【子持ち様】を考える。「お互い様」って言える日が来ると良いね
「子育てや介護が理由で短時間しか働けない人の仕事を押しつけられて困る」
「子持ちの人ばかり優遇されておかしい」
独身時代、私もそう思ったことがありました。仕事は仕事。しっかり、やらなきゃ。ってね。
でも今、子持ち側に立ってみると相当な困難を感じる。毎日毎日、精神的、体力的、経済的に削られる。
【誰の世話もする必要のなかった頃】
仕事が終わって会社の外に出ればそこから自分の時間が始まる。
ご飯食べて、好きなことして何にも邪魔されることなく眠れる。(あ〜、そんな頃があったな〜。遠い目)
【子どもの世話をする現在】
会社を出たら自分のこと&子どものお世話の時間が始まる。寝る時まで。いや、寝てる間ですら、起こされて自分の時間ではない状態が続く。
家事やその他もろもろの雑務をこなすために睡眠時間を削るしかない状態からの、また出勤。
大変だから、特別扱いをしてほしい、気をつかってほしい、と言ってるわけではないのです。
ただ、さまざまな事情のある相手の立場を思いやることができれば、世界はもっと住みやすくなるのに。と思うんです。
だって、今現在、子持ち優遇に不満を持っていて、結婚する予定がなくても、いつ運命的な出会いがあり、子どもができるかは誰も分からない。
それ以外にも、自分が病気になったり、高齢になった親の介護などで満足に働けなくなり、周りにフォローされるときが来るかもしれない。
その人の立ち位置は、年齢や家族構成、家庭環境によって違いがあり、人それぞれライフステージの移り変わりで変化していくもの。今は誰のお世話をする必要がなくても、ゆくゆくは反対側の立場になることもある。
自分ばっかり仕事を押しつけられる。忙しくて仕事が終わらない、と不満を持つのはよくわかる。私もそういう時があった。
「子持ちの人は残業しないのに!」って思ったときも、正直ある。
でも業務が回らないのは、その人たちのせいでは決してないのだ。業務が回るように調整できない会社の仕組みや組織の問題なのだ。
なのに、一緒に働く同僚同士で腹を立てるのはおかしいこと。力を合わせて仕事を成し遂げる仲間なのだから。
特別な場合を除けば、子育ても介護もいずれ終わりがくる。周りに気兼ねすることなく働けるときがまた来る。
その時は、そういう人たちのフォローをする側にまわれば良いと思うし、私もそうするつもり。
みんな、その時々の立ち位置で、できる役割をこなしていくべきなんだと思う。
誰かのお世話をして、誰かのお世話になって。
人生って、まわり回って、その繰り返しなんだろうなー。
ズルイ、ズルイではなく、いつかはその立場になるかもしれないと想像すること。
お互いさま精神がなにより大切なのだと思う。