SUMMER SONIC 2023 DAY.2(2023/8/20)
どうも。今回はサマソニ2023の2日目(8月20日)の記事になります。だいぶアンバランスな記事ですが、よろしくお願いします!(内容的には1日目の記事から続くようになっています)
(↑初日の記事です)
1.う~ん
まずは出発前の話から。朝起きたら、体が重い...加えてBlurでの大合唱のおかげで喉がガラガラ(※コロナではなかったです)...この日も容赦なく暑いと言われていて、朝っぱらから不安しかない。正直、疲れているせいで“行くの面倒くせぇ...”とさえ思ってしまった。しかし“一日でLiam・Kendrickが見れる”と考えると、 “早くいかなきゃ”と思えてくる。
疲れからくる面倒くささは圧倒的なワクワク感に打ち消されて、初日より遅めに出発した。会場に近づくほどワクワク感は増し、疲れのことが気にならなくなる(電車でほぼ寝たけど...) 。結局、楽しいことを前にすると自然と元気になる。海浜幕張駅から歩くこと15分ほど。幕張メッセに到着して、サマソニ2023の2日目が幕を開けた!
2.メッセ立てこもり作戦
2日目は運が良いことにヘッドライナー以外の見たいアーティストがほぼメッセにそろっている。一部マリンやビーチにも見てみたいアーティストがいたけど、移動で必要以上につかれたくなかったので、日中はメッセから動かないことにした。題して“メッセ立てこもり作戦”!午前10時ごろ、作戦開始。とにかくメッセの中にこもる。午前から夕方前にかけて、メッセでライブを見て、メッセでご飯を済まし、冷えピタを付けながらメッセ内を動き回る。ただ、その詳細が書けない...これ以上の記憶があまりない...もちろん見たアーティストは覚えている(Nova Twins, The Snuts, FLO, INHALER) 。しかし、前日から引きずってる疲れのせいで、集中してライブを見れない時間がちらほら発生した。特にFLOの時間帯が一番きつく、マウントステージ後方のエリアでしゃがみ込んで、ダウン一歩手前の状態でだらっとしていた...2日目のメッセで見たアーティストは初来日組が多く、FLOを完全な状態で見れなかったことは後悔した...しかし、メッセにいたおかげかFLO以降は徐々に回復していった。メッセで最後に見たINHALERの頃には立って初めから終わりまで見れる状態にまで戻っていた。そんなINHALERのライブではどことなく、ボーカルのお父様が所属しているバンドの初期の頃なんかを思い出した...
ギターロック・初来日にあふれた “メッセ立てこもり作戦”の結果は満足できるものじゃなかったけど、体力を温存するという最大の目的はとりあえず達成!INHALERが終わるとすぐ、SUMMER SONIC2023を壮大に締めくくるために、バスに乗り込んでマリンスタジアムへと向かった...
(2日目のメッセ見たアーティストは、またどこかで見たい...)
3.ロックンロールスター
バスに揺られて5分弱、マリンステージへ到着。まだ明るい。バスを降りてすぐにスタジアムへ向かう。ここで、初日のように“アリーナで見るか、スタンドで見るか?”で悩む...かなり悩んだ...LiamとKendrickの起こるであろう熱狂のど真ん中に飲み込まれたい気持ちがある。その一方で、その熱狂に飲み込まれて戻ってこれる自信もない...日中をメッセでやり過ごしたとはいえ、体は完全に回復していない。苦渋の決断だったけど、今回はスタンドで見ることにした...昨日とほぼ同じスタジアム2階の3塁側スタンドを確保して、SOLのライブを見ながら待機(思いのほか楽しい時間だった!)。SOLが終わるとステージ近くの席が空いたので、急いでそこへ移る。ステージ全体とアーティストがバランスよく見える良いポジション。ステージには次々に機材が置かれ始め、何度もYouTubeで見ていた“Rock ‘N Roll”の印字がある機材(多分キーボード?)も出てきた。まだ30分近く開演まであったけど、ついにLIAMを見れることへの興奮と喜びで頭がいっぱいだった...
18時頃。マリンスタジアムにはThe Stone Rosesの“I Am The Resurrection”が鳴り響く。Oasis解散からBeady Eyeを経由した現在までの道のりを考えると、まさに”Resurrection”。すべてを表す曲であると思いながら、スタンドで一人“I Am The Resurrection!!”と叫ぶ。曲が終わると、Manchester Cityの“Champions Chant”がひっきりなしに繰り返される。スタジアムではLIAMコールがすでに起こっている。18時5分過ぎ。Chantが止まり、爆音で“Fuckin’ In The Bushes”が流れる。ステージ上スクリーンにはこれまた何度もネットやSNSで見ていた映像が映し出される。Oasisの映像も混ざっていて、マリンスタジアム全体を煽る。スタジアム全体から割れんばかりの歓声が聞こえる!もちろん自分も大熱狂!まだ本人は出てきていないのに、あの入場SEを聞くだけで“ついに本物を見れる”という喜びが全身を走る!スクリーンに“TOKYO JAPAN / AUGUST 20th 2023”と映された直後、ついにLIAM GALLAGHERがマリンステージに降臨!「コンニチハ、トーキョー!」とあいさつをすると、歓声が一回り大きくなる。自分も歓声をあげて、LIAMをとうとう見れた喜びを爆発させる!。この炎天下でもパーカー姿なLIAM。流石すぎる...どこまでも自分のスタイルを貫き通す20世紀最後のロックンロールスター...あまりにネットや雑誌で見たまんまのLIAMだったので、出てきて時に思わず「うわ...ほんとにいるんだ...」とかなり大きな声で言っていた。 (そして、前に座っていたお客さんに笑われた...) 。 “This is not fu*kin’ Bon Jovi’s Show! Morning Glory!!”と叫び、Oasisの“Morning Glory”でライブがはじまる!アリーナはみんな飛び跳ねている!スタンドも負けじと、大歓声をあげる。そして、リアムの歌声に合わせて大合唱!もはや “Oasis大カラオケ大会”。歌っていない人を探す方が難しい。いや、これこそ“LIAM GALLAGHERのライブ”または、” OASISのライブ”。ネットでしか見たことなかったシングアロングの光景は最高でしかない...そんなリアムの声は、まさにOasis初期のあの声!どこまでも強く、どこまでも伸びていく。時に叫ぶように歌う。聞けば聞くほど魅了される。そして、Oasisの曲・ソロの曲を大声で歌うのは何とも楽しく、気持ちいい!もちろんMorning Gloryは最初から最後まで歌い切った。そのまま、リアムは惜しげもなく“Rock‘n Roll Star”を披露!スタジアムの熱狂は膨れ上がるばかり...みんなで “Tonight, I’m A Rock 'N Roll Star !”と叫ぶように歌う!まさにリアムのための歌。これも言わずもがな大合唱。もう喉が痛くなり始めていたが、そんなことは気にせず歌い続ける。リアムの快進撃も止まらない。Rock’n Roll Starが終わると、ソロ曲ゾーンへ突入。もはや彼のソロ作品の代名詞ともいえる“Wall Of Glass”に、昨年出た新アルバムの中で一番好きな“Better Days” 。2曲ともカッコいい!セットリストはOasisの曲とソロ曲が数曲おきに入れ替わっていったが、どちらもカッコ良いまたは美しい曲ばかりだった。前半戦のラストは“Stand By Me”の大合唱から始まる。サビは全部観客に投げて、リアムはそれを聞いているだけ。スタジアムはしっかりサビを大声で歌いきる。まさに夢にまで見たOASISのライブの光景!しかも、日が落ち始めている。最高の光景...マリンスタジアムはただ綺麗で、LIAM・Oasis好きにあふれた最高の空間になっていた...そして、サビを聞いていたリアムの表情は“お前らやるじゃん...”と言った感じでステージ上に突っ立ている。 “Stand By Me”が終わると、まさかの“Roll It Over”へ突入。Oasisの4枚目のアルバム『Standing On The Shoulder Of Giants』の1曲で、Oasis時代はほぼライブでやっていなかったはず(完全自分調べだが...) 。そんな1曲を掘り出して、ぽんと披露してしまう。『Standing On ~』は個人的にOasisの中でもトップレベルに好きな1枚なので、この“Roll It Over”は今回のライブの中で一番のサプライズだった。
再びソロ曲パートに突入して、後半戦が始まる。リアムギャラガーの新境地である“More Power”や“Diamonds In The Dark”に加えて、オラオラ感が溢れる“The River” 、そしてソロ曲随一のバラード“Once” 。さっきも書いたけど、ソロ曲も良い!特に“Diamonds In The Dark”は最近のリアムの曲の中で最も好きな1曲であり、心地いいビートとLIAMのど真ん中を突き進むボーカルの組み合わせがひたすら心地よかった。その一方で、 “The River”を演奏中に、リアムが曲を中断する場面もあった。 “何事か?”とヒヤッとした。リアムと言えば、かつて調子が悪いとすぐにステージを降りることもあったと聞いていた。何なら日本(福岡)でもそれをやっていて、 “調子悪いの?え、まさか帰る??”なんていろいろ考えてしまった。しかし、リアムは調子が狂ったわけではなかった。どうやらディレイが入っておらず、それで止めたらしい。ちょっとご立腹なリアムは“ディレイを入れろ!”と指示を出す。そして、再び“The River”へ。おそらく、ライブを見ていてここまでヒヤッとしたことは今までにない。しかし、この“ヒヤッ”とした感覚すら楽しい。なぜか“LIAM GALLAGHERのライブを見てるんだ...”という感覚が増幅する。
すでに満足感にあふれていて、もう少し見たいと思ったけど、ライブはフィナーレを迎える。まずは“Woderwall” !2019年に兄ノエルのライブで聞いてはいたが、この曲に関してはリアムの声で聴きたいと思いはや4年ほど。ついに叶った。と言っても、ただ聞くだけじゃなく、ひたすら大合唱!すでに太陽は沈んでいて、青いライトに照らされたスタジアムに響く“Woderwall”は夏の夜をより一層美しくする。 “Stand By Me”と同じく、サビは観客に丸投げ。こちらもしっかりと歌いきる。今までネットやドキュメンタリーで見たような光景がスタジアム内に広がっていた。 “Wonderwall”が終わると、とどめの一発“Champagne Supernova”が披露される(この日のヘッドライナーに捧げるとリアムが曲前に宣言していた)。Oasisの曲の中でも1番好きな曲なので、LIAMがタイトルを叫んだ瞬間に自分も叫ぶように大歓声をあげてた!!これも余すことなく大合唱。LIAMの声も楽しみつつ、スタジアム全体に響き渡る観客の大合唱にも浸る。歌詞の意味は所々“?”となるが、それでも歌ってしまう。それが“Oasisの曲の魅力”であり、 “解散から10年以上たっても聞かれ続けている”理由なのかなぁ、なんて歌いながら考える。それに加えて、いつまでも“ロックンロールスター”で居続けるLIAM GALLAGHER。その“変わらなさ”はいつも誰かの“憧れ”になっている。自分も彼に憧れる一人であることを確信した。Oasisに出会って、後追いでもファンになれたこと・LIAM GALLAGHERが紆余曲折を経ても“ロックンロールスター”であり“LIAM GALLAGHER”であり続けていることに感謝しながら、最後の“How Many Special People Change?/How Many Lives Are Living Strange?/Where Were You While We Were Getting High?”を噛み締める。いくつもの夢がかない、自分のなかでOasis・LIAM GALLAGHER (とNOEL GALLAGHER)がいかに大きな存在であるかを実感した1時間だった。
4.王者
サマソニ2023は恐ろしい...あのLIAM GALLAGHERがヘッドライナーではなく、 “Champagne Supernova”では終わらないから...LIAMのステージセットはすぐに撤去され、ヘッドライナーの準備が進められている。リアムの準備時間は興奮と喜びでいっぱいだったけど、ヘッドライナーの準備時間は楽しみな気持ちと“謎の緊張感”が自分の中にあった。アリーナには次々に人が入ってきて、隙間がほぼない。結局、快適に見れるスタンドを選んでよかったと思ってしまうほどの密集具合。反対に、快適さを捨ててもみくちゃにされながら見たいとも思った。
軽く晩飯を済ませてパンパンのアリーナをスタンドから眺めていると、19時45分を過ぎる。スタジアム暗転。大音量で“The Heart No.5”が流れる。スクリーンが白くなると、ついにKendrick Lamarが姿を現す。全身紫のダボっとしたセットアップで、キャップを深く被っている(ただただ、暑そう...) 。出てきた瞬間からスタジアムの空気が一変する。それまでと何か違う雰囲気。そんな雰囲気のなかで “The Heart No.5”が終わると、 “N95”のイントロ部分“Hello New World / All the Boys And Girls / I Got Some True Stories To Tell / You’re Back Outside, But They Still Lied / WOAH-Oh-Oh-Oh(Yeah)”が流れる。すでに大合唱と歓声がスタジアムに溢れる。ケンドリックも淡々とラップを始める。花火ともに一気に加速し、Kendrick Lamarのショウは始まった!大歓声は大きくなる一方。自分も大興奮!あのKendrick Lamarが確かにいる...3度目の来日にして、ついに新潟以外の場所に来てくれた...一切ぶれないラップ。ひたすら捲し立てて、その実力を見せつける。そして、途中の“Bi*h, You Ugly As F**k”から始まる一節を丸投げ。スタジアム全体(自分も含めて)で頑張って応戦。"ここまでガッツリ歌わせてくるのか"と、ただ驚く...そんなことはお構いなしで、ショウは進む。序盤から昨年出た新アルバムと過去の代表曲を次々に披露していく。 “ADHD”から流れ込む“King Kunta”が序盤のハイライト!“ズン・ズン”と止まらないビートに合わせて、体が自然と揺れる!サビの部分ではみんな元気に“King Kunta”コール!スタジアムに“King Kunta”という声が響く!曲終わりでは、みなハンズアップして右へ左へ振り下ろす。熱狂的な冒頭が終わると、一旦転調。ダークな雰囲気がプンプンする“Worldwide Steppers”がかかる。ひたすら地を這うようなサウンドがただ不気味。かと思ったら、Pusha Tの“Nosetalgia”のカバーが披露される(初めてこの曲を知った...) 。そっから間髪入れずに、 “Backseat Freestyle”へ突入。Kendrickはほぼ歌わず、容赦なく「歌え」と言わんばかりにマイクを向けてくる。一切容赦なし...しかし、観客は見事に応える!”すげーよみんな(俺、歌えてないけど...) !”と、思ってしまった。 “Backseat Freestyle”の大合唱が終わると、 “Swimming Pools (Drank)”が投下される。イントロの“Drank!”のコールがビシッとハマっていく。曲が進むにつれて音が重くなり、スタンドにいながらもこの音に溺れていく感覚を覚えた。
Kendrickがステージ脇にはけると4人のダンサーが登場し、 “Never Catch Me” (Flying Rotasとケンドリックのコラボ曲)に合わせてパフォーマンス。4人ともサングラスにエプロンスタイルで、みんなケンドリックにしか見えない。ステージ上でのダンスは、どこかコミカル...何なら、謎の緊張感万歳だった分、少しほっこりする。そして、シュールな時間だった...ショウ全体でも唯一シュールでコミカルな時間が終わると、 “第2幕”へ突入する。次に投下されたのは “m.A.A.d City”!! “Yeah, Yeah, Yeah, Yeha!”に合わせて、ステージでは花火が炸裂!観客の熱狂も膨れ上がるばかり。そして、ステージのスクリーンに映された“絵”が無くなっている。今回のライブでは4枚の絵が出ていたが、すべてアメリカのアーティスト:ヘンリー・テイラーによるものらしい。4枚とも黒人の生活を切り取ったようなものばかり。正直、その意味合いは理解しきれていないけど、この絵がKendrickのライブを一味違うものにしている。ダンサー&特徴的なステージセット(ヘンリー・テイラーの絵)×最新作までも網羅したベストヒット的な選曲。まさに芸術性とエンタメ性の両立!理解できるとかそんな話抜きに見てるだけで圧倒される瞬間が続く。
ショウは怒涛の勢いで中盤戦へ。まずは“LOYALTY.” 。リアーナとケンドリックの声の心地いいい重なりにただ身を任せる。ゆったりした雰囲気に浸る間もなく、かつてのケンドリックのパフォーマンスを批判するニュース音声が流れて、間髪入れずに“DNA.”へ突入!とにかく捲し立てる!いたるところで“DNA!”と叫ぶ!KendrickのDNAに刻み付けられているものをラップで見せつける。この曲は自分が初めて聞いたKendrick Lamarの曲だったので、これを聞けた感動は大きかった...。一旦、 “Rich Spirit”をはさんで、代表曲“HUNBLE.”へ!ショウが進むにつれて、音がやたらと体に響いてくることに気づく。3塁スタンド側からステージ脇をじっと見てみると、なんか音に合わせて動いている人たちがいた。確信する。 “これ、バンドいるじゃん!”と。流石ケンドリック。徹底してる... (※ライブ後に調べたが、その確証は得られなかった。でもあれは絶対バンドが入っているはず...)そして、 “HUNBLE.”も言わずもがな盛り上がる! “Sit Down / Be HUMBLE.”の大合唱とアリーナの飛び跳ね具合が凄い凄い...1曲目から勢いがまず一方。あれだけ堪能したLIAMのライブすらも一時的に忘れさせてしまうほど圧倒的... (ごめん、リアム...)
“HUMBLE.”が終わると、再び転調。The Weekndの“Sidewalks”がカバーされたのちに、新作から“Count Me Out”が披露される。先ほどの盛り上がりとは反対に、とても苦しい。ひたすらケンドリックが自らの悩み・苦しみを吐露し、 “I Love You Count Me Out”と繰り返す。ダンサーたちも地団太ふみ、その苦しみを表現する。ケンドリックのライブはこの間も勢いを失ってなかったが、 “Count Me Out”は確実に今回のライブの中で異様な雰囲気を放っていた。ケンドリックの心の吐露が終わると “第三幕”へ突入。『good Kid, m.A.A.d City』から“Money Tree”披露され、出身地であるコンプトンの光景を見せる。ステージ上には6人のダンサーもいる。一人はスケボーでステージを駆け回る。他の人達は何かを取引する。またある人は携帯電話を持ったまま何かを悔やんでいる...今回のショウは“演劇的”とも言えるけど、そのことを確信させる演出だった。 “Money Tree”の下で繰り広げられる光景がステージ上に広がる。そのおかげか、いつも以上に迫るものがある。ライブを通じてその曲がより好きになる現象が自分にはよくあるが、今回はこの“Money Tree”がその一つだった。次に、同じく『good Kid, m.A.A.d City』から“Bitch, Don’t Kill My Vibe”が披露される。『good Kid, m.A.A.d City』の曲が想像以上に披露されている。個人的には最近のアルバムの方が好きだったけど、今回のショウで『good Kid, m.A.A.d City』の曲をもう一度ちゃんと聞き直したいと思った。その次は“Die Hard” 。ショウの終盤になっても、Kendrickはマイクをすぐに観客へ向ける。 “Say What?”と煽って、コーラスを歌わさせる。
“Die Hard”から“今度は“LOVE.”へ。Kendrickの“指示”でスタジアム中にスマホのライトが浮かぶ。この光景は今まで何度も見てきたが、オープンエアのスタジアムで少し涼しくなってきた夏の夜の暗闇に星のごとく光が浮かぶ光景は室内で見るそれよりも二回りは美しい。そして、夏の夜に野外で聞く“LOVE.”はCDで聞くよりも何倍も美しくて優しいものに聞こえる。スマホの光と曲の良さが相まって、ただ“美しい”時間が流れた。 “LOVE.”が終わると、ついにクライマックスへ。 “Alright”が披露されると、観客の盛り上がりは2日間のピークを迎える。アリーナもスタンドも一体となり、ハンズアップとコーラスのジャンプが止まない! “ヤバい状況に置かれているけど、俺達は大丈夫(Alright)!”とケンドリックが頼もしく歌い上げる!観客も曲に合わせて“We gon’ Be Alright!”と叫んでいる!ステージ上にはヘンリーテイラーの絵と6人のダンサーも健在!今回のショウのすべてが集まった。ケンドリックの曲に、ステージ上の芸術的要素。そして、観客の熱狂ぶり!最後までショウは加速していき、熱狂は膨れ上がるばかり!曲が終わっても歓声が止まず、いたるところから“Kendrick!”コールが止まない。しばらくの沈黙が続くと、最後の曲“Saivor”が披露される。 “Alright”では“俺たち大丈夫!”と言ったケンドリックが、 “自分が救世主ではない”ことを告白する。決して盛り上がる系の曲ではないけど、今回の“ショウ”を締めるにはこの曲が最適なのだろうと思った。どんなに成功しても、ケンドリックはヘンリーテイラーの絵に出てきた人々と同じ“一人の人”であるということを言いたいのだろうか?なんてことを思いつつ、彼の告白を最後まで噛み締めた...曲が終わると、ケンドリックは“I’ll Be Back!!”と力強く宣言して、ステージを去った...ただ、すごい70分間だったとしか言いようがない。今年のサマーソニックで見たライブの中で一番圧倒され、今まで見た中でもトップレベルのベストライブだった...夢だったKendrick Lamarのライブは凄まじく、ただ圧倒された。ありがとうKendrick Lamar。彼のお陰で、SUMMER SONIC2023は壮大に終わった...
5.最後に(総括&来年への願望)
自身2度目のサマソニはとにかくアツかった。まず、暑い... (さすがに辛すぎた...) 。そして、ライブの熱狂ぶり...まさか、Bulrとリアムを2日間連続で見れると思わなかったし、最後の最後にKendrickまで見れちゃう豪華さ。加えて、UMIやINHALER、The Sunts、Jacob Collierといったまだ見ぬアーティストのいくつもの出会い。その一方で、見たかったけど見れなかったアーティストもいる... (特に、星野源と鈴木雅之...)このすべてひっくるめて、 “カメザワのSUMMER SONIC 2023”は濃密で、この夏最大の思い出になった...昨年と合わせてまだ2回しか参加していないけど、SUMMER SONICは自分にとっては無くてはならないものになった! (ただ、あまりに暑すぎたので、開催時期は少し見直してほしい...)
そんなSUMMER SONIC2023が終わった翌日からSUMMER SONIC2024への期待が止まらない。まだ10カ月ほどあるけど、楽しみで仕方ない...
(希望を言っていいなら、GREEN DAY, Billie Eilish, Radioheadが見たい)
(あと、そろそろSONICMANIAから全通してみたい...)
以上、2回にわたるSUMMER SONIC2023の長い長いレポートでした。