+1日(夜)
血液検査の結果次第で、明日ようやく退院できる。
このお部屋ともおさらば。たぶんこの入院棟に入ること、それ以前に入院することは今後ほぼないと思う。でもちょっと寂しいな。いろんな初めてを共有した部屋だから。
さて、今日の振り返りを忘れないうちに記録。
A時・・
朝食。
牛乳がついてた。何ヶ月ぶりの牛乳か分からない。生の牛乳は苦手。すぐ体調崩すから。アレルギーの有無記入欄に「乳糖不耐症気味」って書きたいレベルで毎回おかしくなる。だから本当は摂取したくなかったけど、骨に穴開けてるわけだし、なるべく早い回復を目指すためにはカルシウムが必要だよなと勝手に信じて頑張った。けど案の定、しっかり体調崩した。ちゃんとフラグを回収したの、さすが。全く笑えない。
朝食後はゆっくり休んだ。やっぱりまだ痛みは残っていて。鎮痛剤で抑えているものの、気になる。喉もイガイガするし。口の中は、管とかが手術中に入れられていたこともあって、軽めの口内炎がたくさんある感じで時々血の味がする。
午前も午後も。廊下を歩いたり、自販機近くにペットボトルを捨てに行ったり。割と自由に行動してみた。
午前中に院内を散歩した時はちょっと怖かった。手術後初めて自分でエレベーターに乗ったけど、うまくバランスが取れなくて。手すりにつかまってないと怖いなって直感が訴えてた。廊下を歩くときもそう。無意識のうちに手すりの近くを歩いてた。何かあったときに倒れるのが怖い。
お散歩から帰ってきたら、移植コーディネーターさんが廊下で待っておられて。お待たせしてしまった、、、。
来月予定している退院後の検査について説明してくれた。
移植コーデさん大好きだーーーって改めて思った。この方と知り合ってまだそんなに月日は経っていないけど会うとすごく安心するし、どんな不安も心配事も嬉しかったことも、なんでも話せる。移植コーデさんの"人の心にスッと入ってくる"感じ、すごいなぁ。こういう人に私もなりたい。
そしておひるごはん。
食後眠くなる。結局B時くらいまで寝てしまってた。
B時くらい。研修医の先生の声で起きる。傷痕を確認していただいた。今日は先生が笑ってくれた!とても嬉しい。昨日までは私も緊張していたし、たぶん先生も緊張してたんだよね。先生の微笑みが見えたとき、ちょっと距離感が縮んだ気がしてすごく嬉しかったなぁ。
そして、「個人的にお聞きしたいんですけど…」って先生が切り出すから何を話されるのかと思えば、「骨髄ドナー登録っていつされたんですか?」って。「まだ21なのにやっててすごいなぁって。まだ登録してなくて興味あるんです」って。この興味がどの程度本気なのかはわからないけど、話しかけてくれたのが本当に嬉しくて。
「骨髄ドナーは18歳から登録できて、私は20歳になってから登録しました。その1年後に通知がきて、みたいな感じです」って伝えたら、「そうなんですね〜」って。
「まだ21なのにすごいな〜」ってまた言われて。全然すごくないし、きっと先生もそんなに年変わらないと思うんだよね…。
けどドナー登録に興味を持ってくださったのがとても嬉しかった◎
そして、先生と話が終わった後は再びお散歩へ。午後に行った時は、午前中よりも歩きやすかったし、身体に特に大きな負担を感じることはなかった。手すりから少し離れたところを歩いていても不安に思わなかった。一安心。
お散歩から帰ってくるときは必ずナースセンター前を通らなきゃいけなくて、これが一番緊張する。看護師さんに挨拶したほうがいいのかな?ちょこっとペコっとお辞儀するだけでいいのかな?何もせずにスルーしていいのかな?いやでも看護師さんも忙しいよな。看護師さんたち何を話してるんだろ?あれ奥の方にドクターも揃ってる、何を話してるんだろう、何見てるんだろう。色々観察し始めたら興味が止まらない。朝早くにナースセンターにいくと、看護師さんが集まってミーティングしてる光景を見ることができる。不思議な感覚。
C時・・
夜間の看護師さんがお見えになった。傷痕を見てくださって、傷もそんなに広がってないことを確認してくれた。電気どうしますか?って聞かれて、あとで消しますって伝えた。消灯時間をちょっと過ぎてしまってる、、わああごめんなさい、、、早く寝ます、、、今日の振り返りだけちゃんと書かせて欲しい、、、、、、、。
E時・・
ようやく1日を振り返ったかな。もうだいぶ遅くなってしまったので寝ます。腰痛い。喉早く治ってほしい。明日はちゃんと退院できますように。今日、卒論全然進まなかった。先生、ごめんなさい、、。明日こそはできt……やります。
F時・・寝る。んじゃ。