見出し画像

神奈川リーグドラフト候補〜神大のドクターK・神野竜速〜


こんばんわ。Yです(@kngw_baseball)

前回、神奈川リーグのドラフト候補として桐蔭横浜大学の吉田賢吾捕手を取り上げさせていただきました。まだ、ご覧になられていない方は下にリンクを貼っておきますのでご一読いただけると幸いです。


さて、今回のnoteも神奈川リーグのドラフト候補について取り上げたいと思います。今回取り上げるのは1年春からリーグ戦での登板経験のある神奈川大学のWエースの1人、神野竜速投手を取り上げたいと思います。打者として吉田賢吾捕手が頭ひとつ抜けているのであれば投手では神野投手が頭ひとつ抜けているように感じます。


経歴

2020年秋季リーグ戦vs桐蔭横浜大学@横浜スタジアム

千葉県の西武台千葉高校出身の右腕。2年夏からベンチ入りをし経験を積むと3年生時の4月の県大会で活躍しエースの座を掴む。5月に行われた練習試合で145キロを計測し一躍プロ注目となると、7月の法政大学とのOP戦(※)で先発し6回を投げ3失点と大学生相手に好投を見せた。神奈川大学進学後は1年春からリーグ戦に登板。3年生からは先発を務めるようにもなるなどNPB注目の右腕。
※この日の法政大メンバーは新人戦未経験選手のみ


投球スタイル


3年夏のOP戦で自己最速の152キロを計測している本格派右腕。変化球としてはスライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム、2022年春から使い始めたスプリットチェンジの5球種を操り、どの球種でも打者の芯を外すことのできるボールになりつつある。一方で制球面ではまだまだ粗さが目立つ部分が多く、抜け球も少し多めに見て取れる部分がある。




公式戦成績

横浜市長杯のみ投球数がカウントできなかったので未記入となっているが、リーグ戦では1人あたり3.77球かかっている計算に。3年春は抜群の成績で18奪三振完封勝利を挙げるなど圧倒的な成績を残したり、2021年の明治神宮大会優勝した中央学院大学戦ではリリーフとして4イニングを投げ被安打0、奪三振6と力のあるチームに対しても堂々と投げ込めるメンタリティーを持っている。

総評

ここ数年の神奈川リーグの右腕では齋藤友貴哉(桐蔭横浜大〜HONDA〜阪神タイガース)以来の本格派投手が出てきたなという印象がある。もっとも齋藤よりかは真っ直ぐが当てられる事も少なく、変化球や制球力も齋藤よりか1ランクも2ランクも上のように感じる。

1年生春 2019年春季リーグ戦vs神奈川工科大学@横浜スタジアム
3年生秋 2021年9月4日 秋季リーグ戦vs松陰大学戦@横浜スタジアム

大学入学時から体重を11kg増量し、1年生の頃と比べるとしっかりと身体が作られてきたように見える。玉城秀一コーチと以前のフォームから左腕を引いて回転軸で回るフォームへ改造すると球速が高校時代より7キロアップし152キロまで成長するなど着実に成長してきている。一方で以前から指摘されているのが「ウイニングショット」の存在。上記で挙げたようにスライダー、カーブ、フォークなどの精度は高く相手打者の芯を外す事が出来るボールになっているものの空振りを奪いきれず相手打者に当てられるシーンがある。その欠点を改善する為に2022年は新球種取得する記事が出ていました

記事内には「スプリットとチェンジアップの間のような球です。日本ハムの伊藤(大海)投手が投げていて、自分も取り入れてみようと」というコメントが出ており前田 健太などが投げているスプリットチェンジの取得を目指しているのではないかと推測されます。このボールが取得できれば今まで以上に三振数の向上や被打率の低下などにも繋がってくる可能性が高いのではないでしょうか。また「4年生の学生野球を終わらせてしまって、全身に力が入りませんでした。全てが終わったなと。その後のことは全然覚えていません」と2021年の明治神宮大会でのサヨナラホームランを被弾し、敗戦投手となった苦い経験がある。この経験を糧に春の圧倒的な成績を残し全日本大学野球選手権で活躍する姿に期待したい。


以上が神野竜速投手の簡単な紹介記事となります。
2022年のリーグ戦日程はまだ公表されていないですが、ここ数年の傾向でいえば横浜スタジアムでの開催分に関しては有観客開催になる可能性が非常に高い為、是非ともドラフト候補を観に足を運んでみてはいかかでしょうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?