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待ってたよ

2022年12月12日(38w3d)

なんとも覚えやすい日に
ついに我が子に会うことができました。


全然知らなかったけど
大安の一粒万倍日という吉日だったみたい。
文字通りの大吉日となりました。


もうすでに記憶が薄れかけているので
出産までの経過を忘れないうちにまとめておきます。
母子別室で時間がある今のうちに…!

…と思っていたらあっという間に退院日になり
自宅での生活がスタートしていました。早い。

…そして更に時が経ちノートを開くこともなく生後1ヶ月半になりました。
とても長くなったので興味のある方がもしいれば。
ほぼ私の日記です。笑




◎37w0d
・生産期に入ったので初のNSTと内診
NSTはずーっと動きまくり、内診では「子宮口はまだあまり開いてない感じかな〜」と曖昧なことを言われ困惑。ゼロなの?開きかけてはいるの?柔らかさは!?等と疑問は浮かびつつ、"どっちにしろまだ出てこないだろうな"と楽観的思考に落ち着く。


◎37w3d
・夫と一緒にウォーキング開始
ほんのり願望としてクリスマスには退院していたかった(予定日は12月23日)ので、出来ることをやろう!となり30分の全力ウォーキング開始。
助産師指導では "毎日1,2時間歩いてね" と言われたけど、寒いし続けられそうになかったので、30分全力で早歩きすることに。距離にすると3キロくらいかな?お腹が張りまくっても気にせずひたすら歩く!夫はたまにランニングを挟みつつ。


◎38w0d
・子宮口2センチ、卵膜剥離による出血あり
健診にて子宮口2センチ開いており、柔らかさもいい感じとのこと。卵膜剥離(いわゆる内診グリグリ)をしてもらうが、柔らかくなっていたせいか特に痛みはなし。個人的には採卵や移植前の消毒の方がよっぽど不快で嫌だった。卵膜剥離直後から少量の出血。
先生からは「来週の健診までに産まれてる気がするな〜」「羊水の量的に40週まで長引かない方が良さそうだから体動かしてね」と言われ少し動揺。帰宅後、中途半端で放り投げてた入院準備を慌てて完成させる。


◎38w1,2d
・何も気にせず動きまくる
健診直後は"もう産まれるの…!?"とソワソワしたけど、段々と冷静になり "いや、初産だしなんだかんだ言って予定日くらいまで伸びるっしょ" と謎の自信でソワソワ感消失。
土日だったのでコストコやイオンなど夫と一緒に出かけまくり(念の為病院からは離れすぎない距離)、2日間各日1万歩超え。もちろんウォーキングは継続。
ぷるぷるしたおりもの(粘液栓?)が何度か出る。


◎38w3d 出産当日
・10時10分頃 破水
ベッドでゴロゴロした後、やっと起き上がりトイレへ。尿を出し切ったはずなのに追加でサラサラした水分が少量流れて "…ん?" と思うが深く考えず。歩くと再度チョロチョロと水分が出て確認すると、おりものシートがピンクに染まっている。"まさか…?" と思いながらナプキンを付けて再度歩くと、数歩でまたチョロチョロ。"やっぱ破水かー" と思い病院へ電話。入院準備を持って来院するよう指示される。次に夫に電話。幸い仕事が落ち着いている日で一時帰宅できるとのことだったので病院まで送ってもらうことに。
私が妙に冷静なのを見て、夫は「ドラマみたいに慌てて病院行って車椅子乗って走ったりするもんなんじゃないの!?」と言ってて笑った。私ももっと切迫した状態で入院するものだと思ってた。笑


・11時30頃 病院到着
まずは外来診察で内診。子宮口3センチ。「卵膜触れる気がするけど…高位破水かな!入院で!」と入院決定。内診したついでに卵膜剥離される。その刺激のせいか流れる羊水の量が増加。夜用ナプキンがたぷたぷに。
入院前にコロナ検査をして、結果待ちの間にNST実施。この時点では生理前くらいの鈍痛あり。間隔はよくわからず陣痛はまだ来てない様子。


・13時頃 陣痛室入室
諸々の待ち時間が多く、やっと病棟へ。再度NST装着。重めの生理痛くらいの痛みあり。張ってる気がした。でも張りの数値は全然上がっておらず、助産師さんからは「いくら初めてでも陣痛きたら嫌でもわかるよ!」と言われ、前駆陣痛ってやつかなーと思い長丁場になる覚悟を決める。


・14時頃 張りがなくNST外される
NSTを外したことで自由になり少し水を飲む。朝から何も食べていなかったのでめちゃくちゃ空腹だったけど、硬膜外麻酔をする予定だったので麻酔前6時間は絶食の決まりあり。「初めてで長引きそうだから何か食べてもいいし、晩御飯もオーダーしようと思ってるよ」と助産師さんから言われるが、なんとなく怖くて食べず。水は2時間前まで飲めるので水だけ飲んだ。この選択がこの後の私を救うこととなる。
ちなみにNSTをつけている間携帯が手元になく、外してから夫に連絡したら1時間近く外で待たされているとのこと…
急な入院だったからかスタッフの皆さんがバタバタしてるなーと思ってた(別々のタイミングで複数のスタッフから同じ書類を持ってこられたりというのが何度かあった)けど、夫は仕事を中断して来てくれてるのに申し訳なかった…病棟に入ってしまったから面会制限でもう会えないし、入院に関する書類等も提出済みの状態でそれだけ放置されているなら何も無いだろうと思い私の独断で帰ってもらった。何の説明もなくスタッフに呼ばれて別れたので最後に言葉も交わせず、退院まで会えないのかと思い少し落ち込む。その後スタッフ側からは何も言われなかったので忘れてたんだろうな。


・14時15分頃 5分間隔の痛み
明らかに痛みが強くなり、波があることに気づく。昔、生理痛が酷くて仕事に行けずピルを飲み始めた頃を思い出す痛み。唸るまでは行かずとも時々声が漏れる。陣痛間隔をはかるアプリを入れていたことを思い出して測ってみると、ちょうど5分間隔くらい。しかしヘタレなのでナースコールを押す勇気がなく耐える。忙しそうで申し訳なかったし、陣痛という確信が持てなかったのでさっきの助産師さんの言葉を思い出して "きっとこれは違うんだろうな" と思い込んでた。


・15時頃 子宮口4センチ
看護師さんが今後の流れを説明するため来室。痛みが強く中断しながら話を聞く。痛みを10段階にした場合の現在の数値を聞かれ、恐る恐る4か5あたりと答える。看護師さんが伝えてくれたのか、しばらくして助産師さん登場(日勤帯の私の担当だったのか、ここまで登場した助産師さんは全部この人)。処置室に移動して内診すると子宮口4センチ。「10段階で4,5って聞いたけど、そんな痛い?もう麻酔入れたい感じ?別に準備はできるけど麻酔入れたら食事もちゃんと摂れないし、麻酔してから産まれるまで2日かかることもあるけどいいの?2日間耐える?」と、超めんどくさそうに聞いてくる。痛みで歩行の遅い私を振り返り、大袈裟だと言わんばかりに…。言ってることはわかるけど口調がキツくて縮こまってしまい、「うーん…入れ、たい…けど…っっ」みたいな曖昧返答をしてしまう私。本音はもう入れてくれって思ってた。てか麻酔科外来で話聞いた時は、ほとんどの人は4センチあたりで我慢できずに麻酔するって言ってたのに何故…と悲しくなる。
この辺りから時間の記憶があまりない。


・16時半頃 子宮口5,6センチ
初めましての助産師さんと看護師さん複数人登場。痛がる私をみてNST装着。張りの数値がかなり低く、位置を変えても変えても上手くいかず。しかし触るとだいぶ張ってた&私の痛がり方が数値と比例しなさすぎていたらしく、機械との相性が悪いことが判明。助産師さん曰く "たまーにこういうことがある" とのこと。
そして今回は移動せず陣痛室で内診。子宮口5,6センチくらいで、出血もいい感じ。スタッフがなんだか慌ただしくなり、「急いで部屋と薬の準備するからねー!」と言われて少し安心。痛みは結構強くて声が出る。
先ほどのちょいキツめ助産師さんはチラッと覗きに来て、「えっ?進んでんのー?」とボソッと言ったまま姿を消してその後現れず。退勤したのかな。お産は人それぞれだし経過が読めないのは仕方ないとしても何だったんだろうあの人。


・17時頃 分娩室へ 子宮口7センチ
準備ができたとのことで陣痛の合間に何とか移動。トイレへ行くか聞かれたけど それどころではない。
分娩台に横になったところで内診。子宮口7センチ。ひたすら痛みに耐える。呼吸をちゃんとしないとという思いだけは頭の片隅にあるが上手くいかず、大きく吸って大声で唸るを繰り返す。スタッフの人から何か声をかけられても返事する余裕なし。

・17時半頃 麻酔開始
分娩室へ移動後すぐ産科麻酔の先生登場。この病院でオペ看している子が "良い先生だよ!" と言っていた先生が来てくれて安心。着々と準備が進み(とは言っても痛みに耐えてるとめちゃくちゃ長く感じた)、硬膜外麻酔の前に微量の脊髄くも膜下麻酔開始。硬膜外麻酔は効くのに30分前後かかるのに対し、脊髄くも膜下麻酔は効きが早く数分で効果があるため、進みの早いお産に使用すると事前説明会での説明あり。おかげで直後からじわじわと足が温かくなり痛みが和らぐ。ちなみに背中に刺す針の痛みなんて感じなかった。陣痛が圧勝だった。


・18時頃 子宮口ほぼ全開 かなり楽になる
麻酔がしっかり効き鈍痛程度に。痛みは和らぐものの張りはめちゃくちゃ感じるという不思議な感覚。内診にて子宮口9センチでほぼ全開、赤ちゃんもすぐそこまで降りて来ていて触れるとのこと。

・19時頃 陣痛遠のく
麻酔は一定時間を過ぎると手元のボタンで追加が可能となり、もうあの痛みは嫌だと思うあまりに速攻で追加する私(必要量は自動で入り続けてるし、私の意思で追加する前にも練習と称して麻酔科の先生と一緒に一度押してた)。すると痛みがどんどん遠のいてしまい、軽く張ってんな〜程度。その後、あまり入れ過ぎないよう先生に言われて反省。この後は自己追加しないと決意を固める。
水分摂取の許可がおり、久方ぶりの飲水。痛みも少ないので少しうとうとしながら体力回復。
左右で麻酔の効きが違ったりしたので、右向いたり左向いたりゴロゴロさせられてた。


・20時頃 促進剤追加
だんだんと痛みの感覚が戻り いきみたい感じも出てきたが、まだ少し弱いということで促進剤少量追加。なんとなく促進剤は使いたくなかったので全力でいきんでみたけどダメだった。

・20時15分頃 ラストスパート
痛みをしっかり感じるようになり(と言っても子宮口4,5センチくらいの痛み)これまでフラットなベッドだったのを組み替え、イメージ通りの分娩台に早変わり。周囲が慌ただしくなり出産ぽくなる。
張りの数値が上手くとれないのは変わらず、助産師さんは誘導しにくそうで申し訳なかった。なので陣痛が来たら自己申告してからいきむスタイル。
痛みはしっかり感じてて声は漏れてしまうけど、頭の中で色々考えながら力の入れ方を変えてみたり呼吸を意識してみたり割と冷静に対処。麻酔を入れると全力でいきめない事があると聞いていたので、いきむ時は本当に力いっぱいいきんだ。


・20時36分 出産
なかなか赤ちゃんが出てこず苦しそうな感じになってきたため吸引分娩となる。
会陰をザクザク切られ(感覚はない)、吸引カップ装着。気づいたら7人くらいのスタッフに囲まれて頭上から声をかけられたりお腹を押されたり。赤ちゃんの心拍が不安定だったので小児科の先生も来てくれていた。そんな中で吸引の助けと身体中の力を振り絞っていきみ、無事出産。
と思いきや泣き声が聞こえず、すぐに抱っこできる予定だったのに部屋の隅にある処置台に連れて行かれる赤ちゃん。しばらくすると "んぎゃっ……ぎゃっ……" と間欠的な泣き声が聞こえる。イメージしていたよりも弱々しい。不安な気持ちになりつつも、スタッフの皆さんは冷静で小児科の先生も処置にあたってくれていたので "大丈夫大丈夫" と頭の中で唱えながら待つ。その間に どぅるんっ と胎盤が出た。
その後赤ちゃんの泣き声は少しずつ大きくなり、しっかりとした赤ちゃんらしい声に。分娩台からは見えなかったけど、看護師さんが私の携帯で写真を撮ってくれて初めてまともに赤ちゃんの顔をみた。でも写真では実感湧かず。処置と測定を終えて初めて抱っこできた時にやっと実感して少し涙。産んですぐ抱っこしてたら号泣してたと思う。本当に可愛くて。でもなんか不思議な気持ち。本当にお腹の中にいたのか…と。


赤ちゃんは2480gの男の子で、週数にしては小粒ちゃん。ギリギリ低出生体重児。発育不全を疑うほどではなく、私の体質みたいなものらしい。臍の緒も少し細いねって言われて少し怖くなったけど、お世話になった助産師さんも予定日超過で2500gちょっとの娘さんを出産して現在元気に育ってるということで少し安心した。
泣くのが遅かったけど特に異常はなく、そのまま分娩室で一緒に過ごせた。しかし我が子、身体は小さいのに頭は40週の平均を超えてて別の心配が…それも吸引になった要因のひとつだろうな…バランス悪い…笑


出産後は会陰縫合したり麻酔の管を抜いたり。縫合中少しチクチクするなーと思ったら局所麻酔追加してくれたので痛みもなく、隣にいる赤ちゃんを見つめながらボーっと横たわってた。
検温では37.8度まで体温が上がり、血圧は160台からなかなか下がらず。血圧なんて普段100ちょっとなのに…出産は全身運動なのだと実感。分娩中の一番高い時で170超えてたらしい。出産すごい。


◎出血量169ml、分娩時間5時間40分
初産にしてはかなり短時間のお産。「次があったら自宅で産まないように気をつけないとね」と言われて震えた。今回も破水スタートだから良かったものの、自宅で耐えてたら電話するタイミング掴めず危なかったかもしれない…
食事しても大丈夫と言われたにも関わらず勘が働き水だけで済ませていた自分を褒めてあげたい。食べてたら麻酔できなかった。



全体的な感想としては、満足のいくお産が出来たかなと思う。
麻酔については色んなリスクもあるし、実際私は痛みが遠のいたりもしてしまったけど、経験して感じたのは麻酔の有無よりも何処の病院で産むかということ。
産科麻酔の先生が24時間居て、普通分娩よりも無痛分娩で産む人の方が多く(ハイリスクの受け入れをしてるので一番多いのは帝王切開)、何よりNICU等の設備がしっかりしていたので安心して産むことができました。赤ちゃんがなかなか泣かなかった時も、もし設備のない病院だったら搬送のこととかが頭に浮かんで更に不安だったと思う。
痛みはゼロではなくて何なら普通に痛かったけど、いきみたい感覚や赤ちゃんが出てくる感覚はしっかり分かって、且つ頭は冷静でいられたのも良かったなと。次があればまた同じ病院で産みたい。家から近いし。

あ、でもひとつめちゃくちゃ心残りなことが!
陣痛室の電波が虫の息、分娩室は圏外でした!
安いからって楽天モバイル使ってた仇がこんなところで!
なので経過を夫に連絡することができず、出産後に看護師さんが私の携帯を持って電波のあるところまで出て動画を送信してもうことに。
まだ生まれないだろうと思っていた夫はソファでくつろいでいた所に突然赤ちゃんの動画が送られてきて何の実感もできなかったらしい。ごめん。笑



なんだかまとまりの無い文章になってしまったけど、私の出産記録はこんな感じでした。
気づいたら6000字書いてて引いた。笑
もし読んだ方がいらっしゃったらお疲れ様でした…
また思い出したことがあれば書き足したりもしつつ、自分の記録として残せて満足です!




ニューボーンフォトは撮影用品のセットを借りて自宅で自分で撮影しました。
ふにゃふにゃ赤ちゃんの機嫌を伺いながらの撮影は大変だったし、写真技術はプロにはまったく及ばないけど写真を撮るのが好きな私はとても満足☺️✨
夢がひとつ叶いました。



不妊治療の末にやっと会えた我が子。
振り返るとちょうど1年前に受精卵を凍結してた。
1年前はグレードギリギリの細胞だったのに今こうして目の前にいてくれることは本当に奇跡で、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
新しい生活がスタートしているけど、治療の日々と感謝の気持ちは絶対に忘れない。新しい命を望んで頑張っている全ての人の想いが報われるようにと本気で願っています。




生まれてきてくれてありがとう。
これからよろしくね。

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