LET'S MAKE A WISH TO MAGIC CANDIES
↑記事があまりに長い&読みにくいので目次を設定した。好きなところから読んでくれ。
プロローグと言い訳
今日は10月31日。そう、ハロウィンの日。ハッピーハロウィン。
とはいえ私は数日前にハロウィンパーティーをしてしまった。
よってハロウィン当日にやることは何も無い。なんて寂しいのか。
…何も無い?本当に?まだ私にはやっていないことがあるじゃないか。
Tommy february6/Tommy heavenly6のミニアルバム『Tommy's Halloween Fairy tale』の感想を綴ること。
書こうとは思っていたものの、そういうのは今までチャランポに全振りしていたのでどんなことから書き始めたらいいか分からない。
好きになったきっかけ?Tommy february6とTommy heavenly6のキャラ解説?だとしたらそもそも本体である川瀬智子さんについて触れないといけない。
どうしよう、なんて書こう…などと考えていたらハロウィン当日を迎えてしまった。流石に書かないといけない。ハロウィンの日には載せたいと思っていたから。
言い訳はいいからそろそろ書こう。好きになったきっかけは来年の2月6日にでも書くとして。
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Tommyについて
アルバムの感想を書く前に、少しだけ川瀬智子さん(本体)・Tommy february6(ブライトサイド)・Tommy heavenly6(ダークサイド)について触れておかないといけない。そうでないと後々いちいち補足することになってしまうから。
今回購入したのは、Tommy february6(以下february6)とTommy heavenly6(以下heavenly6)の連名でリリースされた『Tommy's Halloween Fairy tale』だ。レーベルはユニバーサルミュージックだが、YouTubeにもSpotifyにもどこにも載っていない。音源が聴きたいなら購入するしかないのだ。
こだわりのデザインと豪華な特典
箱を開けて袋から出した途端、そのデザインの可愛さに驚いて叫んでしまった。見て欲しい、この汚れ具合を。
私は特にheavenly6のジャケットが好きだ。恒例の溶けかかったロゴ。まるで何かが投げ潰れてぺったりとくっついたものがそのまま残ったようなプリントもされている。カップケーキの台紙についているheavenly6のロゴも浮き出ている。
更にすごいのはこれだけでは無い。このミニアルバム、大きなポスターとこれまた大きい(スマホケースに挟めないくらい大きい)ステッカーまでついている。
可愛い…あまりにも可愛い…。
つい太文字で言ってしまうくらい可愛い。february6とheavenly6の髪型が全く一緒なのも双子感が強調されていて好き。Q-pot.のコラボネックレスも可愛い。私も身につけてみたい。もう手に入れられないけど。
裏には歌詞が掲載されているが、注目すべきは下の写真だ。私は特に最左にいる子供のような表情のご機嫌ななめなheavenly6がお気に入りだ。魔法でオバケを出しちゃうheavenly6も、それを嫌がるfebruary6も可愛い。
CDの台紙がレコードのようになっているのもポイントだ。台紙の上にCDを置くと、まるで今からレコードが再生されるかのようなデザインになっている。見えないところまで凝っている。こういうの大好き。
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各曲の感想
さてここからやっと曲の感想だ。インスト含め全6曲、どれも2人のキャラクターや世界観を反映した歌詞と曲調になっている。今もこの記事を書きながらバックグラウンドで流しているのだが、最高にゾクゾクしている。
M1: Tommy's Halloween Fairy tale (OPENING)
-トミーのハロウィン・フェアリーテイル-
「これはただ楽しいだけのハロウィンではない」と感じさせる、美しくも妖しい壮大なサウンド。これを聴いて私がイメージしたのは、闇夜に浮ぶ溶けかかった満月。高い丘の上にぽつんと建てられた大きなお城。棺の中で眠っていたheavenly6が目を覚まし、仲間たちとともに自分の世界にfebruary6を連れ込み…うっかりしているとこちらまで攫われてしまいそうだ。
※Tommy heavenly6のMVには溶けかかったアイスクリームの月が度々登場する。
※Tommy heavenly6は棺の中で眠っているという設定がある。
M2: LIVING DEAD DINER GIRLS / Tommy heavenly6
"living dead"とは日本語で『生ける屍』という意味である。つまりこのダイナーガール(=ウェイトレス)たちは一度死んでいる。ハロウィンの夜に墓から抜け出した彼女たちを、heavenly6が仲間として招き入れたのだろう。
歌詞にはheavenly6の「閉じ込めたい」という願望が反映されている。たとえばこうだ。
『泣き虫な君』と『あなた』はどちらもfebruary6のことだろう。彼女はfebruary6を閉じ込めるためなら何だってする。february6が好きな甘いものや可愛いものをたくさん用意し、それに誘われてやって来たところを捕まえる。救済はするかもしれないけど、その代わり相手のものは全て奪う。まるで悪魔の取引である。
また曲の後半ではこんなことも書いている。
きっとfebruary6はheavenly6の企みに気づかず、願いのリンゴならぬ願いのキャンディを差し出されるままに食べてしまったのだろう。気づいた時にはもう手遅れで、february6は永遠にheavenly6の世界に閉じ込められてしまうのだ。
M3: The Sparkling Candy Man†
私が今回のミニアルバムの中で最も好きな楽曲だ。この楽曲は全編英語詞(対訳なし)なのだが、だいぶ怖いことを歌っている。
まずこの楽曲は少し特殊である。heavely6の歌声だけでなく、謎の男性の音声ガイドと共に曲が進んでいく。彼はおそらくこの世界(Heavenly Chocolate Tea Party)の案内人だ。遊びに来た子供たちを歓迎しつつ「The Sparkling Candy Manには気を付けてね」と注意を促したり、道に迷った子供をティーパーティーの会場に案内してくれる。
そしてThe Sparkling Candy Manというキャラクターだが、彼については川瀬智子さん本人がTwitterで解説してくれている。
彼は純粋な子どもたちやfebruary6の前に現れ、"Sweets just like fireworks"(花火のように弾けるお菓子)や"Sparkling Candies"(キラキラと輝くキャンディ)をくれる。
そのお菓子やキャンディはとっても美味しいけれど、絶対に食べてはいけない。触れてもいけない。もしそうなったら最後、あなたはThe Sparkling Candy Manに取り込まれ、心を奪われてしまい、永遠に助けは来ないのだ。
↑この設定。ザ・ヴィランズなこの設定。だいすき。
全体を通してThe Sparkling Candy Manと彼のお菓子やキャンディに対する注意喚起を呼びかける歌詞になっているのだが、歌詞の後半のこの部分に注目して欲しい。
"Such a little cutie"…きっとfebruary6のことだ。見つけた瞬間に瞳に妖しい光が宿り、迷い込んだfebruary6を誘惑するheavenly6の姿が目に浮かぶ。この後february6は案内人にティーパーティーへの道を教えてもらうのだが…。
M4: Follow the White Rabbit! (INSTRUMENTAL)
-ホワイト・ラビットについていって!-
The Sparkling Cabdy Manのラストは、そのままこの楽曲に繋がるアレンジになっている。february6は無事にティーパーティーに案内してもらえる…と思ったら、The Sparkling Candy Manに見つかってしまうのだ。以下はその台詞を書き起したものである。
実質ハロウィンの物語はこの楽曲で終わっているので、このあとfebruary6がどうなったかは我々聴き手が想像で補うしかない。だがこの物語の続きは次の曲で聴くことが出来る。
M5: LITTLE RED FOREST / Tommy february6
季節は秋から冬へと移り変わる。The Sparkling Candy Manのキャンディを食べてしまったfebruary6は、赤い雪が降る森に閉じ込められてしまっていた。
迷い込んだ悪夢(ゆめ)、どんな望みも叶えてしまうキャンディ、満たされない愛…私にはどれもThe Sparkling Candy Manが仕掛けたものにしか思えない。february6はこの世界で、誰かに恋をしたとしてもそれが実ることは無いという現実をループさせられているのだろうか。
雪が降る中、たった1人で薄暗い森を歩く赤ずきんの格好をしたfebruary6が思い浮かぶ。歩いても歩いても出口が見つからない森の中。リスやうさぎなど、誰かしら仲間たちがいたら良いのだけど。
M6: Frozen Raspberry Snow / Tommy february6 & Tommy heavenly6
勘のいい読者の皆様はお気づきだろう。この楽曲がクリスマスの歌だということを。
そう、今までは4曲連続でハロウィン。5曲目もまだほんのりとハロウィンの香りが残っていたが、ここに来てついに一気にクリスマスまで来た。速い。追いつけない。実際に聴いたのはハロウィンもまだ来ていなかった頃なので、余計に混乱してしまった。
この楽曲はおそらく5曲目とは切り離された現実の世界の内容…そしてfebruary6とheavenly6によるデュエット曲だ。
まずfebruary6の歌詞はこんな感じ。
夢見がちなfebruary6にぴったりな歌詞だ。『家路を急ぐかぼちゃの群れ』『ドレスローブの魔法使い』など、シンデレラを連想させるワードが並んでいる。
続いてheavenly6の歌詞。
書きながら気づいたのだが、歌詞の最後の部分がfebruary6は『Santa claus(サンタクロース)』でheavenly6は『Satan claus(サタンクロース)』になっている。
つまりTommy heavenly6のボスは悪魔…ってこと…?(※Tommy heavenly6は死神のバイトをしているという設定がある)
february6は聖なる夜、たくさんのプレゼントや魔法を期待して眠りにつくのだろう。しかしそこに現れたのはheavenly6...プレゼントをもらうどころか命を狩られてしまうfebruary6…曲調は穏やかなのに、世界観は恐ろしい。
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エピローグと言い訳
ここ数ヶ月の間、仕事に追われストレスにやられ語彙力も消え失せたことにより、全く記事を書いていなかった。そのためかなり読みにくい文章になっていると思う。
ここまで読んでくれた方にはハロウィンだからお菓子をいっぱいあげちゃう))˙꒳˙)꜆🍰🍮🍭🍬🍫🍿🧁🍩🍪
それでは皆様、ハッピーハロウィン。
怖い夢で逢えますように。