オランダ現地コーフボールクラブ入会までの道のり
こんにちは!
6月からオランダに渡航し現地のコーフボールクラブでプレーしています!今のクラブに入ってから4か月ほど経ったので、入会までの道のりを振り返ろうと思います。
オランダ渡航のきっかけ
コーフボールを始めて2年ぐらい経ったときから漠然と海外でプレーしたいなという気持ちがありました。もともと海外での生活に興味があり、コーフボールをするしないに関わらず、若い間に何年かは海外に住んでみたいと思っていました。
その後、コロナ明けの2022年にオランダに1週間渡航。現地のコーフボールクラブの練習に参加させてもらいました。オランダのコーフボールのスケールの大きさに感動したのと同時に、海外でコーフボールをプレーすることの解像度がとても高まりました。漠然とした憧れだった海外でのプレーが、具体的なイメージに変わったのがこのころでした。
また同じタイミングで友人がオランダに渡航するになりました。そして半年ほど経ったときに彼がオランダでコーフボールを始めたということを知り、背中を押された気持ちに。30歳を迎える手前、海外挑戦ができるのも後数年だろうという焦燥感も後押しし、最後は勢いでオランダ行きを決意しました!
とはいえプレーヤーとしては日本代表経験も無く、実力もまだまだ未熟なのが実情。海外でコーフボールの武者修行するという感じではなく、仕事や観光も楽しみがら、ゆるゆるとまずは1年間海外クラブでやってみようというのが今回のスタンスです!
日本ではどんなスポーツでも「海外でプレーする=上のレベルを目指す」
と思われがちな気がします。そんなに肩を張らずにもっと気楽に海外でプレーしたらいいと思いますし、スポーツは海外生活を楽しむ良いツールになるとオランダに来てから強く思うようになりました。
ここオランダでは老若男女問わず色々な人がコーフボールをプレーしているので、自分のようなスタンスの人間でも来やすいなと今は感じています!
受け入れクラブ探し
オランダに行くと決めたらまずは現地でプレーするためのクラブ探し。渡航する前からクラブ探しは始めていました。とはいえにはオランダ何百個もコーフボールクラブがあります。選択肢が多すぎて逆に選ぶのが大変でした。
そのためまず知り合いのオランダ人に、自分が住むことになるDelft市のクラブを探してもらいました。その結果以下の3つのクラブが候補になりました。
この中でオランダのトップリーグであるコーフボールリーグに参戦しているFortunaが一番魅力的に映り、最終的にFortunaに入会することを決意!
今思うと自分自身がプレーヤーとして楽しむだけでなく、トップチームの応援も楽しめる強豪クラブに入会したのは正解だったと思います。トップチームの試合の応援のためにオランダ全国を行き来するのはとても楽しいですし、ホームゲームの日は無料(通常は有料)で試合を観ることができます!
入会の申し込み
入会の申し込みはオランダ渡航後に行いました。シンプルにクラブのHPの問い合わせフォームからコンタクトしてみました。HPはオランダ語でしたがGoogle翻訳を活用しながらクラブの担当者にメッセージを送りました。
送った内容としては
・日本でコーフボールをプレーしていた
・1年間オランダに住む予定である
・中級レベルのチームでプレーしたい
という感じです。
メールを送ったその日のうちに返信があり、「連絡ありがとう。入会の担当者にメッセージを転送したから連絡を待っててね」という内容でした。
しかしそこから何日経っても連絡は来ず。督促のメールを送るも「担当者に確認してるからもうちょっと待っててね」という返信のみで中々進展がありませんでした。
後で知りましたが7、8月はヨーロッパのホリデーシーズン。コーフボールもシーズンオフのためどのクラブも練習は無し。事務局の方々も休みに入っていて連絡がほとんどつかないという状況でした。
最終的に待つこと2カ月。8月の後半に入りようやく入会OKの連絡と練習開始の案内が来ました!同時にクラブのメンバーが参加しているWhat's Appのグループに招待され、シーズン開始前にメッセージで全体に挨拶しました。
恐らくFortunaで唯一の外国人メンバーとなることと、オランダ語はおろか英語もそこまで得意ではないので緊張しましたが、メッセージを送るとすぐにみんなから「welcome!」という返事が。オランダのクラブに受け入れてもらえるという嬉しさがこみ上げてきて、ワクワクしながら初練習に臨むことができました。
初めての練習参加
8月の最終週になりついにコーフボールのシーズンイン!練習が始まりました。初回の練習には約20人ほどが参加し、まずはみんなと挨拶をしていきました。オランダ人は基本的にフレンドリーなので、初対面の場合だと大体は向こうから話しかけてくれます。握手しながら名前を名乗るのがオランダ流の挨拶のようです。
とはいえ人数が多いので顔と名前を覚えるのが大変でした。名前と外見の特徴や、話した内容をメモして後で思い出せるようにしておきましたが、それでも全員を覚えるまでは1か月ぐらいはかかりました。
練習内容はというとFortunaの社会人チーム場合はコーチはいません。なので基本的に自分たちで練習を進行していくというスタイルです。5th~9thチーム合同での練習になるので、5thか6thのメンバーが進行役をやってくれました。
練習自体は1時間ほどで終了。練習後はそのままクラブハウス併設のバーでみんなで飲むことになりました。どのコーフボールクラブもバーが併設されているので、練習後にクラブハウスで飲むのが一般的なようです。
飲み自体には特に明確な終了時間は無く、各自が好きなタイミングで帰宅していました。1時間ほど飲んだところで自分も帰宅し、初日の練習を終えました。
所属チーム決定!
シーズン開始と同時に、事務局から「Fortunaの8thチームでプレーすることになったよ」と連絡をもらいました。
Fortunaではシニアカテゴリー(18歳以上)のメンバーは全部で9チームに分けられています。1stチームはコーフボールリーグでプレーするトッププレイヤーが集まっていて、5thチームまではかなり高い競技レベルです。どのチームも子どものときにコーフボールを始めた人ばかりなので、プレー歴でいうと20~30年ぐらいの人が大半です。
自分の所属する8thチームはいわゆる普通の社会人チームという感じで、だいぶ緩めの雰囲気です。平均年齢は30歳ぐらいで、レベルも日本でプレーしてたチームより少し上かなという具合でちょうどいい感じです。
練習は5th〜9thチーム合同でやっています。週に1回、金曜日の夜20:30-21:30の時間帯でトレーニングをしています。
また自分の所属するFortunaでは「Korfball fit」というレクリエーション型のプログラムもあります。こちらに参加しているメンバーは社会人リーグには出場せず、週1回Fortunaで練習やクラブ内試合を楽しむ、という内容です。以前コーフボールをプレーしていた年配の方や、子供がFortunaでプレーしている保護者の方が主な参加者です。
試合に出場しないため通常の社会人チームに比べてレベルはやや低いのですが、自分はKorfball fitの練習にも参加させてもらっています。
どのコーフボールクラブも社会人だと平日は週1回の活動が多いので、平日でも週2回コーフボールをする機会をもらえたことはとてもありがたいと思っています。
社会人リーグに出場
シーズンが始まって2週間たち、9月になったころにリーグ戦が始まりました。オランダではリーグ戦文化が根付いており、全てのチームがレベル別に分けられてリーグ戦に出場することになります。自分の所属するFortuna8も、近隣のDen Haag市やRotterdam市のチームとのリーグに割り振られました。
試合は週末に開催され、ホーム&アウェイ形式で行われます。アウェイの試合の際は車で相手先に移動することになります。車を持っていないメンバーもいるので、毎回Fortunaに集合して乗り合いで現地に向かうというスタイルで移動しています。車中ではメンバーとがっつり会話ができるので、貴重なコミュニケーションの時間だと思っています。
初めてのリーグ戦となった秋の屋外リーグではFortuna8は2位という結果で終えました。1位で終えたかったなというのが正直なところですが、最初の1試合以外はすべての試合で得点することができ、自分のプレーがオランダでも通用したのは良い収穫だったと思います。
またリーグ戦に出場してみて、運営に関しては勉強になった点が多いです。試合のレギュレーションがかなり簡易化されています。
トップレベルのチーム以外は基本的に上記のレギュレーションで運営されています。簡素化することで審判1名でも試合を回すことができるようになっていて、運営が工夫されているなと感じました。またこの緩さを許容してくれるオランダの文化も素晴らしいと思いました。
今後について
オランダでコーフボールをスタートして4か月が経ち、どうにか現地クラブでのプレーを実現できたことは大変嬉しいです!とりあえず最初の目標は達成でき、ここまで自分の動きには満足しています。どのメンバーもレベルが高く最高の設備でプレーできて、コーフボールをするにはやはりオランダは最高の場所だと思います。
ただこの機会を更に有意義なものにするためには、コーフボール以外での部分での努力がもっと必要だと痛感しています。特に語学力に関しては、次のステップに進むために特に伸ばす必要があると感じています!
練習でも飲み会でも、クラブのメンバーは全てオランダ語で会話しています。たまに気を遣って英語で話してくれるときもありますが、英語だと彼らが元々話していた内容のほんの一部しか知ることができないので、非常にもどかしい気持ちになります。ここからクラブメンバーの一員としてより深く関わっていくためにも、とにかく語学をがんばりたいと思います!