートリアルサイトを見ても何から始めれば良いか、
わからなくなってしまった。
◆実際に得られた結論
<結論>
・副業として成り立つ可能性は生まれた。
・職場に活かすことはできなかった。
・自分に合った仕事を見つけることはできなかった。
<根拠>
まずは、測定した結果が下記の通りです。
X軸:日付、Y軸:Ptの数値の積み上げ縦棒グラフです。
色は下記のようにまとめました。
・シナリオ関連は青色系統
・プログラミン関連は橙色系統
・デザイン関連は緑色系統
続いて、取り組んでいた期間に気づいたことで
備考欄に記載していた内容を下記にピックアップしました。
・やっと活動開始。会社から距離をとる。(8月15日)
・体調が全然戻らない。転職を考える。(8月17日)
・転職はやっぱり難しいと痛感。(8月21日)
・正式にうつ病と診断される。会社の退職決意。(8月26日)
・前々から登録していたLancersの使い方を復習。(8月29日)
・固定費削減のための引越しが本当に大変。(9月3日)
・体調が全然戻らない。しんどい。(9月4日)
・Lancersで初めて仕事受注できた。(9月5日)
・Adobeの講座受講。(9月6日、9月7日)
・体調が戻り切らない。寝込む。(9月10日)
・Lancersの仕事をもう一つ受注できたけど間に合うか。(9月14日)
・Adobe触れてみるけど楽しくない。(9月22日)
・シナリオスクールの活動再開。(10月5日)
・noteとTwitterの使い方を考えよう。(10月5日)
・Lancersの仕事の記事制作に思った以上の時間がかかる。(10月22日)
・Lancersの仕事は終わったけど体調崩れる(10月23日)
・会社の就業規則の認識を誤っており、気分が落ち体調崩れる(10月27日)
・記事制作に時間がかかることがわかり、自分に落胆。(10月30日)
<気づき>
取り組んできた未経験業種ではありませんが、
ライターのお仕事を初めて、9月3日に受注できました。
今回の実験内容に関係がないように見えますが、そうではありません。
シナリオのことやプログラミングに関わる内容を中心に、
Lancersで提案していた結果、ライターのお仕事をいただきました。
未経験から頑張っている体験記というスタンスで、
ライターの仕事を受注したことになります。
このことから、何かしら勉強するだけでもライターという形であれば、
副業の可能性は広がることがわかりました。
未経験分野に取り組むことで職場に活かすことができるかどうかは、
体調不良を理由に退職したことから、測定不能となりました。
その一方で、Lancersでたった2本の安価な仕事ではあっても、
「ライターとして仕事を獲得した」ということもあって、
少し自信が生まれました。
そのおかげか、現在は、契約社員としてライティング業務の会社に
転職が決まりました。
そういった意味では、今回の実験が、
ほんの少し本業に活かすことができたのかもしれません。
自分に合った仕事については、具体的には見つかりませんでした。
ただ、グラフを見ていただくとわかるように、
デザイン関連にとっている時間が少なく、
シナリオ関連やプログラミング関連に取り組む時間は増加傾向にあります。
ここから、自分が好きなことが少しずつ見えてきたように感じています。
◆研究全体に関する考察
今回の取り組み全体を通しての考察をまとめました。
<未経験分野に対しての考え方の変化>
・デザインは私にとってはハードルが高い。
・デザインの勉強は、「これを作りたい」「これを作らなきゃ」
というゴールがないと勉強もしんどい。
・シナリオ制作はやっぱり好き。
・プログラミングは仕事になるかどうかは別として個人的に好きかも。
<仕事の考え方の変化>
今までは、仕事といえば専門知識もしくは経験がないと
成り立たないものだと考えていました。
そのため、今回の実験内容設定での私の心の奥底では、
未経験分野に挑戦し知識習得→
→未経験分野の経験も増える→
→未経験分野だった仕事ができるようになる
という流れがありました。
今回、Lancersをはじめ、クラウドソーシングサービスや
フリーランスという働き方の浸透もあって、
専門知識や経験というものだけではなく、
色々なものの掛け合わせで仕事を獲得できる道もあるんだと
思うようになりました。
「プログラミングの勉強をすることでプログラマーになる」
「デザインを勉強してデザイナーになる」
という憧れは、私の中にまだあります。
ただ、仕事というのは、各分野の知識や経験がなくても、
いろんなモノや捉え方、取り組み方の組み合わせで、
仕事の幅は広がっていくものかもしれないと感じました。
(今回の実験を通して、専門知識を有することは、
本当に大変だと痛感しております。。。)
◆全体の振り返りと今後の課題
<全体通しての振り返り>
今回の実験の目的でもある、
「自分に合った仕事」ということを真剣に考えるようになりました。
研究内容とは全く関係ありませんが、
色々な行動をすることで、「仕事」「働く」ということを
真剣に向き合った時間でも合ったように思います。
これは、元サッカー日本代表の岩政さんが仰っていたことです。
日本では、子供の時に、
「将来、どんな職業に就きたい?」みたいな質問されて、
その結果が報道されていたりします。
その問いかけ自体が、今後は変わってくるんだろうと思います。
職業じゃなくて、「どんな風な生き方をしていたい?」という
聞き方にして行ったほうがいいんじゃないのかな。
そうすれば、サッカー選手が引退した時に、
迷わなくて済むかもしれない。
サッカー選手じゃなくなっても、こういう風に生きたいと
前向きに進むことができるかもしれない。
<DAZNのFOOTBALL TIMEより>
「自分に合った仕事」ということは何かということで、
未経験分野に実際に触れてみようと行動に移すことで、
「好きだなぁ」「これは合わないなぁ」と気づくことができたのは、
本当に大きなことだと思います。
それと同時に、職業にこだわり過ぎず、
働き方や生き方を真剣に考えていく必要があるとも感じました。
仕事はあくまで手段であって、
どんな風に、自分というドラマを終わらせたいか、
ということを考えていく必要があるのだろうと思います。
<今後の課題>
正社員ではありませんが、契約社員として働くことが決定しました。
自分の性格・メンタル面からすると、フリーランスという
働き方が1番、合っているようには思います。
ただ、実際に行動したことで、
フリーランスはあまい世界ではないことも実感しました。
そこで今後は、「週末フリーランス」として活動していきます。
課題は、体調管理とスケジュール管理です。
今回、実験で取り組んだ期間は、会社から離れていて、
体調は良くなくても、時間はありました。
これからは、築き上げてきた今までの学びの習慣を、
週末フリーランス用にカスタマイズする必要があります。
うまく習慣をカスタマイズすることで、
今までの実験やフリーランスでの仕事にも取り組むことができ、
仕事の幅を広げる可能性が生まれてくると信じています。
その習慣をカスタマイズしていく中で、
「自分らしい働き方や生き方は何か」を考えて、
少しずつでも積み重ねて、前進していくことが、今後の課題です。
◆その他詳細
体調不良となり、今回の実験のスタートを大きく失敗してしまいました。
20代で体調を崩して以降、私は何をやっても、
すぐにメンタルから体調を崩して、継続することができませんでした。
「今回も、それと一緒なのかぁ。情けないなぁ」
と思っていたのですが、Slackのコミュニティのおかげで、
「辞める前に、ちょっと相談してみようかなぁ」と思いました。
榮田さんに相談したところ、
「途中からでも良いから、やってみてください。できる範囲でいいので」
それが救いとなりました。
また、実験を取り組む中で、体調がなかなか戻らず、
周りの環境も良くならないとき、Slackでつぶやいたところ、
姫野さんに相談に乗っていただきました。
こうした周りの方の協力なしには、この報告書を書くことさえも
できなかったんだと思います。
本当に、全ての関係者の方々に
『ありがとうございました』と言いたいです。
(一応、過去の報告書を下記にリンク貼っておきます)