遠方の蝉

蝉丸子先生の届けてくれた声を、私なりに拾ってみます。


当日、深夜までギリギリまで物色本の制作作業を行い、これは寝たらあかんわと思って寝ずに朝8時台に九段下に入った。

これひとりで売るのはさすがにしんどいやろ…と思い、信頼のあるリスナー仲間の友人A氏(仮名)に売り子/店番として来てもらうことにした。
A氏と合流…する前に、会うわ会うわ知り合いの出店者。ほな後でまた~、などと声を掛け、A氏と合流し武道館までの坂をのぼる。さながら、というかまんま爆風スランプである。ペンフレンドだけがいない玉ねぎ。

会場に到着するなり、すぐ設営の準備。そして知り合いリスナーへの挨拶と、見本品の交換をした。まず「水ヨナ祭り(同人誌即売会)」というか、同人誌即売会自体、何かを作ってお金を貰って制作物を世に出すこと自体初めての経験だった。

近隣サークル、FF関係や実際に飲んだりしている面子など、具体的にはのんふじ・ガグビー・じょい君氏、ノキナミさん、のばらさん、今回水ヨナカルトQ本で制作に関わらせていただいたエノデンさん、Teamリズム家のみなさん、お初のながいせんせさん、そしてたまたまサークルがお隣さんだった告白女子さん。ひと通り声掛けさせてもらい、こちらの頒布物を一方的にお渡した。

そして、完成品を運営側に提出後、ご本人であるミラッキさん、フィアリーさん、GSGチームへ。とはいいつつ、後々スタッフチームの里さんがこっちに来て買いにきてくれはったり、いちかわさんが「いやもう渡してるんですけど…」「いや、買わせてください」と言ってわざわざ来てくれはりました。いやあ、申し訳ないです。

その後は、まあ基本的には店番をせなあかんわけで、意外や意外それなりに売れていくので対応に追われていく。「蝉の異変」に気付いたのはそんなあるとき。なにやら突如、犬のお面と青々としたノンセクションTシャツが現れたという。幣ブースからは微妙に距離が遠く、何が行われているか、何が売られているかもわからなかったが、なんとなく察しはついていた。

顔出しNG、ノンセクションT着用のフォルム、まあ男性ではないだろうなということは確実に判る雰囲気。販売ブースもミラッキさん、蝉丸子先生、里さんが一列に並んでおり、ティーシング林さんもいる。「もしかしてあの人?」とかく、明らかに関係者であることは遠目でもわかった。

「何売ってるん?」「詩集やって」「ほんで100円やって」「さすがに安すぎるんちゃう?」1冊確保した知り合いが、奥付に「サルの足跡」の文字を発見した。そこでぼんやりとした”疑い”は、確信へと変わったのである。

あー、俺の分も誰かー。と思ったとき、その詩集はちょうど売り切れた。そして、瞬く間に「その犬」は客による大歓声の拍手のうちに退場していった。

欲しかったなあ。でもまた再販してくれはるという話みたいです。その時はぜひゲットしたい。今回は出店側だったから異変に気付けても飛び込む余裕がなかっただけで、多分普通に客だったら買えてたと思う。ダセえ言い訳やね。

その後は、なんとか用意した物色本のダウンロードカードを売り切り、ミラッキさん・フィアリーさんから感想を頂戴し、突如現れた村上まなつさんの列にアタックして盛り上げたり(盛り上げろと言ったのは鷲崎青木の2人)、鷲崎さんと写真を撮りたがっていた告白女子さんにアシストパスを送ったりした。

少々出過ぎたマネであったことは認めるが、お隣さんのサークルやったし、そこでそれなりに仲良くなれたから。あと、絶対自分からでは行かへんかったでしょう。せっかく東北からわざわざ来はって。こんな奴「悪い大人に唆された」って悪者にしていいから、彼女には絶対に行ってほしかった。だから「アシスト」なんですわこれは。

最後に、会場内をふらつく鷲崎さんが「お前ら俺のこと全然チヤホヤしてくれねーじゃねえか!」と胸の内を叫んでいたが、あなた(達)が作ったファン、そのものだと思う。だから正しい距離感である。この一言だけでいいイベントだったのだ。





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