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+2日

2020年、ドナーとして骨髄採取の手術を受けました。
下書きにずっと眠っていた文章を久しぶりに読み直したすえ、やっぱり公開したいと思い立ち今にいたります。関連文章がまだまだ眠っていますが、またタイミングが訪れたら。
ドナー登録に迷っている人の背中をそっと押せるような存在になれたら嬉しいです。

おはようにっぽん。

A時・・
起床。昨日は25時過ぎになっても寝られず…薬飲んだけど腰がめちゃめちゃ痛かった。とてもじゃないけど仰向けじゃ寝られない。元々仰向けだと背中が痛くて眠れない人間だからいつも横向いて卵形で寝てたけど、今回は右と左に刺されてるから卵形でどちらかに体重をかけるのも負担が大きい。ということで諦めてうつ伏せに。寝れた。ラジオを聞いてると安心できる。強い。もはや最近の睡眠剤。

B時・・
採血。この検査で問題がなければ無事に退院できるとのこと。

B時・・
あさごはん。

C時ごろ・・
薬剤師さんが来られて、薬の数を確認。新たに処方してくださるとのことでありがたき。やっぱりまだ痛みは残っているから、薬がないとちょっと心配。

D時ごろ・・
研修医の先生が来られて、退院決定とちょっとしたご挨拶。先生とももうお会いする機会ないのが少し寂しい笑。

E時・・
看護師さん2名がこられて、血圧、酸素、体温の測定。それと腰に貼っているガーゼの交換。出血なし、問題なし。あとは薬剤師さんの処方を待つのみ。退院後は自分でお風呂前にガーゼを交換しなきゃいけないけど、腰だから見えづらくてちょっとこの点心配かな、という感じ。まぁ頑張ろう。

F時・・
移植コーディネーターさんが来られる。薬の服薬状況の確認と、退院時間の確認。それと、残ったテレビカードを託しました笑。私が受け取った時すでに1000度入っていたけど、私も結局100度しかテレビを見なかった。「900度残ってるから、3人目のドナーさんに渡してください」って。バトンがこうやって受け継がれていき、そしてそのバトンを受け取る一人になれたこと、本当に幸せだなって思う。

G時前に知人が迎えに来てくださるみたいなので、それまで安静にしてます。卒論をやらねば。

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ここまでの記録。
すごい文字数になってた笑。
それだけ記録したいことがたくさんあったわけだからしょうがないよね。
貴重な体験記。貴重な記録。
もはや日記というよりも長文の独り言だし、なんならいつ誰がどこで何をして自分がどんな感情だったか、とか。そんなことをただただ記録してるあたりを見ると、いやフィールドノートじゃんって思ってしまう。

入院患者としての参与観察、みたいな気分。
何度も言うけど、本当に貴重な経験だった。

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