20220212 / 忘却した畏怖
自分をどう世界に開くかという不安.それはつまり,自分が何者かがわからないという問題に直面することで生じる不安でもある.他者との関係,あるいは間係の中にいる自分を俯瞰して,苦しみ,傷つき,それでもそれが現実であり,自分であり,人間であると開き直る自分に拒絶され,拒絶し,私は何かによって私を規定されることを拒絶する.私は私の私であり,誰かの私ではないし,何かの私ではない.私は私によって私を規定することを取り戻す.鏡の中の自分にお前は誰だと問えば,その中の私は答える.『私はわたし.