見出し画像

ChatGPTで消滅する仕事 ~ライター編①

最近、YouTubeやネットの話題で「ChatGPTやAIで無くなる仕事10選」という動画や記事がよく取り上げられております。ほんまかいな?そんなことあるんかいな?と平静を装っておりましたが、これは現実のものとしてすぐそこにある非常事態のようです。

ChatGPTの登場で、多くのライターが仕事を失う、と噂されております。実際、僕が昔働いていたリクルートでは、今後求人広告の9割をAI(おそらくChatGPTと連動した独自開発ソフトではないか?)で制作していくらしい。つまり、これまで外部発注されていたライティング作業の9割がAIに奪われるわけです。そういう意味でいくと、9割の求人広告ライターの仕事は消滅します。これは求人広告というジャンルに限らず、一般の広告でも同じような現象が起こるかもしれません。

それにしても、求人広告制作という仕事からコピーライターとして独立した私にとって、原点の仕事がAIに奪われるとは皮肉なもんです。

では実際にChatGPTにライター仕事はできるのか?ということを検証するため、先ほどChatGPTをダウンロードし、現在自分が抱えているライティング作業のテーマを与えて文章制作してもらうことに。

「コレコレこういうテーマで1000文字で書いてください」という形式で投げてみました。ChatGPT君しばらく思考しますが、1000文字の文章作成がわずか10秒そこそこ。すげぇ速さです。プロのライターはまず、この速さにおののきます。そんなんやめてぇな、と。ワシらの商売あがったりやがな、と。

では、その文章内容、クオリティはどんなもんでしょうか??

文章内容は驚くほど理路整然としており、かなりマニアックなテーマの知識量も想像を超えるぐらい豊富です。

例えばですが、「プロレスラーとしてメジャーになるために大切なこと、をテーマに1000文字でライティングしてください」と投げると、プロレスという特異なジャンルを完全に理解した上で、鍛練と技術向上だけでなくエンターテイメント要素、自己プロデュース力、新しいことへの挑戦、SNS戦略から、なんと対戦相手へのエチケットに至るまで書かれた文章がわずか十数秒で上がってきました・・・正直、ビビりまっせ、これ。

おいおいキミ、やめてぇな、と。そんなんされたら、ワシらおまんまの食い上げでんがな、と一瞬思います。

だだし、クオリティという部分で言うと、どうでしょうか?

これがまったく面白くもなんともないのです。優等生の作文みたいな感じ、とでもいいましょうか。あいつに書いてもらったら、そこそこの文章書きよるわ、という程度。
つまり、ライターという仕事の肝でもある、そのライター独自の視点や味というものが皆無である、と。

結論を言うとChatGPTは、情報を整理し理路整然と文章にまとめて伝達する、ということはできるのですが、文章で人の心を動かすことは現段階では難しい。

ただし・・・

ChatGPTが今後進化していく過程で、それこそ様々な個性(文章の味の部分)を持った、それぞれ得意分野を持った仮想空間上のライターが登場すれば非常に厄介な話ですが。。

(②へ続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?