Rentioの2020年を振り返る[開発編]
Rentioの神谷です。早いもので2020年も終わってしまいました。今年もRentioにとっては例にもれずと言いますか、変化の速く大きな一年だったと思います。去年もちょうど同じ時期に1年を振り返る記事をnoteに書いたのですが、今回も考えの整理&記録のため開発チームとしてのハイライトを文章に残しておこうと思います。
※ちなみに写真は2020年に移転した新しい倉庫の写真です。
0. 新型コロナの影響
世間一般で2020年といえば、新型コロナの年と言っても過言ではないかもしれません。そしてRentioとしても少なからずマイナスの影響を受けています。例えば一眼レフや防水カメラといった旅行系の一時レンタルのニーズが大きく落ち込みました。ただこれらは結果的に巣ごもり系商品にシフトするきっかけとなったのでビジネス面で致命的な影響を受けることはありませんでした。
そして在宅可能なメンバーには在宅勤務を推奨しましたし、緊急時には出勤禁止令も出たりしました。とはいえ開発チームは以前からも在宅勤務可能だったことに加え、在宅勤務のしやすい職種だったこともあり開発に限って言えばパフォーマンスに大きな影響はなかったという印象でした。
1. 開発チームのスケール
今年はご縁に恵まれたこともあり、ベテランの方をはじめ4名のエンジニアメンバーに入社いただくことができました。そしてプロジェクトマネジメントにはスクラムを導入したことで、以前と比べてコードやタスクの属人性が減少し、新しいメンバーのキャッチアップも早くなったと感じています。
スクラムを導入したことについては色々あるのですが、別記事に書いているのでここでは割愛しておきます。
私自身はと言えば、開発以外の業務が増えたことからも開発チームにはPOとして限定的に関わってるだけではありますが、自然発生的にペアプロやディスカッションが立ち上がったりと、傍目に見ても良い雰囲気のチームだなあと思っています。
2. 月額プランリニューアル
まだ記憶に新しいですが、12月に大きなサービスリニューアルを行いました。これまで半永久的に支払いが必要だった月額プランを、一定期間(通常12ヶ月)支払うと以降の支払いが不要になるという内容です。システム的な影響範囲も広く、恐らく2020年で一番大規模な開発案件だったと思います。
元々このプロジェクトは1年近く議論しており、実のところもっと早くリリースする予定でした。ですが土壇場でリニューアル内容のさらなる見直しを行ったりと、ビジネス的にもかなり難しい案件だったと感じています。
長期的なビジネス目線ではまだまだ答え合わせの段階ではありますが、評判を聞くとやってよかったなあとしみじみ思いますし、こういう決断ができるのもRentioの良さだなあと思っています。これからもユーザー目線を忘れずサービスを磨いてゆくつもりです。
3. ロケーション管理の導入
そこそこの規模のEC企業の物流担当 or システム担当であれば、ロケーション管理をどのタイミングで導入するかは非常に悩ましい問題かと思います。Rentioでは創業6年目の2020年、ようやく商品のロケーション管理を導入するに至りました。
導入のきっかけは自社倉庫の巨大化と提携倉庫が増えたことです。自社倉庫も年始には250坪だったのが今や750坪程度となっています(事務所スペースも含みます)
ロケーション管理を平たく言うと、どの商品がどの棚にあるか?というのをシステム的に管理することです。当然早い段階からロケ管理はやるに越したことはないのですが、それに伴うタスクも増えるため余程うまくやらないと短期的には生産性が落ちる可能性が高いです。ただロケ管理の導入が遅すぎると在庫管理が破綻するためタイミングの見極めが難しいですね。
現場は👆のような感じです。倉庫の棚には列番号、棚番号が振られており、それぞれの棚にはロケーションを表すバーコードが添付されています。元々バーコードによる在庫の個品管理を行っていたのでそれぞれを読み込むことで在庫とロケーションをシステム的に紐付ける仕組みとなっています。そしてそれらのデータを在庫ピッキングや棚卸しの際に活用するイメージです。
一筋縄で行かなかった点としては、RentioがレンタルECだったことです。物販ECであれば既成のWMSを導入すれば先人達によるベストに近いロケーション管理を導入できますが、レンタルECは物の流れが物販と異なるため既成のロケ管理を当てはめることができず、ロケーション管理機能を内製し従来の業務フローに組み込む形を取りました。
結果的にその判断は吉とでましたが、まだまだ改善の余地はありそうです。ロジスティクス面は競争力に直結するため、今後も優先度高く磨いてゆくつもりです。個人的にはECの倉庫、物流系のシステムが大好きなので、機会があればそれについて一筆書いてみたいですね。ニッチすぎてPVの伸びない記事になりそうですが...
4. パートナー企業のさらなる増加
これは去年の振り返り記事でも書いた気がしますが、去年よりもパートナー企業様の数が大幅に増え、関係性もより濃いものとなりました。今では国内外多くの家電メーカー様の公認のもと、Rentioで製品の貸し出しを行っています。ユーザーと製品のミスマッチをより少なくするというRentioの一つのミッションが認められた結果と理解しており、とても嬉しく思います。
Rentioがエンドユーザー向けにレンタルを提供する会社であることは今後も変わりませんが、その裏側では利用側に一番近いところにいる者として製品開発やマーケティングに協力するという方向性に舵を切っています。
開発チームでは、各種プロモーションへの対応やデータ連携の部分でプロジェクト参加しています。2019年の振り返りでデータウェアハウスを作ったとも書きましたが、日々チューニングを重ねていたおかげで縁の下的にデータウェアハウスが大きく活躍してくれました。グロースを考えるうえでもデータは重要な位置を担ってくるため、分析環境の更なる改善を今後の重要な課題の一つと位置づけています。
5. オウンドメディアのJamstack構成化
別の記事にも書いたのですが、オウンドメディアをWordPressからGatsby.jsによるJamstack構成に切り替えました。インフラにS3とCloudFrontを使っているため圧倒的に負荷に強くなったのと、Reactでマークアップできるようになったというのが大きなメリットです。
構成や技術的は話はこちらに詳しく書いていますので、もし興味あればあわせて読んでもらえたら幸いです。
まとめ
他にも書こうと思ったことはたくさんあるのですが、大きなものだけをピックアップさせていただきました。本当は2020年中に公開したかったのですが、推敲しているうちに年を越してしまいました...
2021年はさらなる飛躍の年として、より骨太なサービス、チームを目指して更に磨きをかけてゆくつもりです。
Rentioではエンジニアをはじめ全方位採用強化中ですので、Wantedlyのほうも興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
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