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仲良しだからケンカしちゃう
その情報が入ったのは1ヶ月ほど前のことだった。SNSでも話題になり、ニュースでも取り上げられたトムとジェリー展が静岡にもやってくるというのだ。
なんやて。あの壺になったトムとかチーズの形になったジェリーとかみかんを丸ごと食べちゃったタフィーがこの目で見られるんか。行きたい。これはぜひとも行きたい。
予定を確認した。そしたらちょうど空いていたのだ。夏休み3週間目の土曜日。展示会の最終日前日。行くっきゃない。
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今回の目的は、先ほど書いたようなヘンテコな形のトムたちだ。その中でも私はタフィーが好きだ。タフィー推しだ。
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私はアニメキャラだと末っ子を好きになることが多いのだが、その中でもタフィーは最年少だ。
赤ちゃん。オムツ。食いしん坊。可愛くない要素なんて1つもない。あえて1つ挙げるとしたら食いしん坊過ぎるところだろうか。(例:トムとジェリーが食べようとしている七面鳥を先に食べ尽くしてしまう)
入って左に曲がったところに、さっそく彼らはいた。
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大理石に埋め込まれているトム。そしてトムの手に捕らえられたジェリー。どこのシーンだろうかと思い出そうとしたが、思い出せなかった。
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フッと後ろを振り返ると、トムとジェリーの記念すべき第1作目『上には上がある』のアニメが流れていた。その隣には立体的な名シーンも。あらすじはこうだ。
トムが植木鉢を壊してしまい、メイドに「今度家の物を壊したら追い出す」と厳しく言いつけられます。その様子を見ていたジェリーが、追い詰められるたびに食器を投げて壊そうとするので、トムはなかなか捕まえられません。
(「トムとジェリーのデビュー作『上には上がある』について」より引用)
ジェリーが投げる食器を全て受け止めるトム。最終的にはこんなことになってしまった。
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投げられた全て食器を抱え込み、壁際に追い詰められたトム。それでもなおジェリーはトムを邪魔し続ける。可哀想なトム。可哀想なのに笑えてしまう。
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続いては撮影コーナーだ。撮影コーナーは4つあり、どれもフラッシュを焚くと元々描かれているキャラの他に別のキャラが現れる。
そう、そこに私の推し、タフィーはいた。
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元々描かれていたのはフープを持ったタフィー。身体の大きさとフープの大きさが合っていないのが可愛い。サイズ感が愛らしい。
フラッシュを焚いたことによって現れたのは玉乗りをしているジェリー。文字が少し透けてしまった。もう少し近くで撮れば良かったのかもしれない。
個人的に私はジェリーとタフィーの組み合わせが大好きだ。 現れてくれたのがジェリーで嬉しかった。ここにアヒルの子やカモの子がいたら、ちっちゃい者クラブが結成されていたかもしれない。
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さて、お待ちかねのヘンテコな形コーナー。ここでは最初にも書いた(ry
私はやっとあのタフィーに会えた。みかんを丸ごと食べちゃったタフィーに。
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かっ…可愛い…!!!
(心の声を大にして)
丸い。なんて丸いんだ。見事な丸さだ。DVDで見た時にも丸いなあと思っていたが、生で見るとDVDよりもまるさに磨きがかかっているように見える。ボーリングが出来そうだ。
食いしん坊なタフィーの食いしん坊っぷりはこちらで拝むことができる。
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このトムは私も見覚えがある。小さい頃に見ていたDVDにこの回が入っていた。
『強すぎるネズミ』とは、ジェリーのいとこのことを指している。奴は強い。ものすごく強い。3匹の猫をちりとりに乗せてドアからぶん投げられるくらいには強い。顔はジェリーに瓜二つだ。
いつもはジェリー相手に様々なイタズラをしているトムが、この回だけは最後に「許してください、ごめんなさい」と土下座をしながらジェリーの足にキスをしている。トム好きとしてはかなりレアな回だ。
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『子像』というワードだけでどこの回か思い出せた貴方はすごい。私は思い出せた。
その子像は名前をジャンボという。サーカスの汽車で母親と眠っていたところを転げ落ちてしまい、入り込んだのがトムの家だった。
こういうゲスト回は、ゲストがジェリーと仲良くなることが多い。この回も例外ではなく、ジェリーと手を組んでトムをビビらせまくっていた。(最後にはジャンボの母親も加わる)
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トンネルを抜けると、そこには黄色い世界が広がっていた。
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ジェリーが大好きなチーズの世界だ。Instagramで検索すると、この大きなチーズの上に座ったりして撮っている人が多かった。
私も撮ろうと思ったが、近づいてみると意外とチーズの座る部分が黒かったので辞めておいた。綺麗だったら撮っていたのになあ。
仕切りもこだわり抜かれていた。チーズの穴から顔を出すジェリーとタフィー、なんて可愛いんだ。
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あと舌出しは罪。
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上目遣いは反則。
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いよいよ最後のコーナーだ。ここまで来るのに約1時間。意外と早く着いてしまった。
このコーナーには、トムとジェリーのぬいぐるみがたくさん飾られていた。トムとジェリーがミラーボールに吊るされていたり
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鏡以外のところを埋め尽くすようにぬいぐるみが貼られていたりした。
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この鏡、おそらく148cmある人は鏡越しに自分を撮ることができるだろう。私はできなかった。なぜなら145cmだから。周りに踏み台のようなものもなかった。
でも、この写真を撮ることができただけでも嬉しい。1度撮ってみたかったんだ、こういう壁一面にぬいぐるみが貼られた光景を。
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お土産はもちろんタフィーのグッズを買おうと思っていた。ぬいぐるみなんてあったらいいなと思っていた。
だがお土産コーナーに寄ってみると、悲しいほどにタフィーのグッズは少なかった。私が見つけられたタフィーのグッズはマグカップと、薄いポーチと、シュシュと、前髪クリップと、マグネットシートのみだった。
やっぱりタフィーは人気なのだろうか。周りの子たちには「誰それ?」と言われがちなタフィーだが、全国に視野を広げるとタフィーはやはり人気者なのだろうか。
もっと早く行けばよかったと思った。なんならお土産コーナーから回ろればよかったとも一瞬思ったが、構造的にそれは不可能だよなと冷静になった。
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