グローバルスタンダード
「久しぶりだね、もう3年生になったんだ!?」
流行病のおかげで甥っ子は疎か親とも会えない日々が続いていたが、もういいだろうと久々に実家にみんなで集まった。
甥っ子が久々だし二人で遊ぼうと、みんながくつろいでいるリビングから別の部屋へ移動した。
「オレさ、英会話通ってるんだよ!」
いつの間にかオレと言うようになっていた甥っ子が自慢げに話してきた。
「こないだは野菜を覚えたんだよ!」
だからオレ何でも答えられるんだぜと言わんばかりドヤ顔で言ってきた。
「へぇ〜すごいね!英語好きなんだ!?じゃあ玉ねぎは?」
「あにょん!」
「おー!発音いいね!じゃあ人参は?」
「きゃらっ!」
「発音めっちゃいいね!すごいすごい!じゃあピーマンは??」
「、、、あいどんとらいくぐりーんぺっぱー」
「ん??どゆこと??嫌いなの??」
無言で首を立てにふる甥っ子。
「そっか、味ないもんね。じゃあお芋は?」
「ぽてーとぅ!」
「やっぱり発音いいね!じゃあナスは?」
「えっぐぷらんっ!」
「すごいね! ネイティブみたいな発音だね!じゃあピーマンは?」
「あいどんとらいくぐりーんぺっぱー、、、」
それが嫌いなのは譲れないんだね、、、!?
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