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トラックメイカーがNotionで簡単なアーティストサイトのようなものを作ってみる。

こんにちはK-NEXTです。
最近アーティストサイトのようなものをNotionで作ったので、その時の話を書いてみるよ。

実際に作ったもの ↓


きっかけ


まず「なんで今更サイト?」という話。

今やネット上のサイトは「いかがでしたかブログ」ばっかりで、曲を聞いてくれる人がアーティストのサイトで活動を追うということは滅多にありません。実際、トラックメイカーとして活動している人はTwitterやInstagramで友人と交流したり、SoundcloudやYoutubeで曲を公開していると思います。

このような状況からサイトはあまり必要ないと感じられるかもしれません。

今回サイトを作る主な目的は①コンテンツの管理②リンクの集約、そして③ドキュメント置き場の三つです。

1.コンテンツの管理
公開した曲を公開日などのメタデータと合わせて管理することで、作曲者本人にとっても聴く人にとってもわかりやすくなります。

2.リンクの集約
作った楽曲をストリーミングサービスに公開するとそれぞれのプラットフォームへのリンクが生成されるため、どれをTwitterに貼ればいいかわからなくなりがちです。これらを一つのページにまとめることで、聴く人がアクセスしやすくなります。URLを一元化すると、TwitterやYoutubeの概要欄などで、記載が楽になります。

リンクをまとめるサービスにはLinktreeやBento.meなどがあるのでこの目的だけならこれらを使っても大丈夫です。

3.ドキュメント置き場
自己紹介やメディアリソース、注意事項のようなドキュメントがある場合、それらを置いておける場所として機能します。Twitterなどに何か文章を書いても時間と共に埋もれてしまうので常時ドキュメントを置いておける場所は重要です。

これらの機能を持ったサイトを普段使ってるNotionで簡単に作ってみます。

とりあえず作ってみる


ページ構成

Notionで上の表のようにページを構成しました。Home直下に各ページを配置するとごちゃつくのでPagesというページの下に配置します。

それぞれのページについて簡単に説明していきます。

About
アーティストの簡単な紹介文や経歴を記入するページ。

初めて自分の紹介文を書くのは結構恥ずかしい。英語にするとちょっとマシかも。

Works
楽曲のデータベース。配信リンクを一元管理できて、ポートフォリオとしても機能します。

Worksのページ

Works内の楽曲ページ
各楽曲のページ。URLを埋め込み形式で配置してます。

Streaming
ストリーミングサービスや動画配信サイトなどのリンクをまとめておくページ。Link.treeの代わりのようなもの。

Social Media
各種SNSのリンクをまとめておくページ。これもLink.treeみたいな役割。

↓ここからはあってもなくてもいい部分。


Announcement
プレスリリース的なページ。何かお仕事で楽曲を制作したり、自分の音楽がイベントに採用されたり、新しいリリースがあった場合に更新するページ。データベースに作成日のプロパティを追加しておけば遡って簡単な経歴として人に見せることができます。

Remix stems
リミックス用のStemやMIDIを管理するページ。StemはファイルごとGoogle Driveにアップして、そのリンクをデータベースで管理する。

Gallery
アートワークを作るときにできたデザインなどを公開しておくページ。見返すと楽しい。

その他
BGM利用ガイドラインを作った。自分の曲を動画などで使ってもらえるのは嬉しいけど、たまに無料で曲をダウンロードできるリンクを勝手に作られていたり、無断転載されていたりするので、ガイドラインを作っておくと何かと便利だと思う。

ページを管理するコツ


Homeのページは一番みてもらいたいものをピックアップする。

Homeのページは新しいリリースなど、みんなに見てもらいたいものを置きます。全てのコンテンツをホームに置くと見づらくなるので、Pagesの中から必要な項目を持ってくるといいと思います。貼り付けるときは複製ではなくメンションで貼り付ける必要があります。

メンションで貼り付け

できるだけデータベースで管理する。

シンプルなドキュメントやギャラリー以外のコンテンツはデータベースで管理します。例えばRemix stemを配布するときはGoogle Driveでファイルを共有します。その公開リンクがSoundcloud上だけに配置されていると、リンクの有効期限切れに気づけなかったり、他の作曲家が見つけられなかったりします。(実際にリンクが切れていて個別にDMをもらうことがよくあった)
公開リンクをデータベースにまとめておくことで、管理が楽になります。Remixの際の注意点やルールについても一緒に明記しておくとよりスムーズです。

余談ですが、Stemを配布し始めた当初はDropboxやGoogle Driveなど複数サービスを併用していました。これも管理が難しくなる原因です。今後のためにも個人用とは別にGoogleアカウントを作成してそこにアップロードするといいと思います。(YoutubeとかGmailにも使うしね)

データベースはまとめる。

ページことにデータベースを作ると楽曲の管理が難しくなりがち。できる限り少ないデータベースで、コンテンツをフィルタで管理すると便利です。

例えばWorksRemix stemsのページ。
これらはどちらも楽曲ごとの情報を表すページで、それぞれのデータベースを作ると混乱します。

これらは一つのデータベースにまとめて、表示するプロパティをビューごとに変えるという使い方をするとスッキリする。

公開してみる


ついにサイトを公開してみる。現在一番簡単な方法はNotionの純正の機能を使って公開する方法です。

Notion純正機能でサイトを公開する
Notionの有料プラン(学生プランなら無料)を使うとWeb上に共有ができます。無料プランでも共有はできますが、Googleなどの検索エンジンではヒットしない状態になります。この使い方でも問題はない場合はこれで公開完了です。

Notionの純正公開機能

Super.soでサイトを公開する
Super.soというサービスでもNotionをサイトとして公開できます。カスタムCSSを適用できたり使い勝手もいいですが、有料です。(結構お高い…)

最後に


ここまで実際に自分が作ったアーティストサイトについて説明してきました。正直自己満足の要素が大きいけど、作ってて楽しかった。

誰かの参考になったらありがたいです。

改めて実際に作ったサイトのリンクを置いておくので、よかったら見てみてね。


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