4/25 神奈川大学野球連盟1部 観戦記
こんばんわ。Yです。
4月25日に横浜スタジアムにて開催された神奈川大学野球連盟の秋季リーグ戦の試合を観戦してきました。昨年の10月に行われた秋季リーグ戦以来、約7ヶ月振りの試合は2021年に入り初めて神奈川リーグの試合は非常に締まった緊張感のある試合でした。今回は「桐蔭横浜大vs松蔭大」と「関東学院大vs神奈川大」の2試合について気になった選手などを含めて書いていきたいと思います。(横浜商科大ー鶴見大の試合は雨の関係でほとんど観戦しておりませんのであらかじめご了承ください)
今回、こちらでは「桐蔭横浜大vs松蔭大」の試合について書いていきたいと思います。「関東学院大vs神奈川大」の試合についてはこちらからどうぞ(現在鋭意制作中)
※以下敬称略です
OP戦や昨秋のリーグ戦などで見たことのある選手が多い桐蔭横浜大学と、堀江俊介コーチが4年生の春だった時以来の観戦でメンバーの特徴などが全く把握出来ていない松蔭大学の対戦カードとなったこの日の第1試合。前日の試合では11安打8得点と集中打で勝利を挙げた桐蔭横浜大学はこの試合の先発マウンドには右腕の山崎 駿(②桐蔭学園)が上がる。一方の松蔭大学はここまで安定した投球でチームを引っ張っていた小林 駿介(③白山)がエラー絡みとはいえ、早々に降板し敗れており、1部残留するためには落とすことのできない試合。その試合の先発は右腕の牧内 都(③磯子)が任される形に。
序盤3回までの試合展開は桐蔭横浜大学のペースで進んでいた。先発の山崎は打者9人に対して4奪三振を奪い、無安打無四球と完璧な内容で最高の立ち上がりに。特に三振は空振りで奪うシーンもあったが、見逃し三振も2つほど奪っておりコースを丁寧に付いていたように見えた。打線も初回に金井 凉汰(③樹徳)が粘ってピッチャー強襲のヒットで出塁したり、先制点を奪った2回は2アウトから連打で繋ぎ、9番に入った主将の山口 海斗(④尾道)が押し出しの四球を選ぶなど粘り強い打撃をチーム全体で徹底して出来ていたのではないでしょうか。
金井 涼汰
山口 海斗
しかし、中盤に入り打順が2巡目に入ると松蔭大学も反撃に出た。4回、先頭の大坪 利明(③川崎北)がレフト前ヒットを放ち、この試合のチーム初ヒットを放つと、リーグトップの盗塁数を記録する大坪が塁上からバッテリーにプレッシャーをかけていく。山崎も細かく牽制を入れたり、キャッチャーの吉田 賢吾(③横浜商科大高)もホームから牽制を入れたりとバッテリーでランナーを警戒していく。しかしその警戒される中でも、2番の鈴木 翔(④本庄第一)がエンドランでランナーを進め、3番の木村 栄介(③横浜隼人)がライト前にヒットを放ち、大坪が俊足を生かして生還し同点に追いつく。この試合の運び方は久々に1部の舞台で戦うチームではなく、何年も1部で試合しているのでは?と思わせるような戦い方だった。
大坪 利明
木村 栄介
同点に追いついた松蔭大学は早くも2番手投手として安部 翔(③アレセイア湘南)をマウンドへ。結果としてこの継投が上手くハマる形になった。安部は130キロ台前半の球速で最速は132キロながらもバットを2本折るなど桐蔭横浜大打線に強気のインコース攻めで中盤を0で抑え味方の反撃を待つ。
安部 翔
山崎、安部の好投で1−1のロースコアで迎えた7回に試合が動く。松蔭大学は1アウトから峰 彪亮(④日本航空)がレフト前ヒットで出塁。続く打者が送りバントで2アウトながらランナー2塁と得点した4回以来、久々に得点圏にランナーを進めるもあと一本が出ず。ここは山崎が粘りの投球で勝ち越しを許さなかった。
この山崎の好投に打線が奮起。この回の先頭打者の平野 翔(③中央学院)がショート内野安打で出塁すると続く山口が四球を選び、ノーアウト1、2塁のチャンスを作る。続く金井は送りバントをししっかりと転がす。この時に送球が乱れる間に平野がホームへ生還し桐蔭横浜大学が勝ち越し。しかし、この時に金井が一塁手と交錯しその場でうずくまってしまう。少ししてから立ち上がってランナーとしてプレーに復帰も、少なからず影響があったのか8回から青木 優吾(①中央学院)に交代しており状態が心配。
8回から守備に入った青木はレフトの山根 一輝(④岡山理大附属)やライトの戸口 尚輝(④日大明誠)などと1球ごとにポジショニングなどを確認しておりとてもリーグ戦2試合目とは思えない落ち着きがあったように感じました。この試合では8回裏に打席も回ってきて積極的に振っていきながらも、四球を選ぶなどこの先が楽しみな選手の1人。
青木 優吾
最終回は山崎が3人全員を内野ゴロで打ち取り、試合終了。3−1で桐蔭横浜大学の勝利で終わった。この日の桐蔭横浜大学の先発・山崎に関しては昨年のフューチャーズリーグで完封勝利を挙げている右腕。球速自体は140キロ前半(この日の確認している中での最速は142キロ)と決して速い訳ではないもののスライダーや手元で小さく変化するボール(ツーシーム?)などを使って打者の芯を外し内野ゴロの山を築いていた。最速が142キロに対して平均球速が確認している中では138キロ〜141キロの間を記録。平均球速と最速があまり変わらない部分を見ると、打者にとってはイニングを重ねても球威が落ちずに打者にとっては捉えづらいのではないでしょうか。次のカード(5/1、2対鶴見大学戦)での登板の可能性も十分にあるだけに、ここでどのような投球を見せるのか非常に楽しみです。
山崎 駿
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