更紗の工房 中部ジャワ
更紗(さらさ)、日本でも各地の産物があるようですが、インドネシアのジャワ更紗バティックは、世界無形文化遺産にもなっているそうです。
更紗とは、インド由来の染織製品を指すようです。おおざっぱな理解では、ろうけつ染めなのだと思います。
インドネシアの一般的な正装はバティックで、仕事に使うので、かなりの枚数を持っていました。布は絹か木綿で、屋外など暑い場所で着る時には、木綿の織り模様をさらに染めた素材が涼しくて助かります。所持枚数は、絹95%、木綿5%程度でした。
インドネシアでバティックの有名な産地は、中部ジャワです。
中部ジャワを旅した際に(2012年)、工房を見学させていただきました。
ろうけつ染めなので、プリント工法(?)だと、まずは版画のような方法で版木に蝋をつけて布に押し付けます。手描き工法(?)だと、筆状の道具で蝋で布に模様を描きます。蝋がついた布を乾かしてから、染料桶や染料プールにつけて色々付けし、色が乾いて定着してから、布を温めて(煮出す?)、蝋を溶かして落としたら、染め工程が一つ終わります。色んな版木を順にあてたり、手で模様を描き分けしたり、で色を組み合わせていくのだと思います。色塗りを手描きしている場面は見たことないのですが、もしかするとそういう工程もあるのかもしれません。
ジャワ更紗は江戸時代にはすでに日本に輸入されてきていたようです(オランダ東インド会社?)。
更紗の文字が、書物に記載されていたのかを軽く探してみましたが、見当たりませんでした(歌舞伎の台本にも載っていたと思うのですが、どのあたりだったかたどりつけず。。。)。
※歌舞伎 ト書きに一ヶ所発見しました
鶴屋南北「東海道四谷怪談」
二幕目 伊藤喜兵衛が宅
座敷の体
~~ よき所
更紗体ののれん
(室内正面真ん中ののれん、と思います)
インドネシア 2011年頃だったと思いますが金曜はバティック着る日(バティックフライデー)となったことがありまして(今は違うかも)、金曜にはバティックを着て仕事してました。
※あ、お見苦しい顔出し失礼します