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神奈川リーグドラフト候補〜商大の豪腕・飯田琉斗〜
どうも。Yです(@kngw_baseball)
前回に引き続き、神奈川大学野球連盟のドラフト候補を(勝手に)挙げていきたいと思います。今回は全日本大学野球連盟の理事を務める佐々木 正雄氏(前横浜商科大学監督・現同大学総監督)から「プロにいける素材」と太鼓判を押されるほどの逸材で、2021年度の横浜商科大学の主将でもある飯田 琉斗投手について取り上げていきたいと思います。
略歴
向上高校では1年生の夏からベンチ入りをし、2年秋よりエースナンバーでもある「1」を背負う。3年夏には2年連続のベスト16入りを果たす原動力に。特に5回戦の東海大相模戦では先発登板し延長11回を投げ奪三振11、被安打5という内容の投球を見せるもサヨナラ打を浴び敗れてしまったが、この好投をきっかけに県内の好投手として注目される存在になった。横浜商科大学に進学後は1年春からベンチ入り、そして開幕投手に抜擢。1年秋の対関東学院大学戦でリーグ戦初勝利を飾ると、2年生春のリーグ戦では自己最速となる154キロ(横浜スタジアムの球場ガン)を計測した。
最速と持ち球
高校時代は140キロが最速だったものの最速は2年生の春にハマスタで記録した154キロが自己最速。この球速は2021年の高校生・大学生のドラフト候補の中では現時点(2021年9月15日現在)で2位タイとなる。また持ち球としては平均球速が140キロ台を計測するストレート、スライダー、カットボール、100キロ前後のカーブ、チェンジアップを操ることが出来る。カットボールはダルビッシュ有(パドレス)、チェンジアップは前田健太(ツインズ)の映像を見て研究しているとの記事もある
投球スタイル
横浜商大の先発、飯田琉斗(②向上)は初回2点を失うがその後は2〜7回まで2人走者を出すだけの隙のない投球。最後8回裏は2死満塁とされ関東学院大の4番古寺(③大阪桐蔭)にあわやグラスラかという大ファールのあと渾身の直球で空振り三振、帽子を飛ばしてガッツポーズ。アツいシーンだった。 pic.twitter.com/0Ef5xhfhip
— IBUKI (@ooyunohara) October 15, 2019
変化球でかわしていくというよりかは、相手打者にしっかりと向かっていく投球スタイルが持ち味で、向かっていく中でストレートを軸に緩急をつけるカーブやチェンジアップ、芯を外すカットボールなどを混ぜていく内容。映像にもありますが、高めのボールでも相手打者が振ってしまうストレートを投げられる投手はそういないだけにこのストレートをもっと磨いて藤川球児のような真っ直ぐを目指してもらいたいと思っています。3月15日に行われた中央大学とのOP戦では同じくドラフト候補として名前の挙がる古賀 悠斗捕手を相手にストレートを主体にファールで追い込むと、2−2から108キロのカーブで空振り三振を奪うなどストレートだけではないぞというところも見せれたのではないでしょうか。
ドラフト候補として紹介をされる時に、「制球のバラつき」というワードをよく目にするが、個人的には濵口 遥大(神奈川大→横浜DeNA)の同じタイプで細かい制球で勝負するタイプではなく、ゾーンの中で勝負をするタイプだと思っています。細かい制球をつける代わりに球威がなくなってしまうのであれば、制球よりかは球威を残していくのが正解なのではないでしょうか。
リーグ戦成績
(上記成績はリーグ戦+入替戦+横浜市長杯の成績になります)
リーグ戦では162回を投げており奪三振数は調べた中では146個を記録(※)しておりほぼ1イニングに1つのペースで三振を奪っている形に。特に2019年春のリーグ戦では43回1/3を投げて46奪三振を奪っておりこの数字はここ数年の神奈川リーグで見ても濵口と同等の成績(濵口は71回を投げ75奪三振)を残している。
※奪三振数のみ調べられる範囲で調べただけなので正確ではない可能性があります。ご了承ください。
総評
馬力のある投手として先発もリリーフも両方経験しているのは非常に経験値としても大きいと思います。個人的には彼を見るのであれば「先発」として投げる所を観てみたいと思っており今は連投などで疲れのある中で投げ、痛打を浴びる場面も少なからずあると思います。ただ、その中でもリーグ戦で8回無失点などの投球を見せる事が出来ているだけにそのポテンシャルを見てしまうとやはり「先発」で観てみたい気持ちが大きく、上のステージに進めば進むほど、役割が細分化され長いイニングなどを投げる必要もなくなってくるだけに、今までのように先発完投→翌日リリーフというのはなくなるだけに調整はしやすくなるのではないでしょうか。個人的には先発として中6日のペースで回れれば結果を残すことが出来ると思います。この秋も先発にリリーフとかなりキツい立ち回りになる可能性もありますが、その状態になったときにどこまでの投球が出来るのかが凄く観てみたいし楽しみな部分になっています。
春のリーグ戦以降、週に1回300球の投げ込みを計6週間行うなど、投げるスタミナに関しては十分作れているし、春は四球から崩れる場面が多く見られたが「春は不安しかなかったが、今はプラスのメンタルでいられる。4点取られたけど自分的には悪くなかった」というコメントを出すなど精神面でも安定してきたのではないでしょうか。
以上が飯田投手の紹介になります
神奈川大学野球連盟では現時点での有観客試合は全て終了しており、現時点で相模原球場の返答次第で観戦が可能な状態になっています。しかし、春から行っているYoutubeでの試合配信などでも見ることが出来るので、是非みていただければなと思います。