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少女椿
チャラン・ポ・ランタンの曲がきっかけで少女椿を知った。
大正っぽい歌詞で、とても気に入った。
その曲についてあれこれ調べていたら、少女椿の映画の主題歌だということが分かったのだ。
そこで丸尾末広という漫画家も存在も知った。
さっそく丸尾末広の絵を見てみた。絵がアレなので画像は載せられないが、一般的には『ガロ』と呼ばれる部類らしい。エ○グロじゃないのか。
で、その映画化された少女椿がどうしても見たくなった。テーマが見世物小屋というのも気になった。
それが1年前の9月のこと。チャランポを好きになって7ヶ月のことだった。
だが、ただでさえR18。しかも内容が内容なのでDVDもあまり出回っていない。
少し遠くのTSUTAYAまで足を運んだが、ついに見つからなかった。どこへ行っても「少女椿…少女椿…申し訳ありません」の繰り返しだった。
映画がダメなら漫画だ。漫画を探そう。そう思い、漫画サイトを漁った。
なんとかどこかの漫画サイトで試し読みができないかと思ったが、出てきたのは少女椿以外のものばかりだった。でも読んだ。『トミノの地獄』が見世物小屋感丸出しで気に入った。
本屋さんに行っても少女椿は見つからなかった。「申し訳ありません」と言われる度に、諦めの気持ちは強くなっていった。
もう、少女椿は読めないのかなDVDもないし、内容も内容だし、どこかの古本屋にでも行った方がいいのかな…。
昨日まではそう思っていた。
👧🏻🌺🌝
昨日、母とヴィレッジヴァンガードに行った。私は学校が、母は会社が休みで、休みが重なったのだ。
さて、とりあえずお店を一周してみよう。何を買おうかは決まってないけど、気に入ったものがあればお財布と相談しながら買えばいい。
そうして商品を見て周っていたところに、見つけたのだ。少女椿の漫画(改訂版)を。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66300117/picture_pc_7c9c2f7384c8c59e7081ff96f603565d.jpg?width=1200)
ずっと見つからないと思っていた。まさかヴィレッジヴァンガードに売られていただなんて。
感動して、「え、こんなところにあったの!?」と口に出してしまった。(びっくりした方がいたらごめんなさい、感動して思わず言ってしまったんです)
思いもよらないところで出会えて、すっかり舞い上がってしまった。幸いにも、お財布には漫画を買えるだけのお金はあった。若干鼻息を荒くしながらお会計をして、帰りの車の中で読み切った。
丸尾末広の漫画は、少女椿以外にも様々な名作がそろっていた。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66300662/picture_pc_60848200cc0c6702cb5f91327f8a8531.png?width=1200)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66300638/picture_pc_e27d4c637f5710c8dea1eeca363db01f.jpg?width=1200)
あとは気になりつつもずっと買えていないエドワード・ゴーリーの本も。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66300816/picture_pc_909051ed7e36c83ee9ae8ca267115df0.jpg?width=1200)
『ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで』が気になっている。とりあえずまずはこの絵本を読んでみたい。
👧🏻🌺🌝
少女椿、最高だ。もう5回は読み返している。明日も学校に持っていって読むつもりだ。
父親に出て行かれ、母を亡くした12歳の少女、『みどり』。騙されて見世物小屋に連れて行かれ、団員にこき使われる日々を送る。そんな中で西洋手品を使う男に出会い、この男がみどりの運命を左右する。
確かに西洋手品の男以外の団員は皆、みどりをいじめる。思わず目を背けたくなるような酷いものもある。それでも皆どこか人間味があるのだ。なぜだか憎めない。
ネタバレ(あらすじ?)はここまでにしておこう。残りは自分の目で確かめてみると良いだろう。
束の間の非日常を体験できるかもしれない。